12月10日(月)
今年もあと20日あまりとなりました。

先月の今頃は秋らしい暖かい日が続き、
ついでに「今年は暖冬だ」なんて噂もあって、
なんだか得したような気になっておりましたが、
やはりそううまくは行かないようですね。

今日は今年一番の冷え込みで、
日本海側がずいぶん雪に見舞われているそうです。

先週は地震もありました。
私自身はそれほど大きなものに感じられませんでしたが、
地域によっては津波警報や避難勧告も出されたとか。

思ってもいなかったトンネルの事故があったり、
日々募る選挙応援の声。
ただでさえ慌ただしいこの時期の師走の喧噪に加え、
不穏さが顔をちらつかせている気がします。

その中でも、特に悲しく、つらいニュースは
勘三郎さんの訃報でした。

朝、ニュースを見ていて、そのアナウンサーの声が
飛び込んできたとき、
私は飛び上がるようにして、
まだ眠っていた夫を、叫んで起こしました。

それからというもの、テレビに釘付け。
そしてとにかく、お顔を見てお別れを告げたいと、
二人して夜になって、弔問に出かけたのでした。

勘三郎さんは、実は、
私たち夫婦の結婚披露パーティーの発起人を
務めてくださった方で、あのご夫婦はいわば仲人さんの
ような方たちなのです。

ここ数年、少し交流が途絶えていたので
ご病気と聞いて、どうしてらっしゃるかなと
心配はしていたものの、お見舞いに伺うのも気がひけて
ただ朗報を期待していたばかりでした。

突然にこんなことになって、本当に驚き、悲しく、
またその思いが、日を追うごとに大きく深くなっていくのが
たまりません。

本当に太陽のような、明るいやさしい方でした。

それでいて、芸事に関してはとびっきり厳しく、
私も何度かダメだしを受けました。

いつかの鳥の着ぐるみの時、
「舞台から転げ落ちるまでやらなきゃだめだ」と
叱咤されたことを思い出します。

芸能界は本当に大きな人を亡くしてしまいました。

まるで太陽がお隠れになったようです。

本当に残念です。

またあの明るい笑顔を見たいと切望する人が
日本中にどれほどいることでしょう。

私たちは今、自分にできることをやって
日々生かしていただいていることを噛みしめ、
感謝しなければいけないのだ、
と改めて感じる毎日です。


11月30日(金)
いよいよ今年も残り1か月となりました。

おっと、その前に22日の冬至の日。
心安く過ごせますように。

さてさて、ちょっと早いですが、
来年3月に公演の「公の園」、先日顔合わせが
ありました。

なぜこんな早い時期にかというと、
出演者の一人である温子さんが、1月のほかの舞台の
稽古に入ってしまい、全ステージ終わるともうほとんど
こちらの稽古期間が3週間弱ということになるのです。

当初は再演だから大丈夫、と思っておりましたが、
実はキャスト再編成で詩音役が変わったのです。

新しい詩音は、NHK朝のドラマ「カーネーション」で
あのコシノジュンコ様の若かりし頃を演じていた
川崎亜沙美さん。

同じドラマに出演していた作家の大推薦により
実現しました。

役者になる前はなんと、プロレスラーだったという彼女。
しかも、その前は演歌歌手を目指していたというのだから
変わり種です。

でも、パワフルな持ち味と
秘め隠した繊細な乙女心が同居している彼女、
めっちゃ期待大なのです!

が、ひとつ問題は、彼女が大阪に住んでいること。

ひとり初演なので、私たちにも時間が欲しいところですが、
先に言った理由で、
少し早めにいったん読み合わせをして、
それからゆっくり熟してもらおうということで
こんなスケジュールになったわけです。

それにしても、3人芝居、一人変わると
なんて変わるのでしょう。
これが芝居の面白さですね。

温子、演出の野崎、長野の東京チームは
次の日も集まって、ささっと稽古しました。

あ〜、そうだった。
こんなところで前回はつまづいたな〜とか、
前回はここで受けたんだよな〜とか
いろいろ思い出すことはありますが、

やはり芝居は「生」です。
2013年の”今”を映し出すべく、
ビビッドに演じていきたいと強く思っています。

「あんな人、いるいる。確かにいる…」なんて
思ってもらえれば。
さらに「あの人よりも私はまし。あんな人も
がんばってるんだから、私もちょっとがんばる」
なんて元気になってもらえれば。

