2009年 |
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12月27日(日)A |
発表が遅れて申し訳ありません。
出演予定だった松本麻希さんが、病気のため降板され、
篠山美咲さんに代わりました。
篠山さんは、無名塾の女優さんです。
無名塾の女優さんらしく、背の高い正統派の美人です。
歴史学者の妹さんをやってくださいます。
今日、稽古場日記に登場していますが、
顔合わせ数日前に、慌てふためく私たちの前に
さっそうと現れた、救世主・女神・天使のような方です。
なんと、顔合わせの2時間前に、
この字ばっかりの台本を読み流して、出演を「快諾」して
くれたのです。
しかも、顔合わせ時の本読みには、もう気持ちが
入っていました。
この本にすっかりはまってらっしゃるという感じでした。
トレランスはついてます。
きっとこの「つき」は、お客様も巻き込んで、
1月7日から10日の間、奇跡を起こしてくれるのじゃないかと
期待しています。
どうぞお楽しみに!
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12月27日(日) |
あっという間に、年の瀬が押し迫ってまいりました。
気温が少し上がったとは言うものの、
吹く風は冷たいですね〜。
日本海側では、雪が多いとか。
今年の東京はとても乾燥しています。
クリスマスはいかがお過ごしでしたか?
今年、我が家のイブはまったく普通の日、
よりもさらに何もない夜でした。
と言うのは、娘が具合が悪くて寝ているので
「迎えに来てほしい」という電話が学童から
入ったため、稽古を途中抜けして慌ててお迎え。
連れて帰ったら、そのまま夕食をスキップして
朝まで寝てしまったのです。
私は、娘がいつ起きるかもしれないと思い、
また後から帰って来る夫のため、
ありあわせのものを作って待ってましたが、
娘は起きず、夫は歯茎が痛いからとかで
一口も食べませんでした。
大体、急いで帰ったので、買い物もしてなくて
そのため、今年は家庭を持って初めて
クリスマスケーキも手羽先もないイブとなりました。
ま、そんな時もありますよね。
その代わり、25日には稽古場でのクリスマスパーティー。
残念ながらNGの人もいましたが、
おでんやサラダやお赤飯などのごちそうが
差し入れられ、たいそう立派なパーティーが
できました。
今回集まった役者たちは、若い人が多いからか、
いや、ほとんど性格の問題でしょうが、
みんな協調性があって、素直な人たちが多いので
こんなパーティーでも、終始なごやかな雰囲気が
流れます。
ほんとにやさしい稽古場です。
おかげで、参加していた娘も皆のことが大好きに
なってしまいました。
さらにまた、芝居がぐぐっとあがってきてるんですね〜。
こちらの方が大事ですが、
あちこちのシーンが2,3日の停滞を経て、
階段状に上がっていくのが手に取るように分かります。
今回は「感動」に加え、「面白さ」が目立つかも
知れません。
それこそ、前回目指していた高みです。
前回も見てくださった方、是非是非またいらしてくださいね。
損は決していたしません。
こうご期待!
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12月21日(月) |
うかうかしている間に、すぐにクリスマス、大晦日、
お正月、そして「アセンション2012」の本番です〜。
今年は大掃除やお正月の支度も満足にできない
だろうと思い、11月からちょこちょこ気がついたことを
やっておりましたが、やはり何もかも間に合わない
感じ…。
こうして年月が過ぎていくんですね…。
興味深い本を読みました。
中丸薫さんの「UFOと地底人」で、
「アセンション〜」の参考文献にもなっているものですが、
地底人は何千年も生きているのだそうです。
(そもそも、地球の内部には空洞があって、
そこに地底人が住んでいると言われているのですが)
彼らが言うには、
「私たちは地球と共に生きている。
人は家の屋上に住んだりしないでしょう?
