12月10日(木)
師走になったとたん、あちこちで「早いねー」と言う声が
聞こえてきていました。
ほんとうに1年なんて、またたく間ですね。

それなのに、待っていることに関しては、時間のたつのが
遅いこと。

今年は大河ドラマの出演が決まってから、撮影までの間、
とてもとても長く感じられました。
全体的な撮影は9月に始まったのですが、私の出番は
屋内のみなので、当初9月末かと言われていたのが、
台風やら何やらで10月になり、11月あたまになり、
11月半ばにしてようやく行われました。

その間、ほかのことができたので
結果的にはよかったのですが、
何しろ緊張感が今までになくあったので、
そのことだけに限ると、長い長ーい数か月でした。

しかし、撮影が始まってからは、ドキドキわくわくも
手伝って、煌めくような日々が訪れて。
食事を最高に美味しくさせるのは、何と言っても
空腹だということがあるように、
待ちに待っていると、それだけ期待も緊張も
ついでに不安も増して、逆にテンションが上がるという
わけでしょうか。

でも、本番はまわりの方々に助けられて、
緊張することなくできました。
松岡修造さんいわく、「緊張は真剣な証拠」。

いい緊張感はいつも大切です。

そしてリラックスはもっと大切です。

運動にたとえるとよく分かります。
うーんと伸ばしてストレッチ、そしてリラックス。
伸ばして伸ばして頑張っておかないと、
その後のリラックスが効きません。

つまり自分に「テンションをかける」ということが
必要なんですね。
テンション&リラックス。
意識して行うと楽しくなってきます。

ではまた!


11月8日(日)
ご無沙汰しています。
すっかり秋めいてまいりました。
この雨が上がったら、また樹木の紅葉が進んでいるのを
目にすることになるのでしょう。

きのう、高校の同期会がありました。
1学年350名くらいでしたから、およそ3分の1程度の
人々が出席していました。

頻繁に会っている人も何人かいますが、
ずっと見てても思い出せない人、高校の時に触れ合うことが
なかったために、やはりお互いに話しかけ合わない人も
なかにはいます。

けれど、多くの場合、30数年の会わない間の時間が
その顔に刻み込まれているようで、話の内容もさながら
同級生の顔を見ているだけで飽きません。

男子も女子も、「ああこんな人になったんだなあ」と
18歳の頃のことを思い出し、
私を含め、大多数の人たちがまだ成長段階で、
何かが欠落した人間性だったのが、
みな一様に、それを補い、有り余るりっぱな大人として
目の前にいることが、とても心を安らがせてくれました。

もう見栄も照れもないのです。

こんな人生なんだから、受け入れるしかないよ、と
笑って言えるのが楽しいのです。

40代まではちょっとかっこつけていたかもしれません。
まだ男子も毛が残っている人が多かったし(!)、
女子もしわが少なかったから(笑)。
男子と女子の間には、まだ「恋愛」が入り込む余地が
あったかもしれません。

ですが、今はもう男も女もなくなっちゃった気がします。

誰かも言っていました。
「来てみたら、昔きれいだった女の子も、今やもう
立派なおばちゃんなんだよ。」
同じことを考えていたようです。

後は、りっぱなおじいさん、おばあさんを目指すだけ?

いえいえ、私は人生これからだと思っています。
せっかく、見栄も照れもなくし、ありのままの自分に
満足できるところまで来たんです。
ここから何か成し遂げてもおかしくないでしょう。

また2年後、4年後、そして10年後に会ったら
何を報告できるのか、とても楽しみです。


9月4日(金)
今年はお天気に振り回された夏でした。
今また暑い日々が戻ろうとしているようですが、
厚い雲が流れ去った後は、いつも高い秋の空。

毎年夏が終わりに近づくと、
へんに寂しくなったりしていたものですが、
今年は気温の差が激しすぎて、それさえも感じずにいるのは
いいことなのかもしれません。

最近、暑さが終わる頃の秋の気配が好き!という二人の
人の話を聞きました。

一人はうちの娘なので、
へーっと驚くばかり。
だって、私は正反対ですから。

それで思わず、その「好き」な感覚ってどういうのかなと
想像をめぐらし始めました。

@風が涼しく吹いてほっとする。
A大きな行事(花火大会やお祭りなど?)が済んでほっとする。
B学校が始まり、また日常が戻ってくると思うとやる気になる。
Cものが考えられるようになり、落ち着く。