夢は膨らむ11月(の終わり)でした。

11月12日(月)
今年の秋はゆっくりゆっくり冬に向かっているようで、
日々目に映るもの、木々の香りなどを楽しむことができ、
幸せです。

いえ、こういうことは、季節のせいというより
心の持ち方なのかもしれませんね。

はづき虹映さんという方の言霊で奇跡を起こす、という
本を読みましたが、
自分の心の状態により、いろいろな言葉を声にして
出す、そして奇跡を起こす、という主旨なのですが、
やるだけやって、最後に「奇跡」が起こるのを待つのは
一人でリラックスした時間なのだ、と書いてあるのが
興味深かったです。

一人でなくてはいけなくて、
そこに、好きな香りなどがあればもっとよくて、
心からリラックスした瞬間に、ひらめきが起こるのだと。

テレビや携帯電話から遠ざかり、
本などの活字もいけなくて、
自分のために、紅茶を入れたり、お風呂で好きな
アロマを楽しんでいるときに、「何か」が降りてくる。

つまり、インプットの手段を止めて、
ひたすら内なる声を聴く、ということなんでしょうか。

自分の中の神と出会うため、
体も心もリラックスする必要があるのでしょうか。

以前、私は逆に「動く」ことで
ひらめきを手にしていました。

たとえば、舞台に立っている時の極度にテンションが
高まっている時、
たとえば、公演の準備に追われて、頭を体を
精一杯駆使している時、
ふと止まった瞬間に「ひらめき」が降りてきていた
ような気がします。

マラソンや、ヨガや太極拳などをやる人も
動きながら無心になり、「何か」が降りてくるのを
経験している方もいることでしょう。

今、私は、それを日常生活を送りながら
手にしようとしています。
そのやり方を探っているところなのですが、
もう少しで「何か」に手が届きそうでもあり、
この小さな努力をやめてしまえば、すぐにでも
元の木阿弥に戻りそうでもあり、
綱渡りをしている状態。

それでも、毎日、秋を楽しむ心の余裕があって、
何とも言えず幸せです。

2013年3月に東京芸術劇場で公演が決まった「公の園」、
今回は新しいメンバーに前々回の朝どら「カーネーション」で
コシノジュンコさんの役をやった川崎亜沙美さんが
出演してくれます。
なんと、女優になる前はプロレスラーだった彼女。
パワフルで体当たりな演技に我々も負けないように
頑張ります。

ホームページができました。
どうぞ、ご覧くださいね!http://ooyakenosono.com/

それでは、気温の変化に体調を崩さないよう、
お過ごしくださいませ〜。


10月30日(火)
秋らしい爽やかな日が続いています。
とはいえ、気温に関しては上がったり下がったり
汗ばむくらいに暖かいと思えば、夜の間に
冷え切ってしまっていたり。

