2009年
12月27日(日)A
発表が遅れて申し訳ありません。

出演予定だった松本麻希さんが、病気のため降板され、
篠山美咲さんに代わりました。

篠山さんは、無名塾の女優さんです。
無名塾の女優さんらしく、背の高い正統派の美人です。
歴史学者の妹さんをやってくださいます。

今日、稽古場日記に登場していますが、
顔合わせ数日前に、慌てふためく私たちの前に
さっそうと現れた、救世主・女神・天使のような方です。

なんと、顔合わせの2時間前に、
この字ばっかりの台本を読み流して、出演を「快諾」して
くれたのです。
しかも、顔合わせ時の本読みには、もう気持ちが
入っていました。
この本にすっかりはまってらっしゃるという感じでした。

トレランスはついてます。
きっとこの「つき」は、お客様も巻き込んで、
1月7日から10日の間、奇跡を起こしてくれるのじゃないかと
期待しています。

どうぞお楽しみに!
12月27日(日)
あっという間に、年の瀬が押し迫ってまいりました。
気温が少し上がったとは言うものの、
吹く風は冷たいですね〜。

日本海側では、雪が多いとか。
今年の東京はとても乾燥しています。

クリスマスはいかがお過ごしでしたか?
今年、我が家のイブはまったく普通の日、
よりもさらに何もない夜でした。

と言うのは、娘が具合が悪くて寝ているので
「迎えに来てほしい」という電話が学童から
入ったため、稽古を途中抜けして慌ててお迎え。
連れて帰ったら、そのまま夕食をスキップして
朝まで寝てしまったのです。

私は、娘がいつ起きるかもしれないと思い、
また後から帰って来る夫のため、
ありあわせのものを作って待ってましたが、
娘は起きず、夫は歯茎が痛いからとかで
一口も食べませんでした。

大体、急いで帰ったので、買い物もしてなくて
そのため、今年は家庭を持って初めて
クリスマスケーキも手羽先もないイブとなりました。

ま、そんな時もありますよね。

その代わり、25日には稽古場でのクリスマスパーティー。
残念ながらNGの人もいましたが、
おでんやサラダやお赤飯などのごちそうが
差し入れられ、たいそう立派なパーティーが
できました。

今回集まった役者たちは、若い人が多いからか、
いや、ほとんど性格の問題でしょうが、
みんな協調性があって、素直な人たちが多いので
こんなパーティーでも、終始なごやかな雰囲気が
流れます。

ほんとにやさしい稽古場です。
おかげで、参加していた娘も皆のことが大好きに
なってしまいました。

さらにまた、芝居がぐぐっとあがってきてるんですね〜。
こちらの方が大事ですが、
あちこちのシーンが2,3日の停滞を経て、
階段状に上がっていくのが手に取るように分かります。

今回は「感動」に加え、「面白さ」が目立つかも
知れません。
それこそ、前回目指していた高みです。

前回も見てくださった方、是非是非またいらしてくださいね。
損は決していたしません。
こうご期待!

12月21日(月)
うかうかしている間に、すぐにクリスマス、大晦日、
お正月、そして「アセンション2012」の本番です〜。

今年は大掃除やお正月の支度も満足にできない
だろうと思い、11月からちょこちょこ気がついたことを
やっておりましたが、やはり何もかも間に合わない
感じ…。
こうして年月が過ぎていくんですね…。

興味深い本を読みました。
中丸薫さんの「UFOと地底人」で、
「アセンション〜」の参考文献にもなっているものですが、
地底人は何千年も生きているのだそうです。
(そもそも、地球の内部には空洞があって、
そこに地底人が住んでいると言われているのですが)

彼らが言うには、
「私たちは地球と共に生きている。
人は家の屋上に住んだりしないでしょう?
家の中に住むものでしょう。
だから、私たちは安全に進化を遂げることができて
いるのだ。」と。

そして、「あなた方は地球が一周するごとに
歳を取るものだと決めているから、歳を取るのです。
わたしたちには、地球が30周回ったら、
回ったというだけのこと。
だから、歳も取らないのです。」
なんですって。

すごい考え方ですね〜。
私も今から、「ただ日が過ぎていくだけ。
歳は取らない」と決めようかな。

しかし、「時間」の概念はどこまでも我々を
縛るものです。
あ〜、稽古場に行くまでにやらなきゃいけないことが
山積み…。
時間が迫る〜。

また書きま〜す。

12月10日(木)
稽古が始まって、あっという間に10日以上もたってしまいました。

まるで更新してなくて、ほんとにすみません。
何してたんだろ…という感じです。

ですが、稽古場日記が始まったさ〜。
これで、私が書かなくても、稽古場の様子&新しい出演者の
人となりが分かる〜(^_^)と、このコーナーを設定するまでは
よかったのですが、
こちらもなかなかさくさく進まずに申し訳ありません。

なんせ皆さんお忙しい方たち。
休みがあっても、ほかの仕事や、それから
台詞を覚えなきゃいけませんものね〜。

これから、台詞がそれぞれに入ってきて
皆も、ほかの人々のことを見る余裕ができてくれば
きっと楽しいエピソード満載でしょう。
ご期待ください!

さてさて、私はと言えば、
7月にやった芝居だから、当然台詞はすらすらか、と
思いきや、これが意外に残ってないものなんですね。

幼い頃に覚えた歌や
10代に覚えた詩などは、
あんなに無理なく出てくるものなのに、
ましてや、台詞ですからね、
私たちはもう、覚えては忘れ、覚えては忘れの繰り返し。
まるで、着古した洋服を捨てるように、
どんどん記憶を捨てる作業をしているようです。

でも、それはこの再演にとって、いいことかもしれないと
思っています。
だって、ほとんどのキャストが入れ替わりですから、
周りは、初演の初々しい、しかも初めて会った人々。

ここは新しい芝居を作るつもりで、
リアクションも新しく…と思う間もなく、
思った以上に、人が変わるとこちらの芝居も変わるものだと
驚いています。

おかげで、演出的にもそれぞれのキャラクターを深める作業も進み、
それがストーリーに幅を持たせることになって、
前回より濃度がぐぐっとアップしそうです。

私自身も、前とはちょっと違う人物像にしたくて、
今、試行錯誤中。

きっと、パワーアップした「アセンション2012」が
できることでしょう。
新春公演「アセンション2012」お見逃しなく!

11月18日(水)
最近、朝は一杯の水と青汁からスタートしてまして、
時々、フレッシュ野菜ジュースなどを絞り、
なーんか体の調子がいいなーと思っていたら、
突然不調に…。

何にも原因が思い当たらず、風邪に苦しむ毎日です。

熱は殆どないので、
インフルエンザではなさそうですが、
喉がナイフで切られるような痛みにさいなまれ…。

私の場合、
仕事で忙しくなると、決まって一度は風邪をひくのですが、
今回は何かプレッシャーがあったわけでもなく、
なんで???としきりに考えて、
ひとつのことに思い当たりました。

来週から「アセンション2012」の再演に向けて、
稽古が始まります。
再演と言えども、出演者が大幅に変わります。
初演に出た人は私を含めて3人のみ。
だから、また新しい出会いと刺激が始まるのです。

つまり、それに向けて、
体がひとつ変わりたがっているのでは、と。

この秋は私のキャリアにとって、
なかなかいい気づきがありました。

テレビも「交渉人U」と「不毛地帯」「東京DOGS]と
どれも1〜2回のゲスト出演ですが、
立て続けに、自分の演技をブラウン管で検証し、
「このままじゃいかーん!!」と思えたことや、

「沈まぬ太陽」の公開に先立って
CSで山崎豊子さんの作品を古いものも含めて
じゃんじゃんやっていたので、
昭和の映画をたくさん観ることができ、
とても参考になったこと。

また、4月に撮った映画「ゼロの焦点」の
試写を観に行って、また昭和と現代の映画の
違いなどを目の当たりに見ることができ、
いろいろな考えが去来しました。

昭和のあの頃、
俳優さんたちは、生きて動いていることが
そのまま演技になっていたような気がします。

顔には歴史が刻まれていて、
今のように、
「若い」ことに価値を置くことはなかったようです。

いわゆる、政治家の役の人は
本当にそう見える。
小沢栄太郎さんなんか、悪徳政治家そのもので
台詞が台詞と思えません。

それに比べて、
現代の、私を含めた我々ーー
いや、俳優だけではなさそうです。
一般の方々も、日本国中、全員が
あの頃に比べて、幼くなっている気がするのです。

なんででしょう?