てなところでしょうか。

@に関しては、私には、これが一番寂しかった原因なのですが、
じっくり体の中で味わうようにしてみると、不思議不思議。
確かにほっとして嬉しくなりました。

AやBは今の私にはもともとあまり関係がないから
まあそんなもんだろうな、くらいにしておいて、
Cの感覚を探ってみると、
あー、確かに頭の熱が取れて、急に回りが見えるようになった
感じが湧いてきます。

もう何十年も秋を経験してきた私。
こんなことは分かりきったことですが、
ちょっと立ち止まって改めて味わっただけで、
私は今年、この季節があやうく好きになりそうでした。

(「あやうく」というのは、えー、この年になって
誰かに恋してしまいそうになって留まったのと同じ感覚…
でしょうか。)

実は、まだまだ春先の季節が大好きな自分を
捨てないぞ!という頑固な自分がいるんですね。
そんなことにも気がついてしまいました。

でも、なぜ固執するのでしょう。
別に秋と春は対局でもなんでもないのに。
好きな季節が2つあっても構わないのに。

人間って面白いものです。
いつも自ら自分に枠をはめて、
「私ってこういう人。」と決めて生きているのかも
しれません。
自分で自分をつかまえやすくするために。

でも、そんなこと必要ないということにも気づいたので、
この際、取り払うことにしてみました。

すると、
開かなかった窓があいて風がすっと吹いてきた感じ。

なんかひとつ楽になり、リラックスしたみたいです。

人の言葉一つを理解しようと感覚を働かせただけで
こんな結果が生れるなんて。

そのことも驚きです。
よって、今年は「秋の気配がけっこう好き!」と
想像力がなかなか働く自分を発見して
大儲けな気分です。

自分の世界はまだまだいくらでも広がるんですね。
だって、自分の中に小宇宙があるのですから。
枠さえはめなければ、人間はどこまでも自由なんです。

皆さんも試してみてください。
8月14日(金)
明日は誕生日。
三次元的に何歳になるかは置いておいて(笑)、
明日が(そしてその前夜祭の今日からが)、私の
人生経験のはじめの日だと思おう。
何に対しても、「抵抗」の思考がないという意味での
生まれ変わりの日。

いわく、幸せになろうとすると、つい抱いてしまう「抵抗」、
心の底から愛を感じようとすると、つい揺り戻ってしまう
「抵抗」、
思い切り楽しんでいるだけだと、ふと「このままでいいのか」
と疑問を抱いてしまう「抵抗」の思考。

その他、知らないうちに忍び寄っている正体のない不安、
お金に対する、ハッキリとした恐怖、
そう言った、今までに経験してきた数々のネガティブな思考を
全く持っていなかった頃に戻るつもりで、排除するのだ。

そんなことできたら、凄い!
でもトライしてみる価値はあるし、100%できなくても
70%でも60%でも、きっと心の中の大掃除になるはず。

どうやってやるかというと、
● とにかく、食事をおいしく食べる。
(実際に美味しいものを作ろうとし、見た目にも腐心する。
おいしい店を探し、味わう時は集中する。)

● 集中して、運動する。
(体の内側が動くように、その部分に意識を馳せる。
筋肉がストレッチするのを、心で味わう。)

● 人のことを考えていることに気がついたら、すぐにその
考えを水に流す。
(人がどう思っているように見えるかは、全部自分の心の
反映。実際のその人は目の前に居ない。)

● ネガティブなことを考えていることに気がついたら、
その事象を想像の中でポジティブに変えてしまう!
(きのうの失敗を、起こったことでなくて、起こらなかった、
うまく行ったと頭の中で換えてしまう。)

● いつもちょっと自分にご褒美。
(コーヒーを飲みたくなったら飲ませてあげる。なるべく
おいしいコーヒー。でもなければドトールでも。
綺麗な色で自分を飾ろうとする。余裕がなければ、
その色を思い浮かべるだけでも。
ビールを飲む時は最初の一口をうんとうんと味わう。
ワインを飲む時はグラスを磨く。)

● 歯を見せる。
(笑顔を作る時は、口角を上げて歯を見せる。
特に上の歯。)