差し込む光が夏の時のように強くても、
吹く風に、ひんやり体を冷やされているのが
この季節ですね。

そうして、知らない間に寒さに向かって走っている。
知らない間に、木々が紅葉し、空がどんどん高く
なっているのです。

最近私はある本を読んで(例のごとく、ちょっと
スピリチュアルでちょっと人生訓めいた…)、
突然気が付いたことがあります。

長い間、自分を取り巻く環境の変化を願っていた私ですが
すべては自分の内側にある、ということです。

自分の感じ方、人に対する態度、表現が変われば、
この身の回りに起きてくる事象が変化してくるんだ、と
突然合点がいったのです。

ほんのささいなことですが、
今までのように「人に親切にしたから、こちらも親切に
される」というような、考えてした行動とはちょっと
異なるのです。

それは私の細胞が組み替えられたかのように、
体の内側で大きく、模様替えが行われた感です。

いや、外側は実は何も変わってないのかもしれません。

けれど、私自身は確実に以前よりも楽しいし、
周囲の人がこちらに明るい顔を向けてくれているような
気がしてならないのです。

そう、それも単なる私の「感じ方」なのかもしれませんね。

でも、毎日楽しく暮らしているように見える人の内側って
こういうことだったのかな、と思います。

もっともっと素敵な事象を呼び込めそうな気がしています。

どうしてこうなったかというと、
それは単純に言葉に気を付けたからなのです。

「ありがとうございます」や
「ついてる」や
「ハッピー、ラッキー、幸せ」などをたくさん口にしたこと。

これらは斉藤一人さんや小林正観さんがずっと
言ってらしたこと。
最近でははづき虹映さんも書いてることを知りました。

すべては自分の内側だったのです。

それには「言霊」がとても影響します。

みなさんもやってみてください。


10月11日(木)
今月も”11日”がやってまいりました。
この11日というのは、毎月さらに防災意識を
高めておくに越したことはない日にちだそうです。

このアセンションの2012年もあと3か月をきって
しまいました。

そろそろ来年のカレンダーや手帳が街に
出回る頃になっていますが、
今年はこれでなんとか無事に終わるのでしょうか。

終わればいいと思います。
いつもの年と同じように。
6年生だというのにまだサンタクロースを信じているらしい
我が子にプレゼントを用意して、
ケーキを食べ、
年末になったら、ごまかしごまかしして掃除を終わらせ、
これも適当におせちを作り、
それでも家族や親戚が集まれば
わいわいとお互いの健康や無事を喜ぶ
いつもの平凡なお正月。

そういう平凡で、でもとても安心な「いつもの」生活、出来事を
切なる思いで「もう一度」と
思わなくていい未来が来てほしいと願います。

なぜこんなことを書いているかと言うと、
中丸薫さんによると、12月22日からの3日間、
世界は真っ暗になると言われているからです。

旧約聖書の預言にあるそうです。

その間、世界中は何の情報も受け取れず、
闇に耐え切れなくて気が狂う人もいるのだとか。

アセンションってそういうことなのでしょうか。

私も自信がありません。
人一倍臆病な私、闇の中で生き続けることなんて
できるでしょうか。

考え続けていたら、いいことを思いつきました。

うちの前には小学校の校庭があります。
ここで3日3晩、キャンプファイアーをやったら
どうか。
おびえて、一人でおかしくなりそうだった人も、
近所の人はみんな集まってくればいいのです。
そして暖を取って、
みんなで話し、力づけ合い、乗り切れば
怖くないんじゃないでしょうか。

我ながらとてもいい考えだと思いました。

問題は、一人で仕事に向かっていたり、
子供や家族と離れている時に
突然暗くなってしまったら…。

でも、きっと何らかの前触れがあるに
違いありません。
9月27日(木)
ようやく涼しくなり、秋が加速度的に深くなっています。

お元気ですか?

季節というのは不思議なもので、
変わる時は「一気」ですね。
あんなに暑くて、9月に入っても寝苦しかったのに
今はもう日中でも靴下が恋しくなっています。

靴下→重ね履き→しょうが紅茶→寒いっ!→冬

とイメージは一気に連鎖反応を起こし、
冬までたどり着いてしまいました。

すると今年も終わりに近づき、2013年の幕開けが…。

いやいや油断はなりません。
あれだけ騒がれていた、この2012年が平穏無事に
終わるには、まだまだ懸念がそこらじゅうに…。

自然災害もさることながら、
今は世界情勢が微妙ですね。

日本中が今や大多数が「戦争を知らない子供たち」と
その子孫。
平和に慣れきっていて、戦争がどんなふうな経緯で
起こるものか、まったく知らないと言えると思います。

集団心理とは恐ろしいものです。
いったんその渦に巻き込まれたら、
よほどのことがないと抜け出せないでしょう。

だから、日ごろから、よく情報を捉えて
自分なりに冷静に判断しておかないといけないと
思うのです。

要するに、国を作っているのは個人です。

日本もまた政権主導者が変わるのでしょうが、
それも個人です。
個人が自分で自分を助けていける人間でないと
寄り集まっても、いい国などできるわけが
ありません。

なんだか、話が大きくなってしまいました。

が、一人一人が道を見誤らないよう、
情報に惑わされないよう、
しっかりすることが求められているのだと
思います。



9月3日(月)
夏休みも終わり、今日からやっと学校です。
全国の小中学校のお母さんたちはほっとしている
でしょう。

ここ2〜3日、雨など降って、東京は猛暑が一段落。
今日は汗が噴き出ることがなく、ちょっとほっと
しています。

汗と言えば、「女優は顔に汗をかかない」の定説通り、
私もここ20年以上、顔には殆どかかなかったのですが、
さすがの猛暑のせいか、
はたまた年齢によるホルモンの変化なのか、
今年は、顔だろうが首だろうが、
ブタ汗をかいています(すみません、よく芝居仲間で
こんな言い方をするものですから(^_^;))。