「ゼロの焦点」を見て、思い当たりました。

”戦争”です。

昭和のあの頃は、高度成長期で、
日本はぐんぐん暮らしがよくなっていた頃とはいえ、
片方で、戦争の悲惨さを引きずっていたはずです。

うちの父親もシベリアに抑留されました。
多くを語りませんでしたが、
それでも小さい頃は、ぽつぽつとその時の様子を
話してくれたものです。

祖母は関東大震災にも会い、
母も満州から引き上げてきた身。

あの頃の”大人”は
いつも「死」が身近にあったのではないでしょうか。

大雑把に考えると、
「死」の恐怖がない今、
「不老」を追求するのは当然のことかも知れません。

だから、ブラウン管に出てくる人たちは皆、
お顔つやつや、いつまでも若く、
またそれを見る人々も負けじと若さを追求するのかも
しれませんね。

この現象は私たちのせいではない。
しかし、世界に目を移せば、内乱も飢餓も病気も
至るところに問題はあります。

自分のことのように思えなくても、
常に視野は広く持ちたいものだ、と
自分に問いかけてみるのです。

11月9日(月)
先日、高校の時の同窓会がありました。
なんと、卒業以来(〇十年ぶり!)初めてです。

今回は実は、2年後に催す予定の同窓会の、
企画会的なところで集まったのですが、
約60名ほどの懐かしい顔ぶれが一同に会しました。

しかし…「懐かしい」と言っても、
普段お付き合いのある数名を除いては、
はるか記憶のかなたから、その面影を呼び起こして
その人の顔を見つめ、時間がたって、
やっと「あー、そういえば」と合点がいく人が殆どです。

すっかり変わっている人も
時が止まったように、全然あの頃と変わらない人も…。

でも、そう見える人でも、
確実に歴史は刻んでいるんですよね。
私自身が「変わった」と思っているように。

けれど、3年間、人によっては1年間しか一緒にいなかった
この高校生の期間でも、
お互いに再会すれば、時間が逆戻り。
あの頃の自分の気持ち、
自分の存在のしかた、
自分という窓から見る外の世界の感覚を
とたんに思い出しました。

あの頃、私は表現できない自分の内側を持て余して
いつも、じれていました。
幼い頃からの、そうしたジレンマやストレスが
ピークになっていたような気がします。

内側と外側の世界のギャップを
どうにか埋めよう、殻を破ろうともがいていた3年間。

友達の顔を見ながら、
急速にそんな思いにとらわれて
帰りの電車で一人になった時に、
「今の自分はじゃあ、どうなんだろう?
殻は破れたんだろうか。あの頃、こうなりたいと漠然と
思っていたところに到達しているのだろうか」と
自問することになってしまいました。

単純な「成功」という意味では、到達していないのかも
しれません。
ですが、あの頃漠然と夢見ていた「自分からの自由」は
ある程度、味わうことができたかもしれません。
舞台という空間で…。

けれど、まだまだなのです。
人間の暮らしという点でも、
人間性という点でも。

それらはむしろ、
高校生以後、芽生えた「目標」と言っていいかもしれず、
最近になって「もっとここまで」と高さを増したゴール地点も
あります。

人間性を深める、高めるといったことに関しては
死ぬまでかかる作業でしょう。

もし100歳まで元気に生きられるとしたら、
折り返し地点にも到達していない今、
「もっと一分一秒、濃く生きたい」と
思いを新たにする、いいきっかけとなりました。

また2年後に知己に再会したとき、
今度はもっと、輝いている自分、
またそれをシェアできる自分でいたいものです。

みんな、ありがとう。

10月26日(月)
きのう新国立劇場の「ヘンリー6世」のゲネプロを
見てまいりました!
感心しました。
これこそが、国が予算を投じて行う”芸術活動”だと
思いました。
新国立の建物自体も、イギリスのナショナルシアターを
意識してるのかな、とは思ってはいましたが、
今度は内容もレベルも本家に劣らないものができて、
嬉しくなってしまいます。

舞台装置も照明も衣裳もさることながら、
役者の演技もレベルが高く、見所満載です。
「ヘンリー6世」はいわゆる史実に基づく「時代劇」なので
イギリス人にとっては、
秀吉が、信長が、蜂須賀小六が、といった世界だそうですが、
薔薇戦争の時代の有名人が、
人間味あふれる人物像で描かれていて、
第一部は特に、戦乱群像劇のようになっています。

面白いのは、敵方のフランス人を揶揄して書いてあるのを
舞台ではさらに具現化して、
衣裳やメイクや演技も一工夫しているところ。
かの有名なジャンヌ=ダルクでさえ、
シェイクスピアにかかると、聖人の域からぐぐっとはみ出る
一介の小娘…。

そして、上手い役者さんが多いこと!
ナレーションなどで有名な鈴木瑞穂さんなんか、
もうため息が出てしまいました。
80歳も越えていらっしゃるというのに、台詞の聞き取りやすいこと、
誰もかなわないという印象です。

ほかにも文学座や円や俳優座、民芸などから
大先輩達が出演していますが、
面白いのは、それぞれの個性の上に、それぞれの演劇史が
見えることです。
私は、俳優座や文学座の演技の違いは分かりませんが、
それぞれの出自を聞くと、「な〜るほど」とひそかに
ほくそえんでしまいます。

その中で、上杉祥三は誰にも似ていない、どこにも
属していない、なんと言ったらいいのか、
ただ一人、「宇宙から来た俳優」ですね(^◇^;)
もちろん、遊民社やその前の青年座研究所の影響も
あるのでしょうが、
「独特」ですね〜。
人と比べると、またそれがつぶさに分かって
本当に面白いです。

一部から三部まで通し公演の日が何回かありますが、
そこからチケットがなくなっているそうです。
演劇好きにとっては、一日その世界に浸っていられるというのは
たまらないみたいです。

実際、昔、大学の先生が、私が自分の公演の案内をしたところ、
「何時間?」と聞かれるので
「2時間です」と答えたら
「短すぎる」とおっしゃって、買っていただけませんでした。

この忙しい現代社会で、2時間のスピード公演は
当然、要求されるところと認識していましたが、
そうでない方もいらっしゃるんです。
私もきのう、2部までしか見れませんでしたが、
ちっとも苦痛ではありませんでした。
(ただちょっとお尻が痛くなるかも…。
それに、前日の夜更かしは禁物です。
照明が暗めなので、心地よい眠りに誘われる可能性が…)

しかし、こういうことを思い出させてくれた
新国立劇場に拍手です。
芸術はやはり、人の心を癒すんですね。
素晴らしい演劇、ありがとう!です。

皆さんもどうぞ、ご覧になってください。
(上杉祥三は、全編通して出演しますが、
第三部により活躍するので、
どれか一部、と思われていたら第三部をお勧めします。)

10月15日(木)
今、HPの自分の日記の更新の最新日付を見て、
びっくりしてしまいました。
3週間もたっているではありませんか!

ほんとうに失礼しました。
読んでくださっている方、ごめんなさい。

この3週間、何していたのでしょう。
まったく思い出せません。
遠いところに行ってたのでしょうか。

確か、2〜3週間前に
「このままで終わりたくない。変えなきゃ。」と決心した記憶が
あります。
そして何が変わったかと言うと…。

皆さん、ホ・オポノポノやってますか?
「それ、何?」と言う方は、ちょっと戻って、私の少し前の
日記を読むか、ネットで調べてみてください。

私は、半信半疑ながらもやり始めました。
そして、面白いように事態が変化するに従って
「これ、本物かも」と思うようになりました。
もちろん、このまま習慣化して、そうなったときにいつの間にやら
形骸化して、「ただやってるだけ。効果?わかんない」と
いうことになるのかもしれませんが(いつものように)、
とりあえず、未来をまた信じられるようになったし、
周りの人が「あなたのこと、こんなに思ってるのよ」って
表現してくれることが数回ありました。

それだけでも、すごいことです。

実は、ここに詳しく書けないのですが、
いいこともたくさん起こってきているのです。

積み上げてきた、と思っていたことが崩れたこともあります。
その時はショックでしたが、よく考えてみると
そうなった方がよかったと言えなくもないのです。
ということは、それも「いいこと」のうちに入るのかも…。

大難を小難に、とされるだけでも「いいこと」なんですよね。
そして、事が小さいうちに崩れるのも、未来に起こることを
考えたら、必要だったのかも知れません。

まわりくどい書き方になってしまいました。
が、なんでもいいから、とにかく皆さんもやってみてください。
そして感想を教えてくれませんか。
ホ・オポノポノ、すごいです。

9月24日(木)
ひー、やっとシルバーウィーク終わりました。
終わった途端に、きれいな秋晴れ。
私のように、
夏休みが終わったと思ったら、また大型連休で、
子供をどこに連れていくわけでもなし、
毎日どう過ごそうかと思いあぐねていた人たちの
気持ちを代弁しているかのような、晴れ晴れとした
青空です(笑)。
皆さんはどう過ごされましたか?