家の中に住むものでしょう。
だから、私たちは安全に進化を遂げることができて
いるのだ。」と。
そして、「あなた方は地球が一周するごとに
歳を取るものだと決めているから、歳を取るのです。
わたしたちには、地球が30周回ったら、
回ったというだけのこと。
だから、歳も取らないのです。」
なんですって。
すごい考え方ですね〜。
私も今から、「ただ日が過ぎていくだけ。
歳は取らない」と決めようかな。
しかし、「時間」の概念はどこまでも我々を
縛るものです。
あ〜、稽古場に行くまでにやらなきゃいけないことが
山積み…。
時間が迫る〜。
また書きま〜す。
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12月10日(木) |
稽古が始まって、あっという間に10日以上もたってしまいました。
まるで更新してなくて、ほんとにすみません。
何してたんだろ…という感じです。
ですが、稽古場日記が始まったさ〜。
これで、私が書かなくても、稽古場の様子&新しい出演者の
人となりが分かる〜(^_^)と、このコーナーを設定するまでは
よかったのですが、
こちらもなかなかさくさく進まずに申し訳ありません。
なんせ皆さんお忙しい方たち。
休みがあっても、ほかの仕事や、それから
台詞を覚えなきゃいけませんものね〜。
これから、台詞がそれぞれに入ってきて
皆も、ほかの人々のことを見る余裕ができてくれば
きっと楽しいエピソード満載でしょう。
ご期待ください!
さてさて、私はと言えば、
7月にやった芝居だから、当然台詞はすらすらか、と
思いきや、これが意外に残ってないものなんですね。
幼い頃に覚えた歌や
10代に覚えた詩などは、
あんなに無理なく出てくるものなのに、
ましてや、台詞ですからね、
私たちはもう、覚えては忘れ、覚えては忘れの繰り返し。
まるで、着古した洋服を捨てるように、
どんどん記憶を捨てる作業をしているようです。
でも、それはこの再演にとって、いいことかもしれないと
思っています。
だって、ほとんどのキャストが入れ替わりですから、
周りは、初演の初々しい、しかも初めて会った人々。
ここは新しい芝居を作るつもりで、
リアクションも新しく…と思う間もなく、
思った以上に、人が変わるとこちらの芝居も変わるものだと
驚いています。
おかげで、演出的にもそれぞれのキャラクターを深める作業も進み、
それがストーリーに幅を持たせることになって、
前回より濃度がぐぐっとアップしそうです。
私自身も、前とはちょっと違う人物像にしたくて、
今、試行錯誤中。
きっと、パワーアップした「アセンション2012」が
できることでしょう。
新春公演「アセンション2012」お見逃しなく!
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11月18日(水) |
最近、朝は一杯の水と青汁からスタートしてまして、
時々、フレッシュ野菜ジュースなどを絞り、
なーんか体の調子がいいなーと思っていたら、
突然不調に…。
何にも原因が思い当たらず、風邪に苦しむ毎日です。
熱は殆どないので、
インフルエンザではなさそうですが、
喉がナイフで切られるような痛みにさいなまれ…。
私の場合、
仕事で忙しくなると、決まって一度は風邪をひくのですが、
今回は何かプレッシャーがあったわけでもなく、
なんで???としきりに考えて、
ひとつのことに思い当たりました。
来週から「アセンション2012」の再演に向けて、
稽古が始まります。
再演と言えども、出演者が大幅に変わります。
初演に出た人は私を含めて3人のみ。
だから、また新しい出会いと刺激が始まるのです。
つまり、それに向けて、
体がひとつ変わりたがっているのでは、と。
この秋は私のキャリアにとって、
なかなかいい気づきがありました。
テレビも「交渉人U」と「不毛地帯」「東京DOGS]と
どれも1〜2回のゲスト出演ですが、
立て続けに、自分の演技をブラウン管で検証し、
「このままじゃいかーん!!」と思えたことや、
「沈まぬ太陽」の公開に先立って
CSで山崎豊子さんの作品を古いものも含めて
じゃんじゃんやっていたので、
昭和の映画をたくさん観ることができ、
とても参考になったこと。
また、4月に撮った映画「ゼロの焦点」の
試写を観に行って、また昭和と現代の映画の
違いなどを目の当たりに見ることができ、
いろいろな考えが去来しました。
昭和のあの頃、
俳優さんたちは、生きて動いていることが
そのまま演技になっていたような気がします。
顔には歴史が刻まれていて、
今のように、
「若い」ことに価値を置くことはなかったようです。
いわゆる、政治家の役の人は
本当にそう見える。
小沢栄太郎さんなんか、悪徳政治家そのもので
台詞が台詞と思えません。
それに比べて、
現代の、私を含めた我々ーー
いや、俳優だけではなさそうです。
一般の方々も、日本国中、全員が
あの頃に比べて、幼くなっている気がするのです。
なんででしょう?