ほんとに長く生きてくると、
いろいろなことが変わったり、分かってきたりするものです。

またまた私事ですが、
最近の変化と言えば、
「おばちゃんおしゃべり」が嫌じゃなくなったことでしょうか。

要するに、おばちゃんの中で、おばちゃんとして
おしゃべりすることです。
知らない人が怖くない、というか。

ヘンなプライドがなくなってきたのかもしれません。
「人は皆同じ。話しかければ答えてもらえる。」的な
発想です。

それで、今までになく、気安く人に話しかけています。

それどころか、「すみません」と道を聞かれて、
一瞬「はい?」と返す顔の口角が上がっているのに
気が付いて、自分でびっくりしました。

以前は、「頼むから寄って来ないで。私をほっといて」
オーラを出していたと思うのです。

それが、「カモ〜ン」になっている…。

でも、実は、自分から話しかけるのも、
話しかけられて笑顔で返すのも、
以前、「こういう人になりたいな」と思った人そのもの
なんです。

それに気づいた時、ちょっとした満足感に浸りました。

今は小さい一歩だけど、続けていけば、
あんな素敵な人になれるのでは!と。

昨日は、習っている日舞のお師匠さんの舞台があって
拝見しましたが、魂をこめて踊っている方を何人も
見ました。

しかも、ほとんどが私よりずっと年上の方ばかり。

お手本はごろごろしています。


8月22日(水)
誕生日も過ぎました。
今年も誕生日付近の数日、生命の火が輝き出すような
力強いエネルギーがむくむくと自分の内から
湧きあがってくるのを感じました。

8月は6日、9日の広島・長崎原爆記念日とともに
私の中では、何というか、神聖な祈りを胸の中に
感じる月です。

最近私は、「瞑想」というより、
もっと肉体的な「呼吸」に近い儀式で朝を迎えます。

腹式呼吸をしながら、
宇宙のいい「気」を体に取り入れ、
体の疲れやごみを外に出すように吐くやり方です。

その時、内臓が生き生きとピンクに輝いて
活発に働くイメージを持ちます。

「私は健康」
「私は若い」
と言葉のイメージを使ったりします。

それから、どんな風に生きたいかを
思い描いたりします。

最近は、自分のすることで人が喜んでくれるのが
うれしいので、
たとえば、仕事のニュースがあり、自分がそれを
やり遂げて、周りの人々、または見てくれた人々が
喜んでいるところをイメージしたりします。

そして、私の最近のテーマは「give(与える)」。

give&takeと言いますが、40代を越したら
give&giveになろう、と船井幸雄さんが書いて
おられました。

確かに与えることのできる人生は素晴らしいと
思うのです。

そう思っていたら、ちょうど2年前「ギフト」に夢中に
なっていたことを思い出しました。

1日一回、誰かに何かをあげる。プレゼントする。
物でも、お金でも、電話でも、言葉でも、気持ちでも。

それを20日間続ける。自分に義務づける。

やはり続けるのは苦しくて、いつの間にか
やめてしまいましたが、
とても素晴らしい習慣だったな、と思います。

100歳まで生きるとしたら(!)、
まだまだ折り返し地点です。

これまでの人生はtakeがほとんどでした。
精神的にも。

でも、あとの人生は人に「与える」のみ、と思うと
これからの時間が光り輝くような気がするのです。

それで私は毎朝祈ります。
今日も人に何かを与えられますように。
言葉でも、笑顔でも、気持ちでも。と。

7月25日(水)
またまた猛暑がやって来ちゃいました。
それでも、帰宅してもエアコンに走らず、
扇風機で済ませているせいか、
また外に出ている時も、日焼け防止で
うなじや腕や手など出ている箇所を覆っているせいか、
いつも暑くて、怒りっぽくなっているような気もします。