今日はさっそく子供を学校にやった後、
普段手をつけないところのお掃除をし、
それから近くの公園へウォーキング。

今日は打ち合わせがあって、大好きなバレエに
行けないので、せめて少しでも体を動かしておこうと
いうもくろみです。

毎日10分以上は歩く。
低いハードルなので、結構続いてます。
毎日、10分くらいは見つかるものです。

そうしてみると、
「やりたくても時間がなくてできない」と
思っていることって、この5分や10分の積み重ねで
何とかなるのかもしれないってことに気づきました。

「すきま時間」ってやつですね。
電車に乗っている5分の間に本を開く。
お湯をわかす3分の間に台所の床を拭く。
家族としゃべる10分の間も、両手を動かしてスワイソウ。
(両手を前後に振るだけの運動です。)

そして心の中では
いつもホ・オポノポノを唱える…。

すごく意識的で有意義な人生を送れるかも
しれません。
でも、「何もしない」時間もとても大切なんですよね…。

ああ、そんなこと考えている間に5分、10分。
約束の時間に遅れないで支度するのが精一杯な
日常です…。

9月15日(火)
イチロー選手が9年連続200本安打を達成しましたね!
超人です。
また、言うことが人並みじゃない。

以前、読んだ本の中に、
彼だけは前世に有名人が見当たらない(著者は霊能者)、
せいぜい修行僧だけだ…なんて
書いている人がいましたが、
ほんとうに、野球というスポーツを通して
禅問答しているような人ですね。

しかし、最近、
ものごとを極めるということは、イチローのように
針の穴を通すような集中力とこだわりが必要なのだ、と
改めて思うのです。
野球でも事業でも政治でも、もちろん演技でも。

それを貫ける人だけが、
それに人生をかけることのできる人だけが、
何かを達成するのだ、と。

「ああ、達成できないなあ」と
悲しくなる私ですが、
そんな落ち込みに、とてもいい方法を見つけました。

ホ・オポノポノ。

最近、よく新聞の広告などでもでかでかと宣伝しているので
この言葉を聞いたことのある方もいるのではないでしょうか。
よしもとばななさんなども推薦している、
イハレアカラ・ヒューレン博士の教えです。
(この名前がどうしても覚えられない私…)

ホ・オポノポノとは、古来ハワイに伝わる
自分の潜在意識をクリーニングして
自分だけでなく、周囲の問題を解決する方法です。

どんなに願っても
夢が叶えられないのはなぜか?
それは、潜在意識の中の過去の記憶がわたしたちの人生に
問題を起こしているからなのですって。

だから、その情報をクリーニングすることによって
ゼロにするんです。
「無」にするんですね。
そうして初めて、宇宙とつながることができ、
神聖なる存在からのインスピレーションを受け取ることが
できる、というわけです。

なんか、簡単なことですが
妙に納得してしまいます。

この潜在意識のせいで、
大事な試合の前に「負けたらどうしよう」という思いがよぎり、
その通りになってしまったり、
上がりたくない場面で「上がったらかっこ悪い」と
思いながら上がってしまったり…。

さらに暴力や争いや犯罪、
すべての問題が起こっているのです。

自分の中をクリーニングするだけで、
周りもよくなっていくというのが不思議ですが、
潜在意識は他人と共有しているからという
考え方です。

そして、そのやり方がまた超簡単。
「ありがとう」
「許してください」
「ごめんなさい」
「愛しています」
の4つの言葉を心の中で唱えるだけなんです。

うーん、簡単すぎて「ほんとかなー?」と
思ってしまいますよね。
しかも、感情やイメージはいらなくて
機械的に唱えるだけでいいなんて。

ちょっと小林正観さんの教えに
似ています。
無理に夢を追わないところ、っていうのかな。
なる様になっていくのが人生だ、と。

なんだか
狐につままれたような気もしますが、
とりあえず「いい」と感じたことはやってみるのが
私のいいところ!(笑)

4つの言葉を唱えていると、
不思議に心が波立ちません。
むしろ、落ち着いてくるのです。

最初は誰に
「許してください」かな?
「ごめんなさい」って私、悪いことしたかな?なんて
反感もなくはなかったのですが、
今までの人生で、捕まるような悪いことはしてなくても
人に悪いことはいっぱいしてきたということに
思い当たったり…。

何より、
考え事をしていると、どうしても
過去や未来ばかりを思い悩むはめに陥ってしまいますが
この言葉を唱えている間は
「現在」にいるって気になるところが
素晴らしいと思うのです。

そういうわけで、
皆さんも調べてみてください。
いいことあるかもしれません。


9月7日(月)
爽やかな風が吹きぬけて行きます。
また暑い日が戻っては来ていますが、
日陰や夕方は、もうすっかり秋の気配。
この草の枯れたようなにおいは
子供の頃を思い出させます。

最近、ヨガの教室に行き、
以前、トレランスのワークショップなどでも
トレーニングに使っていた、「太陽礼拝」のポーズにも
久しぶりに挑戦しました。

気持ちよかったです。

もともと行く予定ではなかったのですが、
やはりヨガには魅力がありますね。
翌日から、朝のストレッチの時間にさっそく
取り入れる私…。

「太陽礼拝」で黄金の光を毎日、
体に取り入れてから、一日を始めます。

もちろんほかにも呼吸で心身を清めたり
朝夕、よいと思われることをしているのですが、
何だか気分がすっきりして、
どうも人に会った時に、偏見なく冷静に
「この人はこういう人なのね」と
受け入れることができるようになったような気が
するのです。

これって何でしょう??
ヨガのせいだけでもなさそうですが…。

また、おみくじをひく機会がこの夏から今にかけて
2,3度ありましたが、
いずれも、「今までの辛抱が報われ始めています。
だんだんと光が当たってきています。」みたいな
内容です。

楽しみですね〜。
どんな光が当たるのでしょう。

「アセンション2012」の再演に黄金の光が
当たるのを期待するのはもちろんですが、
ほかにも、さまざまな舞台に立ちたい私です。
久しぶりにシェイクスピアもやりたいなあ。
現代の翻訳劇にも挑戦したいものです。

話は変わりますが、
先月、鴻上さんの「虚構の劇団」を観に行って、
筒井真理子さんと鴻上さんと三人で
飲んでしまいました。
そのことを昔の演出助手をやっていた
子(今ではお母さんですが)に言ったら、
「こわ〜いメンバーで飲んだね〜」と
笑っていました。

ある時期、濃い時間を共に過ごした私たちは
今でも、会うといっぺんにその時に返ってしまい、
出来事をつい先月のように語ってしまうのですが、
それでも、もう40代後半、50代にさしかかると
ゆるやかな時の流れに自らを任せている
お互いを見ます。
おもしろいものです。

でも、こんなふうに会えるってことは
過去を肯定しているようで、
とてもいいなと思うのです。

さあ、今日も歩きに出かけてきます。
一日たった15分から30分の散歩ですが、
新しい習慣を始めました!

8月24日(月)
朝晩、涼しい風が吹いて、
夏の終わりを感じさせます。

夕暮れ時など、
切ないほど寂しいですね。

そう、夕方が寂しいのは
年間を通しても、ダントツで秋。

冬に向かう晩秋の夕方もさることながら、
今頃から初秋の夕刻も
物悲しい景色です…。


…とは言え、
まだまだ暑いっすね!
夏バテなどしていませんか?

今年の夏は、あまり飛び回ることもなく、
読書にかけた時間が多かったように思います。
子供にもいつもよりずっと、勉強させました。

最近読んだ本の中で面白かったのは、
出口光さんの「四魂診断」です。

人間はどの人も、魂が「勇」「親」「愛」「智」の
四つの機能から成り立っているそうです。

大抵の場合、そのどれか一つの特徴が
秀でていて、それで四つのタイプに分類できるのだ
そうです。

達成を求め、行動の人生を歩む「勇」タイプ、
平和や善を大切にし、調和の世界に住む「親」タイプ、
気持ちを大切にし、相愛と献身の世界に住む「愛」タイプ、
興味や好奇心を大切にし、探求の世界に住む「智」タイプ

この四つのタイプに分かれるというのです。
見分け方も簡単。
クールかホットか、
ドライかウェットで見分けます。

出口光さんは、今では
相手の顔を見ただけでタイプを見分けるのだそうです。

ちなみに、お会いしたときに聞いたら
私は「勇」だとのこと。

確かに、本を読んでみると、
私ってそういう人です。

これは血液型のタイプ分けよりも本質的で当たる、と
出口さんはおっしゃっていますが、
確かにそうかもしれません。

私はA型ですが、悲しいくらいに几帳面ではないのです。
ものすごいずぼらで、やることが荒い。
小3の娘に怒られます。

でも、「勇」の特徴である、心を行動の動きが一致する
度合いが高く、直線的で単純、と言われれば、
「ああ、まさにその通り!」と膝を打ちたくなるのです。

娘はと言えば、たぶん「親」。
周りのこと、人の気持ちなどを一番に考えます。

私が考えなしに人に対して取ったリアクションに
「それはだめ」と注意したりするのは
「親」に間違いありません!