書いていたらきりがなくなってしまいました。
また書きま〜す。

3月11日(水)
もう4年もたつのですね。

被害に遭われた方、いまだに生活が戻らない方には
とても「もう」とは言えないのかもしれませんが、
東京で暮らす私たちには、あの時の恐怖や不安が
嘘のように収まっているかのように見えるこの頃です。

劇場でも、
もう非常時のアナウンスが耳に残らなくなりました。

さてさて、春です。

風が冷たくて、ついついコートの襟もとを合わせてしまい
ますが、目にうつる木々や花々は元気いっぱい。
桜でさえも、こぶしを大きくして、今か今かと準備している
ように感じます。

最近私は暇にまかせて、ものすごくバレエの練習に
いそしんでいるのですが。

あまりに頑張っているので、同じ教室に通っている人に
「どこに行こうとしてるの?」と言われています(笑)。

別に芝居で使うとか、目的があるわけでもないですしね。

逆に言うと、目的のないことに、なぜこんなにはまることが
できるのか、自分でもかなり不思議です。

教室に通うのみならず、様々なバレエ公演のDVDを
見漁って、うっとり眺める始末。

そうなると、共通の趣味の友人も増えてきて、
先生に教わった後、一緒に練習したりするのです。

彼女たちは年も私と変わらない世代の、素人の主婦たち。
これがまた、みんな頑張っていて、「どうなりたいの?」と
こちらが聞きたいくらいです(笑)。

でも、純粋に踊るのが好きなんですね。私たち。
これがいわゆる「趣味」ってことなのでしょうか。
今まで、趣味と言えるものを持ってこなかった私には
画期的な出来事といえるかもしれません。

以前中村雅俊さんが、共演させて頂いた折に
50代になると、また「何かを頑張ろう」という意欲が出るよ、
とおっしゃっていましたが、
こういうことなのかもと最近思うのです。

そして、人間の細胞は200年くらいは衰えないで
そのまま使えるのだ、という夢のような話を聞いたのも
一役買っているかもしれません。

年を取って、老いていくというのは思い込みなんですって!

確かにいつまでも老けない人、いますよね。

普通は、頭の中で無意識に「もう〇歳だから」と決め込んで
年を取ってしまうのかもしれません。

サプリより、運動より、高価な化粧品より、
考え方が大事なのかもしれませんよ!

ということで、私も自称33歳だということにしました。

実際に人の前では、怖くて言えてませんけどね(笑)。



2月27日(金)
早いもので、
今年が明けたと思ったらもう2か月もたってしまいました。
1月は「いぬ」、2月は「逃げる」、3月は「去る」。
昔の人はよく言ったものです。

さあ、今年はこんな風にがんばろう!と思っているうちに
日常に気を取られ、どんどん月日が流れ去るのは、
というより、そう感じるのは昔から同様なのかもしれません。

しかし、
春は確実にすぐそこにやって来ています。
嬉しいではありませんか!

少し前、節分の頃でしたが、
近所の公園の梅が早くもほころび始めた頃、
小学生の姉弟がやってきて、
「うわあー、いい匂いがすると思ったら!」(姉)
「え、桜?」(弟)
「梅だよ」(姉)
「え、春じゃないのに」(弟)
私はここで、「そうなのよ。梅はこの時期に咲くのよね」と
心の中で口をはさみました。
ですが、見たところ3〜4年生くらいのお姉さんは
「春が近づいてるってことだよ!」と言いました。

なんて素敵!
私の当たり前の答えより、9歳か10歳の子の方が
夢のある回答をしてる。


最近、エスターさんとジェリーさんのご夫婦が書いた
「引き寄せの法則」を続けざまに読んでいます。

これを読んで分かったのは、
今まで、どれ程頭の中を惰性の思考に委ねていたことか。
それは、気がついた今になってみると、
いわば「頭の中を乗っ取られて」いたかのようです。

しかも、大半はネガティブな思考。

それを根こそぎ変えていくのはなかなか大変ですが、
少しでも明るい思考に変えられると、
すごく気分もよくなるのです。

たとえば、昨年の秋口、私は意図せずにある人に
失礼な態度をとってしまったかと思い、
それをずっと気に病んでいたのですが、
少しでも明るい思考を選ぼうとしてみたところ、
突然「あれは何でもなかったんだ」という考えがぽっと
自分の中から湧いて来ました。