しかし、これではいけませんね。
節電でエアコンをかけ渋ったために
熱中症にかかって亡くなるお年寄りもいると聞きます。

何事もバランス感覚が大事なのでしょう。

最近、私は娘の塾探しをしていて
「く〇〇」という有名な塾に今更ながら触れる
機会がありました。

そこで、説明を受けているうちに、
自分がやったらどうなるんだろう、との好奇心が芽生え
質問してみますと、
確かに計算や国語の文章読解などを
短い時間で大量にこなしていくやり方は
大人の脳力アップにも役立つのだそうです。

実は、私よりも先にこれに目をつけたある女優さんが
いて、とっくに全行程終わらせていたとの話があり、
彼女のインタビュー記事を読むと、
バラエティ番組などで、言葉がすらすら出てきて
自分でも驚いたそうです。

すわ!と思いましたが、
この方法で自分にお金をかけるより、
娘のコースを一つ追加した方がいいのでは、という
現実的な損得を思い出し、
すんでのところで思い留まりました。

代わりに始めたのが、右脳教育です。

この道では権威の、七田眞さんのメソッドですが、
ただ2倍速、4倍速を聞くだけ。

そしてイメージ力をつけるため、
残像トレーニングをしたりしますが、
こちらは十日たっても、私の場合、まだ補色で
見えていたりして、ちっとも成果が出ていません。

かなりのろい進行ですが、
自分の訓練とは別のところで思うことには、
毎日2倍速、4倍速で聞いている
1858年初刊のスマイルズの「自助論」が
実は、現代の日本に図らずもマッチしていると
思えてしかたないのです。

自助、つまり自分で自分を助けるもの、です。
国家や制度でなく、国民一人一人がいかに
自分で自分を助けて力をつけていくか。

明治の青年たちはこの思想に夢中になって
開国日本を作り上げたそうです。

最近の政治家にぜひ読んでいただきたく、
また、ともすれば、すべてを政治家のせいにして
愚痴ばかりこぼしてしまう我々国民も
立ち返らねばならない原点が記されています。

暑い中、だらだらと汗を流しながらも
研究したり、何かに励んだりするのって
快感を呼ぶこともありますよね。

私も上手にエアコンと付き合いながら、
しばらく、この右脳訓練を進めていきたいと
思っています。

7月2日(月)
今年もあと半分になってしまったんですね!

最近ふと
「自分はいつからこの世に生きているんだろう」とか
「あの時から本当に数十年もたってしまったんだろうか」
なんて考えることがあります。

時間って、本当に不思議です。

私というものは、物心ついた少女の時代から何も
変わっていないのに、
知り合う人、身近にいる人が変わったり、
肉体がいつの間にか衰えていたり、
やっている事が少し変わっていたりする。

でも、ただそれだけで、
本質的なものは何も変わっていないのではないか、と。

子育てしていた10年間なんて、
私の人生の中でも、かなり人に尽くしていた珍しい(?)
時間だということもあって
飛ぶように「なくなって」しまった気がします。

気が付けば、この年齢で、ここにいる。

ずっと日本に(ちょっとはずしてる時期もありますが)
生きているのに、浦島太郎になったような気がしています。

こうして「あの世」に行ってしまうと、
「過去も未来もない」ということになるのでしょうか。

今も、うたたねなどしている時、
すべての思い出や過去の記憶が幻想や妄想や夢と
相俟って、私という魂は
時間軸の中をいったりきたりしている存在であることを
感じてしまうのです。

とはいえ、この世では、はっきり年齢というものがあり、
最近は90代でも元気に活躍されている方も増えて
きました。

私の通うスポーツクラブでも、
毎日、多くの中高年の方が必死に肉体トレーニングに
励んでいます。

いつぞや、お世話になっていたマッサージ師の方が
「これからは貯筋(ちょきん)の時代です」と
おっしゃっていたけど、
まさに実践されている方が多いのだなと思います。

そして私も100歳まで生きる!と決めれば、
今はちょうど折り返し時点。

これから新しい人生を始めようと思えばいいのでは、と
気づきました。

肉体も衰えを見せ、
体内リズムもゆっくりになっている年齢ですが、
初めからこうだった、と思えばいいのでは、と。

できれば若い人と比べず、
若い頃の自分の顔や体や能力も忘れ去って、
「今、ここ」から無心で出発できるといいなと
思います。

100パーセントうまくはいかないけれど、
ちょっとそう考えるだけで、
なんだかとってもハッピーになります。

この「ハッピー」がとっても大事かな。




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