これを知ると、今まで
「だから、私はあの時、あの場で浮いてたんだ!」とか
「あの人は、私の言ったあの一言に傷ついたのね!」とか
「あの人は、このタイプだから、あんな行動を
取ったんだ!」とか、

「あああ!」と思わず声に出したくなるような例が
たくさん見つかりました。

そして私のこの「四魂診断」の最も気に入っている点は、
人との相性を考える参考になるだけでなく、
自分が、本来持っている性質の上に、
どの性質を鍛えればいいのかが書いてある点です。

考えてみれば、血液型って
悪いところに目が行きがちですよね。
B型はマイペース、A型は神経質、
どうしても血液型で人を見る時、欠点から入る気が
してしまうのです。

でも、この「四魂診断」は前向き!
さらに、その特質を伸ばして行くと、
たとえば親の人なら、平和を求める心がやがて
地球ベースで大和(だいわ)を生み、
愛の人なら、大愛を、
智の人なら、大智(真理)を、と
自分の魂の求めるものを追求することで
自分も輝き、世の中に貢献できるということです。

なんか希望が生まれるじゃないですか。

面白いです。
皆さんも読んでみてください。
そして是非、ご自分と周囲の方々の本質を知り、
人間関係に役立ててください。

「ココロの相性が分かる 四魂診断」
出口光著 中経出版

8月9日(日)
今日は夜遅く撮影があるのですが、
夫は京都、娘はおばあちゃんちに従姉妹と合宿(?)なので
久しぶりに家に一人です。

なぜか二人とも、ゆうべから二泊三日でいなくなり、
きれいさっぱり、突然私一人になっています。

張り切ってDVDを3本も借りてきてしまいました。
午前中はお掃除かな、それとも時間を気にせず、
食事も作らず(!)、あるものをつまんで、
朝からDVDかな、なんて
2,3日前から考えていましたが、
寝坊をしたので、もうお昼…。
時間は無情に早く過ぎます。

ゆうべは、ワインを飲みながら遅い食事をし、
新聞を見ると、「ヒバクシャからの手紙」というのを
やっているので、「アセンション2012」の再演のためにも
是非見ておこうと、見始めたDVDを止めて
チャンネルを変えました。

毎年この時期に行われている番組らしいのですが、
寄せられた手紙の朗読の一通目で、もう辛くて
見続けるのが苦になりました。

思えば、夏になると思い出したように、
私達日本人はこういうものに触れるのです。
それはまるで日本の夏の風物詩でもあるかのように、
花火や盆踊りや蝉の声とともに、
私達の脇を通り過ぎて行ったような気がします。

私は終戦記念日が誕生日なのですが、
自分の誕生日には決まって、
朝から特番で戦争番組をやっているし、
甲子園では正午に黙祷が始まり、
どんなに晴れた暑い日でも、
それをかき消してしまうような暗いイメージがありました。

思えば、原爆を含めた日本人にとっての「戦争」は
私たちの世代から、そうした実感の伴わない、
ただの「暗いイメージ」でしか捉えられないことが
多かったのではないでしょうか。

今日の長崎平和祈念式典で
語っていた、当時6歳だった被爆者の女性は
一瞬にして楽しく幸せだった9人家族の全員を
自分から奪ってしまった「原爆」を
つい最近まで決して語れなかったと言います。
あまりに辛くて忘れたかった、
自分は「原爆」から逃げていたのだ、と。

しかし、ある雑誌で自分の言葉が記事になった経験を
きっかけに変わり始め、
今では長崎を訪れる修学旅行生に自らの体験を
聞かせていられるのだとか。

私のきっかけは、
ひょっとしたら、「アセンション2012」の大久保敏江役かも
しれません。
あの役を演ずることで、いくつかの手記や記事を読み、
ネットで当時の写真なども見ました。

そして、人間の感性というものは、
年を経て衰えるというものではないのだとも
実感しています。
むしろ、人間として経験を積むことによって、受け取れる
感受性も育つのだと。


今日は撮影だからと、
また、自分のための時間を思う存分使えるのだからと、
念入りにパックをしているその顔で、
番組を見てぼろぼろ涙をこぼして、すっかり
顔がはれ上がってしまいました。

また、寄せられた手紙以外にも
残されていた当時の日記や、
番組を見ての感想のメールやファックスなど、
どれ一つとっても、自分のことばかりでなく、
傷ついた人や死にゆく人がどんな思いだったのか
他人を思いやって書いているのに
心が動かされました。

ヒロシマ、ナガサキ、「原爆」と言う言葉が
タイトルにつくと、
演劇公演は途端にチケットの売れ行きが悪くなるそうです。
実は「アセンション〜」も、あらすじには入れても、
表に出るキャッチコピーには極力使わない方が、と
アドバイスされました。

よく考えると、日本人として残念なことです。

それほど、パンや牛乳から始まって、西部劇や野球や
音楽、すべてのアメリカ文化を浸透させ、
日本の過去をよく考えたがらない人間を作ろうとした
アメリカの功績(?)は大きかったのかもしれません。

今年から、いや今から、私も
自分の頭で考える、心で感じられる人間になろうと
思います。
この瞬間から、真の平和やよりよい世の中を願う
人間に変わろうと思います。


…そういう私が、今できること、
それは「アセンション〜」の再演と地方公演の実現に
向かって働くこと、でしょうか???

7月30日(木)
あっという間に前回から10日以上経ってしまいました。
何をしていたかの記憶もないくらいです。

でも、雨が多くてへんなお天気ですね〜。
気温と湿度だけはどんどん上がって、もう紛れもなく真夏。

「ハリー・ポッター第六巻」読み終わりましたよ〜
(だから、遅いっての)
図書館から借りて、その図書館でもいちいち予約して
もらって、やっと手に入った上下巻です。

やっぱりやっぱり、読み進めるほどに夢中になり、
最後の100ページは完全に
物語の世界に入ってしまってました。
読書であんなに興奮したのは久しぶり。
と言うか、あまりないことです。

校長先生が死に直面している場面からはもう、
手に汗握り、死んでしまった時は
「魔法使いなんだから、何とか生き返らないのかっ!」
と思いながら、興奮してページを繰る始末。

読み終わった後も、その世界から抜け出せず、
喪失感でしおれているのです。
大好きなキャラクターの一人が死んでしまったから!

ほんとうに子供のようです。
でも、4〇さいも生きてきた大人をこんなに興奮させる
本ってすごいですね。

今は映画版を見ようと計画中ですが、
子供には見せないでおく方法があるかと思案中。
なぜかと言うと、我が子はハリー・ポッターを読むには
まだ少し早いかなと思われるのですが、
興味は持っていて、一巻から「見ようよ」と言ってくるのです。

以前「見てから読むか、読んでから見るか」という
どこかの出版社の有名なキャッチコピーがありましたが、
私は絶対に「読んでから」の方。
だって、一度見てしまったら、主人公の顔かたちから
背景その他細かい点に至るまで、誰かの作った
ビジュアルに限定されてしまうじゃないですか。

もちろん、パリー・ポッターの世界などは
想像しきれない、何でもありの魔法の世界だから
見てみると「なるほど〜」と思うことも多々ありますが、
自分の頭の中で、想像するのは限りない楽しみです。

だから、我が子がアニメから「赤毛のアン」に入ったとき、
それは止められない状況だったのですが、
「暴力だ!」とさえ思いました。

「赤毛のアン」は私の中学生の時の愛読書です。
その主人公のアンのように、プリンスエドワード島について
友達のギルバードについて、家の周りの小道について、
どれだけ想像をめぐらしたことか。
ものすごく楽しい時間でした。

そんな時間をすっ飛ばし、いきなりあのアンの顔を
頭の中に入れてしまったら、その後どんなに本を読んでも
あのアニメのアンがしゃべったり、動いたり、恋をしたり
するほかないんですよね。