その瞬間、ものすごい解放感が押し寄せてきたの
です。
まさに肩の荷が下りたかのような。

考えてみれば、その人との関係が急にまずくなった
わけでもないし、実際その人がどう思っているか
分からないままではありますが、
どう思ってても「しかたない、関係ない」と急に
思えたのです。

こうして書いてみると、ただ、
「小さいことにくよくよするな」的なエピソードのように
思えますが、当人にとっては、「その時は」かなりの
重大事でした。

そして、それがどうでもいいと思えた瞬間の
気持ちよさと言ったら!
もしかしたら、その人から許された瞬間なのかも
しれないし、自分が自分を許した瞬間なのかも
しれません。

どちらにしても、目からうろこの発見でした。

そのおかげで、数日間、いい気分です。
エイブラハムさん、とてもいい事言ってます。

また書きますね!


1月18日(日)
みなさま、時すでに一月なかばとなってはいますが、
改めて、新年おめでとうございます。
長らくご無沙汰しておりましたが、お元気ですか?

昨年の夏以来かもしれません。
「日記」ではなく「ブログ」ということで許してくださいませ。

2年ぶりに風邪をひいてしまいました。
子供の頃から非常に風邪をひきやすい体質だったため、
大人になっても、一年に2〜3回は必ずひいていたのですが
一昨年、今流行の水素水に出会ってからは
気のせいか、全くひかなくなっていたのです。

元来、だまされやすい性格のためか、
「疲れにくくなる」なんて聞くと、すぐに体もそのように反応し
子どもが小さい頃は嫌と言うほど風邪をうつされて、
始終ひいていたのが、ぱったりとひかなくなって、
ついに、あの憧れていた「私、失敗しませんから」じゃなくて
「私、ひきませんから」を豪語していたのでした。

でも、なんでまた菌に捕まってしまったのでしょう。
思い当たることは幾つかあります。
根を詰めて運動し過ぎたこと、
睡眠不足だったこと、
その翌日、鍼治療で体がゆるみ、電車で寝たために
菌を受け入れてしまったこと、
またその翌日、東京が恐ろしく寒かったこと、
まあ、これの全部が原因なのでしょうが、
プラスに考えれば、風邪はひとつの「区切り」でも
あるのです。

ちょっと足を止めて考えろ、速度をゆるめろ、暴走してるぞ
自分の肉体を大事にし、かつ内面を見つめ直せ、
とか、こんなことを言われているようでもあります。

そして、いったん緩んで、また再生に向かって
歩み直す。

果てしなく、自己弁護に近い、勝手な解釈でもありますが
起こってしまったことをただ反省しても得るものがないし、
特に最近私は、何かにつけ自分を責めるのはやめようと
思っていたところでした。

いわく、
仕事がうまく行かなかったのは自分のせい、
娘が思い通りにしてくれないのは自分のせい、
細かいことを数え上げればきりがないのですが、
よくよく自分の心の中を覗いてみると
反省とか後悔とか、それも愚にも付かない考え方で
繰り返し繰り返し同じことを考えていたりするのです。

そういうことに、最近はたと気がつきました。

それは「引き寄せの法則」を読んだからでもありますが、
実は昨年の秋、高校時代の友人の息子さんが
版画の個展を開くというので、見に行ったことに始まります。

それは小さなスペースで、一見わけがわからない
木炭画が10枚程並んでいるのでしたが、
当人の息子さんはそこにいて、訊かれれば、
晴れがましく、そのイメージなどについて答えるのです。

それを聞いているうちに、だんだん面白みが分かって来て、
なおかつ、その息子さんの内面の豊かさに感心し、
果ては、彼を育てた友人に思いが行くのでした。

その友人には実はもう一人息子さんがいて、
こちらはなんとシンガーソングライターの道を歩み始めた
ところです。
さっそくCDを借りて聴いてみると、ぱーっと彼の世界が
広がります。
細身の体に似合わない、太く低い声で粘るように歌う
その声を聴いた途端に、その昔、劇団で
「自分のシーンに合うようなイメージの曲を探してこい」
という宿題が出た時に、ストックのない私は
音楽に詳しい件の友人に縋り、紹介してもらった
あがた森魚さんの曲を思い出しました。


トップページへ戻る
inserted by FC2 system