「ゼロの焦点」を見て、思い当たりました。
”戦争”です。
昭和のあの頃は、高度成長期で、
日本はぐんぐん暮らしがよくなっていた頃とはいえ、
片方で、戦争の悲惨さを引きずっていたはずです。
うちの父親もシベリアに抑留されました。
多くを語りませんでしたが、
それでも小さい頃は、ぽつぽつとその時の様子を
話してくれたものです。
祖母は関東大震災にも会い、
母も満州から引き上げてきた身。
あの頃の”大人”は
いつも「死」が身近にあったのではないでしょうか。
大雑把に考えると、
「死」の恐怖がない今、
「不老」を追求するのは当然のことかも知れません。
だから、ブラウン管に出てくる人たちは皆、
お顔つやつや、いつまでも若く、
またそれを見る人々も負けじと若さを追求するのかも
しれませんね。
この現象は私たちのせいではない。
しかし、世界に目を移せば、内乱も飢餓も病気も
至るところに問題はあります。
自分のことのように思えなくても、
常に視野は広く持ちたいものだ、と
自分に問いかけてみるのです。
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11月9日(月) |
先日、高校の時の同窓会がありました。
なんと、卒業以来(〇十年ぶり!)初めてです。
今回は実は、2年後に催す予定の同窓会の、
企画会的なところで集まったのですが、
約60名ほどの懐かしい顔ぶれが一同に会しました。
しかし…「懐かしい」と言っても、
普段お付き合いのある数名を除いては、
はるか記憶のかなたから、その面影を呼び起こして
その人の顔を見つめ、時間がたって、
やっと「あー、そういえば」と合点がいく人が殆どです。
すっかり変わっている人も
時が止まったように、全然あの頃と変わらない人も…。
でも、そう見える人でも、
確実に歴史は刻んでいるんですよね。
私自身が「変わった」と思っているように。
けれど、3年間、人によっては1年間しか一緒にいなかった
この高校生の期間でも、
お互いに再会すれば、時間が逆戻り。
あの頃の自分の気持ち、
自分の存在のしかた、
自分という窓から見る外の世界の感覚を
とたんに思い出しました。
あの頃、私は表現できない自分の内側を持て余して
いつも、じれていました。
幼い頃からの、そうしたジレンマやストレスが
ピークになっていたような気がします。
内側と外側の世界のギャップを
どうにか埋めよう、殻を破ろうともがいていた3年間。
友達の顔を見ながら、
急速にそんな思いにとらわれて
帰りの電車で一人になった時に、
「今の自分はじゃあ、どうなんだろう?
殻は破れたんだろうか。あの頃、こうなりたいと漠然と
思っていたところに到達しているのだろうか」と
自問することになってしまいました。
単純な「成功」という意味では、到達していないのかも
しれません。
ですが、あの頃漠然と夢見ていた「自分からの自由」は
ある程度、味わうことができたかもしれません。
舞台という空間で…。
けれど、まだまだなのです。
人間の暮らしという点でも、
人間性という点でも。
それらはむしろ、
高校生以後、芽生えた「目標」と言っていいかもしれず、
最近になって「もっとここまで」と高さを増したゴール地点も
あります。
人間性を深める、高めるといったことに関しては
死ぬまでかかる作業でしょう。
もし100歳まで元気に生きられるとしたら、
折り返し地点にも到達していない今、
「もっと一分一秒、濃く生きたい」と
思いを新たにする、いいきっかけとなりました。
また2年後に知己に再会したとき、
今度はもっと、輝いている自分、
またそれをシェアできる自分でいたいものです。
みんな、ありがとう。
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10月26日(月) |
きのう新国立劇場の「ヘンリー6世」のゲネプロを
見てまいりました!