もちろん、その方がいいという人もいるのでしょうけど。
人間の想像力は果てしないものであり、鍛えるべきものだと
感じます。


とにかく、「ハリー・ポッター第六巻」は終わってしまったから、
何かほかに夢中になれる本はないかと探し中。

7月16日(木)
いよいよ、猛暑が来てしまいましたね!
普通、梅雨が明けて、入道雲が出た青空を見ると
「やったー」という気になるものですが、
今年のこの、知らない間にじとっと移行したような
季節の移り変わりは何でしょう?
潔さがなくて、いただけません。

しかし、そんな私の小さな抵抗などおかまいなしに
日中の気温は上昇するばかり…。
皆さん、熱中症にはどうぞ気をつけてくださいね。

さて、私はこの一週間、心身を休めることに集中。
ある人いわく
「嬉しい開放感に満たされて」いました。
やっと、疲労していた声も戻り、足の筋肉痛も
治りました。

バレエもしばらく再開せずに、
風通しだけは抜群な家の中で、
掃除をしたり、公演に来て下さった方々にお礼の
連絡をしたり、読書をしたりしています。

読書!忘れていた響き!
コーヒーを入れて(熱いやつですよ!)、
畳の上に座って、読書ができるなんて、もう天国の
ような心持ちです。

なんと、今頃になって、図書館から
「ハリー・ポッター第六巻」を借りてくることが
できました。
最後に第5巻を読んだのが、もう3〜4年前ですから
いっぱり出てくる登場人物の名前など忘れてしまって、
4巻くらいから読み直さないとつじつまが合わない、
と思いつつも読み進んでいます。

世間では、もう映画もできあがってるし、
第7巻も売り出し始めたとか…。
遅れてますね〜。

ところで、ライフワークとなりつつある、
「アセンション2012」は、ある方々の支援を受けて、
「アセンション2012号」を「天の磐船」として
もっと多くの皆さんに見てもらおうとの動きになり、
次の活動へ向かっています。

実際どうなるかはお楽しみですが、
来年7月にはおそらく第2弾が上演されることでしょう。

この1年の間にも、
きっと様々な世の中の移り変わりがあるんでしょうね。
また、それもふまえて、バージョンアップして、
皆さんにお届けしたいと思います。
お楽しみに!

7月9日(木)
「アセンション2012」の公演が無事終了しました。
短い期間でしたので、ご都合がつかなかった方も
いらっしゃるかもしれませんが、
来て頂いた方には好評のうち、幕を閉じることが
できました。
皆様、本当にありがとうございます。

足をお運びくださった方、
書き込みをしてくださった方、
感動の感想を伝えてくださった方、
また辛口のコメントを残された方にも
すべて感謝しております。

千秋楽のマチネ公演で幸塾の理事長である大下伸悦さんが
トークショーにゲスト出演してくださいました。
それを裏で聞いていて、私は不覚にも涙をこぼしてしまいました。
特に大下さんが
「これは天の磐船です。今日は奇しくも七夕、そして満月、
あなた方は天岩戸を開きました。」とおっしゃった時。

そんなに凄いことをしている自覚は毛頭ない私たちですが、
「この世の中での私の使命は何だろう?
世のために、今の私にできることって何?」と
問いかけ続けた中で、出てきたことが、この公演だったので、
「こんなことやりたいと思うのだけど」と
人に話し始めたら、乗ってきてくださった皆さんの
愛と才能のおかげで(もちろん、作・演出の上杉祥三も
含まれます)、こんな形に実現できたのだと
しみじみ思ったら、じんわり涙が出てきたのです。

しかし、その後は私は興奮し過ぎてしまいました。
本番中に突っ走ってつまずいていたり、
最終公演の最後の部分で、自分の出番が終わった後は
もう涙が止まらなくなりまして…

最後の前田耕陽さんの一人台詞の間中、
裏で顔を押さえて泣いていたものですから、
出演者のみんなも神妙な気持ちになってしまったかと
思います。

実に、私はこの公演で1年半ぶりの舞台で、
台詞の多さに、稽古の途中で、自分のふがいなさを
感じ、これがだめだったらもう役者として終わりだな、なんて
思ってました。

そんなプロデューサーとしての想いと出演者としての想いが
あいまって、
初日はこれでもかというくらい緊張したし、
楽日はこれでもかというほど感動してしまったんです。

そして今回ほど、
人とのご縁、つながりを身に染みて大切に思ったことは
ありません。

「人」が財産なんだ、ということに
この年になって、やっと気づきました。

その意味で、
この公演にかかわってくださった方々、
観に来てくださった方々、
本当にありがとうございました。
感謝しております。

6月29日(月)
いよいよ、今週木曜日から始まります。
「アセンション2012」。
皆さん、チケットはもう入手されましたか?!

今日は最後の通し稽古の日でした。
役者のNGが多かったので、全員が揃って通しができたのは
今日を入れて数えるほど。
でも、さすがに今日はみんなの気も充実して、
集中度の高い、いい芝居になっていました。
後半はもうやっている私たちの「感動」が止まりません。
「ルネッサンス」「クレオパトラの鼻」以上です。

皆さんに舞台の上から会えるのが楽しみです。
「観に来てくださった方のたましいに光を当てる舞台」です。
まだチケットをお求めでない方、どうぞ足をお運びください
ますよう、お願いします。

6月23日(火)
稽古が始まったと思ったら、もうそろそろ終盤です。
もう、本当にあーっという間…。
恐ろしいくらいです。

3週間も私は何してきたんだろうという感じではありますが、
泣いても笑っても来週は本番。
モリエールは客席と舞台が近いし、ほんとに久々に
ドキドキです。
何しろ、台詞がいーっぱいですので、ね…。
トレランスの舞台は、ほんとにいつもスリリングであります。

まだまだお席が残ってます。
どうぞ、皆様お越しくださいますよう、お願いしまーす。
それぞれのマチネ公演後には、上杉祥三がゲストを迎えての
トークショーもございますよ!
また3日の夜には知る人ぞ知る「メキキの会」の会長さんである
出口光さんがゲストです。

今日、みんなの稽古姿を後ろからぼんやり見ていたら、
これだけの粒ぞろいのキャストを集めることができ、
スタッフも真面目に働いてくれて、主催者である私は
何て幸せなんだろう、としみじみ思いました。

舞台のこわさをふと思う時、そんな幸せな思いをまず、
かみ締めてからにしようと思い立ちました。
それで、出番前によく「ありがとうございます。」とつぶやいてます。
これがまた、よく利きます。
気持ちが落ち着きます。
でも、よく考えてみれば本当にありがたいことなのです。
こんな日を夢見て、数百日過ごしていたのです。
それを思ったら、ちょっとうまく行かないことくらい…。

でも、うまく行くようにがんばろっと。
どうぞ観に来てくださいませね〜。

6月4日(木)
おととい「アセンション2012」の台本が朝の10時半にやっと
できあがりました!
大急ぎで印刷し、顔合わせに向かう私たち。
みんな、首を長〜くして待っていたようですが、
台本を手に取ると黙々と読み始めます。
聞きなれない、言い馴れない言葉もたくさん出てきますから、
最初の読み合わせは目も白黒、口もカクカク、てな
状態でしたが、早くも2日目のきのうは、家での練習が
功を奏しているのか、皆さん見違えるほどよくなり、
演出家が嬉しそうでした。

しかし、前田耕陽さんはあんなに台詞がいっぱいなのに、
さらに人の台詞を横取りして読む癖があります…。
自分の「木戸」という役名とよく隣に出てくる「大石」と
いう役名を読み間違えるのですが、
聞くと、みんなの台詞をきちんと読まなくてはいけないから、
自分の台詞だけに印をつけることはしたくないのだそう。
真面目ですね〜。
きのうはとうとう、横にいた萩野さんまで癖が移り、
お互いに読み間違えて笑ってばかりなので、
先生に席を離されてしまいました。
楽しい稽古場です。
5月31日(日)
先週まで「これぞ5月!」というような(少々暑い?)天候が
続いていたのに、今週はもう梅雨の前触れのようなお天気。
晴れ間が恋しいですね。

さてさて、あっという間に5月も終わろうとしています。
あと数日で稽古開始となりました。
私にとっては1年数ヶ月ぶりの舞台です。
その間、社会情勢が激変し、この業界を取り巻く状況も
変わり、私の周辺も変わってきています。

公演のご案内を出そうとして、手紙形式でお出しできる人が
ぐんと減っているのに気づきました。
関係が変わって(薄くなって?)いる方ももちろんいるのですが、
中には亡くなった方もいらっしゃいますし、こうなると、
なんだかもらう方も懐かしく感じるのでは、と思います。
そして代わりに増えたのが、やはりメルアドですね。

携帯もそうですが、PCの方でも「あれ?」と思うくらい一気に
メールが増えました。
最近、私自身、PCを通しての活動も盛んだからでしょうか。
その分、迷惑メールも増えているのも事実ですが…。

ですが、人とのやりとりというのは、このように、
こちらからも発信しないと相手からも返ってこないと
いうことですね。
自分の働きかけがあってこそ、人との輪につながれる。
基本中の基本を時々忘れかけてしまう私ですが、
迷惑メールならぬ、時には人とのトラブルも面倒がらずに
積極的にかかわって行こうと改めて思うのです。

どうしてこんなことをまた今更思うかというと、
どうしても私の性格上、「一人でも大丈夫」と、何でも
一人で解決しようとしがちで、友人への連絡もすぐに怠り、
よくも悪くも人に甘えようとしないので、気がつくと
本当に一人ぼっちになっていることが多いのです。

でも、人は財産です。
きのう、初演時に出演させていただいた
「僕たちの好きだった革命」を観に行き、
懐かしい共演者の人々に会い、温かいものを感じて
また新たにその思いを強くしました。
人に会うだけで、癒されることってあるものです。
元気をもらったり、慰められたり。

そしてこちらからも「与えられる」、そんな人間になりたいと、
強く思うのでした。

5月17日(日)
「アセンション2012」の前売りが開始されました。
もうチケットはお求めいただけたでしょうか?
今ならまだいいお席が取れますので、ぜひお買い求め
ください。
このHPからもお申し込みができるようにしておきます。

さて、5月も半ばを過ぎ、いよいよ「アセンション〜」の
稽古も近づいて参りました。
…が、まだ本は依然として執筆中の状態なので、
ただいま私は、その参考文献を読んだり、稽古に
入ってしまうとできないことを片付けたりしております。
体や声のメンテナンスや、部屋の片付けですね。
それから、各方面への連絡。
会いたい人には会っておき、公演に来てほしい人には
ダイレクトメールを書きます。

こうしてみると、稽古に入る前の準備って、まるでどこか
遠くへ旅行するみたいです。
旅行ならいいけど、入院とか、それに
どこか自主的軟禁状態って気もします(笑)。
身の周りを整理して、事に臨むという感じですね。
しかも私は昔から、初日には朝どんなに忙しくても
疲れていても、部屋を片付けて掃除機をかけて出かけないと
気がすまないのです。
誰からも教わったわけではないけれど、いつしか自分の
「玄担ぎ」になってしまいました。

こう書くと、私って普段からきれい好きで、家の中もさぞかし
片付いているのだろうと思われそうですが、
けっしてそういうわけでもないんです。
むしろ、若い頃はどうにか掃除をさぼれないかと考えて
いたくらいで…(^◇^;)

でもそんな私が、一番準備であたふたしている初日の朝に
掃除をしようなんて思いついて、長年実行しているのは
神様の「せめてそのくらいはやれ!」というご通達かも
しれませんね。
今振り返ると、演劇道において案外素直でも従順でも
なかった私。
せめて、初日のお掃除だけでもしておいてよかったのかも
しれません。

そうそう、かのイチローも好記録を出すために何が必要かと
聞かれ、「準備」と答えています。
何かを始めるには「踏み台」=「準備」が必要なのですね。
身の周りを整えることもそのうちの一つ。
今日も来るべき軟禁状態を快適に過ごすために、できる
ことはないかと探す私なのです。

5月3日(日)
初夏の清清しい季節です。
皆さん、外に出て体を動かしてますか?
自然と戯れてますか?

考えてみれば、一年中でこの約1ヶ月くらいが、最も美しい
気候なんですよね。というか、この1ヶ月のみというか。
だから是が非でも、自然に触れに行かないともったいない、と
単純な私は思ってしまいます。
これは神からの贈り物だと。

「たましい」について書いて全米でベストセラーになった
ソニア・ショケットという作家によると、ある年の秋、普段
すぐに寒く寂しくなってしまうところが、1ヶ月長く、とても
素晴らしい気候が続いたので、仕事も詰まっていたけれども
夫と毎日サイクリングに出かけたそうです。
そして自然を堪能し、たましいに充分栄養を与えたら、
自分が戻ってくる感じがし、そのうえ、興味のわく仕事が
どんどん入ってくるようになったとか。
…そんなものかもしれません。

「たましい」に栄養。必要ですよね。

先日、映画の撮影で相模湖付近を訪れましたが、
首都高で移動しているとき、町並みをはずれ、
景色にどんどん緑が増えていくのを見て、心躍る思いでした。
そして到着したところが、また山ばかり。
撮影現場のまん前もまた新緑に彩られた山で、
普段スタジオに詰めっぱなしのスタッフさんがひどく
喜んでおりました。
「ああ、うれしい」と。
この「ああ」とため息をつくだけでも、胸にきれいな空気が
行き渡り、たましいが喜んでいる感じがします。
その日はあたりにどことなく平和な空気が漂っていて、
しかも予定より2時間近くも早く撮影が
上がってしまいました。

さて、G・W が開けると「アセンション2012」の前売りが
すぐそこです。
今、本は追い込みに入ってます。
すごいものになりそうです。
請うご期待!

4月22日(水)
ご無沙汰してしまいました。
お変わりなくお過ごしでしょうか。

今日は久しぶりに、何も予定が入ってない一日です。
嬉しくてゆっくりしていたら、もう太陽も頭の上…。
もう一杯コーヒーを飲みたいなあ。

私は貧乏性というのか、時間があったらあれもこれもと
何かをせずにはいられない性分ですが、
「たましい」のためには、「何もしない時間」というのは
とても貴重だそうです。
何もせずに黙って座っている、その時に、第六感が開いて
ひらめきが降りてくるのだそうです。

今、私は映画の撮影やら、7月のトレランス公演の準備に
追われていますが、このお仕事に「ひらめき」は重要!
演技もそうですし、プロデュースの仕事でも、アイデアが
降りてくると、「いける」ことがよくあります。
もちろん、ほかのお仕事もそうなのかもしれません。
そして最初のインスピレーションで「うん、これだ!」と
思ったものは、間違いないことが多いのです。

それからシンクロニシティが起こるときも「いけ」ますね。
以前、中谷作品の「今度は愛妻家」をやった時、
私の演ずる役が人参茶にはまっていて、
夫に薦めるというシーンがあり、私は台本のそれを読んで
「はて、彼女に私が人参茶を作っていると言ったことが
あっただろうか」と思い、聞いてみたところ、彼女は
「ええええ」と非常にびっくりして鳥肌まで立てていました。
言ったことがなかったのです。
よく私は、その場限りでいろいろなものにはまり、
周囲の人に押し付けて嫌がられるので、人参茶に関しては
家族に嫌がられた後、友達には言わないようにしていた
にもかかわらず、中谷さんは超能力でそれを察知し、
私に書き当てていたのでした。
これをシンクロニシティと言わず、何と呼ぶのでしょう。
(ほんとに超能力!?)

そういう類のことが起こった時は、決まってうまく行きます。
昨年のキッズ・ワークショップの発表会用の台本を書いた
時、主人公の女の子たちに「めぐみ」と「のぞみ」という
名前をつけたら、次の日、朝ドラで主役の双子の名前が
「めぐみ」と「のぞみ」でした。
しかもひらがなでした。

きのう、「ええええ」と思ったのは、9月に「公の園」を
やることになったので、モリエールでもチケットを扱ってと
お願いしたところ、現在制作を頼んでいる方が、7年前の
初演の「公の園」を別の会社で、手がけていた人なのでした。
(まあ、こちらはなぜ最初に言ってくれなかったのか、と
いう話でもありますけど…(^◇^;) )

人生は面白いものです。
この世で出会う人とは、きっとどこかでつながりがあるので
しょう。
あちこちでからまっている糸がほどけて、意味が分かった時、
感動さえ覚えるものです。

4月3日(金)
今日、美容院に行ったら、いつも客で溢れかえっているのに
がらんとしていました。
そして通りには人がいっぱい。
やはり、みんな桜の花に誘われて、公園や名所にこぞって
出かけてしまったのでしょうか。
実は私も、美容院の予約なんてキャンセルじゃあー!と
花見に出かけたい気持ちが山々だったのですが、
一緒に行ってくれる人が見つからず、子供に
「一人でお花見してる人はいないよ。みんな大勢だよ。」と
冷静に言われて、泣く泣くあきらめたのでした。
(そう言う子供は、嬉々として学童に行ってしまいました)
明日は、無理にでも子供を連れ出し、公園に出かける
つもりです!はい!

どうして日本人は、この桜の時期、そわそわ落ち着かなく
なってしまうのでしょうか。
人によっては一週間、家に帰らなくなる人もいるとか…。
私ももう年なので、さすがに夜桜見物をする体力はないのですが
日向ぼっこがてらの花の下のお散歩は無類に好きです。
夫が暇なときは、今日はあちら、明日はこちらと
近所の名所を毎年つぶさに見て歩いてきました。

今年は都内では、開花してから12日間と史上でもかなり
長くかかったと言ってます。
こんなに早く咲いちゃうの!?とあわてた時から、じんわり
じんわり、ずいぶんもったいぶってくれたおかげで、とうとう
入学式にも間に合いそうですね。
今年ご入学の皆さんはよかったですね。

でも考えてみれば、桜の花が咲くからと言って、
わざわざ友人どおし、同僚どおしで都合を合わせて席を設ける
なんて、粋というか贅沢な習慣かも知れません。
外国には理解してもらえないのではないでしょうか。
そこが日本人のいいところですよね〜。
「願わくば 花の下にて春死なん」と西行法師も言って
その通りになったくらい、桜が咲くのは「特別な」ことなのかも
知れません。
最近、「桜」をモチーフにした歌がバンバン出来てもいますしね。
うん、明日はやっぱり見に行くぞー!!

3月20日(金)
暖かいですね〜。
そろそろ桜も咲いてしまいますね〜。
嬉しいですね〜。

7月のトレランス公演は着々と準備が始まっています。
キャスト・スタッフもほぼ決まり、稽古場も決まり、
あとは本の完成を待つばかりです。(^◇^;)
1月に上杉祥三が出演した「ジョリー ・ロジャー」を
ご覧になった方にはお馴染みかも知れませんが、
前田耕陽さん、萩野崇さん、坂口修一さん、行澤孝さんが
出て下さいます。
あとは2005年の「西遊記」まででお付き合いくださった
お馴染みメンバーに、今回ワークショップに新たに参加して
くれた新しいメンバーです。
新しい座組みに今からにわくわくです。


先週、ある場所でとても人なつこい大学3年生の女の子に
会いました。
初対面だと言うのに、まったく物怖じせずに普通に話しかけ
られて、しばらく会話が続きました。
今は就活というのは3年生から始まって、内定も3年生の内に
いただいてしまうこともあるのですってね。
私はそのへんの事情にまったく疎かったのですが、
彼女はある保険会社にさっそく内定をもらったのだそうです。

営業だそうです。
嬉しそうでした。
私には「営業」というと、「大変だなあ」という印象しか
ないのですが、彼女は自分にぴったりの仕事だと早くも
感じているようでした。
なぜかというと、人と話すことが苦にならないばかりか、
大体の人と友達になれるのだそうです。
私や私の娘とは人種が違う気がしますね〜。

そして面接で受かったのは作戦がよかったから、と
言うので、その内容を聞いてみると
以前ドトールでアルバイト・リーダーとして働いた経験があり、
その時の成功体験をグラフなどで示しながら伝えたそうです。
彼女は全国の売上げ10位以内にどうしても入りたくて
アルバイトの子たちを集めて、さまざまなことを提案し、
実践してもらったそうです。
すると半年後に9位に入ったのだとか。
どうしたかというと、掃除する箇所を毎日ポイントを決めて
そこを念入りにするとか、バイト仲間に連絡帳を作るとか
その月にいくら売るか、お店のだけでなく、各自の目標を
定めるとか、
まあ、誰でも考えつくようなことと言ったらそれまでですが、
実はこういうのって、そこがみそなんでしょうね。

つまり、「誰でも考えつく」ことを「やる」か「やらない」か。

とても参考になりました。
彼女は自分の子供と言ってもおかしくない年齢なのですが、
彼女としゃべるのはとても新鮮で、教えられることが
たくさんあるような気がしました。
そればかりでなく、気持ちが洗われるような気がしたのは
なぜでしょうか。

多分、彼女の心が「開かれていた」からなのだと思います。
損とか得とかでなく、たましいと共に歩んでいるような気が
したからなのだと思います。
そして人に対する思いやりも感じました。

私も見習おうと思います。
まず、こうして彼女に会って自分がこんなふうに感じたのは
たぶん神のおはからい。
彼女の言葉の中に、何か今の私に必要な、神からの
メッセージが入っているのだと感じるところから。

気分がいいのは、正しく考えている証拠だといいます。
今、とてもいい気分です〜。


3月8日(日)
3月に入った途端、みぞれやら雪やらで寒さのぶり返し。
私はこの冬、数回目の風邪にやられて、また病院へ
行くはめに。
どうして、こんなに風邪をひきやすいのでしょう。
病は気から、と言いますが、確かに精神的な「張り」の
谷間になった時、ふと「魔が差す」かのように
風邪にキャッチされてしまうことがありますね。
英語では風邪をひくことを「catch a cold」と
言いますが、確かにそんな感じ。

今回の私の場合、娘がインフルエンザにかかってしまい、
お医者さんにも「お母さんも気をつけて」と言われましたが
そんなことにかまってられず、至近距離での看病を
3日続け、夜は自分もついでに早く寝てしまい、
4日目にもう大丈夫と夜更かしした途端に、この始末です。
あまりに分かりやすくてびっくりします。
インフルエンザでなかったのが、せめてもの救いです。

さてさて、「アセンション2012」に向けての
オーディションをかねてのワークショップも、
残すところあと1日となりました。
先週後半から、少しずつテンションが上がって来て、
初日に「こんなに不揃いなジップ・ザップ(ゲームの一種)も
初めてだ…」と思ったのも、今では嘘のよう。
みんなの声にものすごい意気込みと情熱を感じます。
発表会があるワークの時とは、また別のテンションですね。
このわずか数日間で少しでも伸びた方、
また足しげく通って下さった方は特に、
「一緒にやりましょう!」と言いたいところですが、
そこはそれ、この世界の厳しいところ…。
みんなそうやって辛酸を舐めてきているのです。
けれど、今回あと一歩のところでキャスティングされなくても、
培われた力は必ずどこかで役立つはず。
また、これからもこれに懲りずにお付き合いくだされば、
何かしら得るものがあるはずです。
あきらめずに何度も挑戦して、とうとう役をゲットした人も
過去にはいました。
明日、打ち上げ後の連絡で「明暗が分かれた!」と
思い切ってしまうのではなく、これからの道につながる
よう、前向きに捉えていただければと思います。
そしてあと一日、精一杯楽しんで下さい!
私も皆さんの意気込みに負けぬよう、頑張ります。

2月26日(木)
今年の春一番は早かったので、寒のもどりがまだまだ続くかと
思うと、ほんとに暖かい日が待ち遠しくなります。
でも、朝起きた時、夜寝る前、一瞬風が吹いた時などに
ふと小さい春を感じることがありますね。
やはり、今までのような「寒さ一色」ではないのが、この時期なの
かもしれません。

さてさて、「公の園」発表会も無事終了しました。
途中経過をあまりお伝えすることができなくてすみません。
それほど時間がとれず、集中していたのだということで
お許しください。

みんな頑張りました。
特に最後の数日は、チームごとで練習していたせいか、
競争心なども出てきたのか、集中力も高まってきていました。
でも、やはり練習で出来ないものは、本番に奇跡が
起こって急に出来たりはしないんですね。

今回は題材も「神様」だったり、「感謝すること」だったり、
それから「子供を生む」ことだったり、よく考えれば
すぐ近くにありそうで、意識しないととても遠いところにある
テーマだったかもしれません。
20代前半の女優の卵には「子供を持つ」ということが
ピンとこなかったかもしれません。
20代後半の駆け出し女優にも、「子供を育てる」ということが
ピンとこなかったかもしれません。
信仰心のあまりない普通の日本人である役者には、
ある一つの宗教を信じている人の気持ちはよく分からなかった
かもしれません。
…でも、役者稼業はそれを克服していかなきゃならないのです。
「この役できない」とは言ってられませんものね。

そういう意味で、今回の挑戦は9人にとって、
とても意義のあるものだったと思っています。
また、指導させていただいた私にも、とても勉強になりました。
人間を前にして、この気の利かない私が、一体どんな導きが
できるのか、考えてみればとてもおこがましい挑戦だったと
思いますが、見事にやりきった9人と、観に来て下さった
お客様が少しでも満足していただければ、私もほっとします。

私も若かった時、演技を教えてくれる女の先輩や先生がいれば…
と常々思っていたのを思い出しながら、やっていました。
役者の皆さんに私のアドバイスが今後も少しでも役に立つことを
願ってやみません。

私もこれを糧にして、今後精進していきたいと思ってます。
お疲れ様でした。


2月15日(日)
きのうは嘘のような陽気でした。
各地で夏日だったとか…。そういえば、半袖姿の人も見かけました。
昔は真冬に半袖はなかなか奥深くしまいこんであって
引っ張り出せないものでしたが、最近は季節の変動が
めまぐるしいので、しまいこまない人も多いでしょうね。

うーん。そして、花粉はかなり飛んでいたかもしれません。
私はどうやら、昨年あたりから花粉にやられているのかも…。
風邪の鼻声が抜けないのもありますが、
きのう着ていた服を触っただけで、目がかゆいとは…。

お酒にめっきり弱くなったり、あんなに好きだったコーヒーが
あまり飲めなくなってきたり、体質も変わるものです。
年齢だという声もちらほら…。きゃあー。

さてさて、「公の園」発表会も間近に迫ってまいりました。

…演出の仕事がこんなに気苦労の多いものだとは
知りませんでした。
何しろ、発散できないのでタマリます。
やはり、若い人を見る時は子育てと同じだろうと思い、
人と比べることは極力してきませんでした。
また、自分自身の経験から言われて嫌なことは、
また嫌な言い方は極力してこなかったつもりです。
が、どうしても「ああ、これは」と思うような言い方に
なっているときがあります。
でも、そうしないと分かってもらえないということにも
気がつきました。
だから、あの時あの演出家はそう言ってたのか、なんて
過去の記憶をほじくりだしたりして…。

また、同じ言い方をしても、まったく意に介さない人と
傷つく人がいる。
同じダメ出し(いやな言葉ですね。)をしても、
すぐに変える人と、まったく変えない(変えられない)人が
いる。

当たり前のことですが、いちいちなるほどと思います。
勉強になります。
この経験も、きっと私の役者としての肥やしになって
くれるのだろうとひそかに期待します(、と言うか、
そう思わないと、本番までもたなかったりして(^◇^;) )
この機会を与えてくれた人々、神様に感謝です。

ところで、桜チームに伴美奈子さんという扉座の役者さんが
急遽、友情出演してくださることになりました。
とても上手な方で、彼女を見ているとそれこそ、勉強に
なります。

入場無料ですので、どうぞ観にいらしてくださいね!


1月29日(木)
ぎょぎょぎょ。
1月も終わりじゃあありませんか。
新しい年を迎えて、さあ今年の目標は…と息巻いたのは
ついこの間。
「今年こそ準備の早い人間になろう」と決めて実行したのも
束の間。
約束の時間の1分前に、ぎりぎり到着〜の癖はいっこうに
ぬけません。
どうして私はこんなに時間の読みが甘いんだろう、とつくづく
考えますが、どうも出る前にあれも、これもと欲張るのが
いけないんですよね。それか、
このくらいのこと、このくらいの時間でできる私である、と
たかをくくっているんです。
できない例は山ほどあったのに。
たまにすっかり準備が済んで、出るつもりだった時間までに
まだ少し余裕があると分かると、そこから何か始めたりして
また元の木阿弥になることも…。

きっと近視眼的に物事を捉えているからかもしれません。
今、この時間で目の前のこのことをしないと、と小さなことに
囚われているからいけないのでしょう。
早く行って、本を読んでいようとか、出さなきゃいけないメールを
書こうとか考えればいいんですよね、きっと。

ああ今年こそしっかりした自分になりたい!と強く思う私でした。

今日は事務所に行って、事務所のホームページの動画コーナーで
しゃべってまいりました。
よかったら融合HPを覗いてみてくださいね。

それから7月公演に向けて、2月末からメインキャスト・
ワークショップを行います。
もう少ししたらまた詳細をアップしますので、チェックよろしく
お願いしまーす(^_^)

1月21日(水)
「公の園」集中講座を始めて、はや3週間目に突入しました。
最初の6回で本読みを終え、きのうから立ち稽古に入った
ところです。
本読みでは、内容にまつわるいろいろな話を交えながら
楽しく稽古をし、たぶん参加している皆さんも細かい指示や
注意点などをふまえて読んでいると新しい視野が開けたような
気がして、楽しかったと思います。
しかし、立ってみると…。
役者は思いがけなく、自分が動けないことに気づくんですよね。
しかも、入れてきたはずの台詞が出てこない…。
感情を入れながら、客観的に作ってきたはずの言い回しで
言えない…。
びっくりするほどダメなことに気づくのが最初の立ち稽古でも
あります。

実は、私も「みんな上手になってきたなあ。やってよかった」と
思っていたのも束の間、きのうの立ち稽古では一転
何のためにやり始めたのかさえ、分からなくなりそうでした。
悪口を言ってるわけではなく、まあ、最初はこんなものだろうとは
思うのですが、あらためてお芝居の難しさを感じてしまったわけです。

まず最初に台詞が出てこない。
私はその役者の私生活を知っているわけではありませんから、
どのように覚えて、どのくらいの時間を練習にあてているのかも
知りませんが、少なくとも稽古場に来たら、その日やるだろう箇所の
分くらいはスラスラ言えたいものです。
それが、稽古に臨むプロの姿勢というものだと思うのです。
「台詞入れてきて」と言うダメだしはまるで、小学生の娘に
「宿題やりなさい」というくらいの低レベルな発言ですよね。

ま、そうは言っても最初は今までの本読みとの空間の違いに
くらくらして、あがってしまって、台詞が出てこないこともよくあります。
今日は多分、それをクリアしてくれることでしょう。
私も一緒になって覚えて頑張ることにします。
女3人で1時間20分、ひたすらしゃべるだけの会話劇、
生涯で始めて舞台でこんなにたくさんしゃべる人たちばかりでしょうが、
とにかく覚えましょう!


1月11日(日)
新年明けましておめでとうございます。
すっかりご挨拶が遅くなり、申し訳ありません。
また、年末のご挨拶もきちんとしないまま、新年を迎えることに
なってしまい、いささか居心地が悪いのですが、
どうぞ本年もトレランスならびに、このHPをよろしくお願い致します。

2009年ですねー。
新しい年を迎えるに当たって、抱負や目標を掲げた方も
数多くいらっしゃると思います。
寒気にぴりりと背筋を伸ばしながら、この新しい年をどうやって
過ごそうかと考えるのは、日本のお正月の風物詩といった
ところでしょうか。私はこの季節が大好きです。

しかし…。
今年は旅行中だったので、毎年楽しみにしている元旦の
新聞を見る機会が遅くなってしまい、3日くらいになって
ようやく夫の実家で見ることができたのですが、
楽しみにしていたお正月らしい記事はさほどなく、
1面からガザ地方の紛争記事ばかり。
その後、東京に戻ってからは悲惨な火事のニュースが続き、
タクシーの事件や「引きこもりを打開しようと思った」少年の
信じられない事件や、この10日間でニュース方面は
もうすっかり数ヶ月分くらいの重みです。

いや、ここ数年、こんなことばかりですね。
日本は今や、私が子供の頃使っていた「平和」という言葉からは
かけ離れてしまっているのではないでしょうか。
船井幸雄さんは「今年は生きにくい年になるようだ」と
予言してらっしゃいます。
ぞっとします…。
いったい何が起こるのでしょう。
ほかの予言者の言葉はともかく、船井さんは霊力ではなく、
経済面やら過去の情勢などから大局を考えておっしゃるので
どうしても無視できません。

まず食料・水・エネルギーの備蓄を考えなくてはいけないそうです。
昨年暮れから、うちも少しずつ買い貯めるようにはしていますが、
いざ、蓄えるものと思うと、たとえば食料では米やお餅などの
炭水化物のほかに、一体何を買えばいいのだろうと
悩んでしまったりします。
あまり、レトルトのものを食べ過ぎるのもよくなさそうだし、
缶詰と言っても普段使わないので、何が欲しいのかも
ピンと来ない状態。
そうは言っても、非常事態になれば口にできる物は何でも
ありがたくなるのでしょうから、好き嫌いの問題ではないの
でしょうけど。

とにかく、備えあれば憂いなしです。
インフルエンザ予防もしっかりしたいものですね。

いきなり暗い話題から始めてしまいました。
が!
「公の園」集中講座は順調に滑り出しています。
また!
トレランスは今年復活し、新作をお目にかける予定なのです。
その名も「アセンション2012」!
上杉祥三が久しぶりに書き下ろします。
皆さん、元気で7月に新宿モリエールにてお会いしましょう!



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