感心しました。
これこそが、国が予算を投じて行う”芸術活動”だと
思いました。
新国立の建物自体も、イギリスのナショナルシアターを
意識してるのかな、とは思ってはいましたが、
今度は内容もレベルも本家に劣らないものができて、
嬉しくなってしまいます。
舞台装置も照明も衣裳もさることながら、
役者の演技もレベルが高く、見所満載です。
「ヘンリー6世」はいわゆる史実に基づく「時代劇」なので
イギリス人にとっては、
秀吉が、信長が、蜂須賀小六が、といった世界だそうですが、
薔薇戦争の時代の有名人が、
人間味あふれる人物像で描かれていて、
第一部は特に、戦乱群像劇のようになっています。
面白いのは、敵方のフランス人を揶揄して書いてあるのを
舞台ではさらに具現化して、
衣裳やメイクや演技も一工夫しているところ。
かの有名なジャンヌ=ダルクでさえ、
シェイクスピアにかかると、聖人の域からぐぐっとはみ出る
一介の小娘…。
そして、上手い役者さんが多いこと!
ナレーションなどで有名な鈴木瑞穂さんなんか、
もうため息が出てしまいました。
80歳も越えていらっしゃるというのに、台詞の聞き取りやすいこと、
誰もかなわないという印象です。
ほかにも文学座や円や俳優座、民芸などから
大先輩達が出演していますが、
面白いのは、それぞれの個性の上に、それぞれの演劇史が
見えることです。
私は、俳優座や文学座の演技の違いは分かりませんが、
それぞれの出自を聞くと、「な〜るほど」とひそかに
ほくそえんでしまいます。
その中で、上杉祥三は誰にも似ていない、どこにも
属していない、なんと言ったらいいのか、
ただ一人、「宇宙から来た俳優」ですね(^◇^;)
もちろん、遊民社やその前の青年座研究所の影響も
あるのでしょうが、
「独特」ですね〜。
人と比べると、またそれがつぶさに分かって
本当に面白いです。
一部から三部まで通し公演の日が何回かありますが、
そこからチケットがなくなっているそうです。
演劇好きにとっては、一日その世界に浸っていられるというのは
たまらないみたいです。
実際、昔、大学の先生が、私が自分の公演の案内をしたところ、
「何時間?」と聞かれるので
「2時間です」と答えたら
「短すぎる」とおっしゃって、買っていただけませんでした。
この忙しい現代社会で、2時間のスピード公演は
当然、要求されるところと認識していましたが、
そうでない方もいらっしゃるんです。
私もきのう、2部までしか見れませんでしたが、
ちっとも苦痛ではありませんでした。
(ただちょっとお尻が痛くなるかも…。
それに、前日の夜更かしは禁物です。
照明が暗めなので、心地よい眠りに誘われる可能性が…)
しかし、こういうことを思い出させてくれた
新国立劇場に拍手です。
芸術はやはり、人の心を癒すんですね。
素晴らしい演劇、ありがとう!です。
皆さんもどうぞ、ご覧になってください。
(上杉祥三は、全編通して出演しますが、
第三部により活躍するので、
どれか一部、と思われていたら第三部をお勧めします。)
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10月15日(木) |
今、HPの自分の日記の更新の最新日付を見て、
びっくりしてしまいました。
3週間もたっているではありませんか!
ほんとうに失礼しました。
読んでくださっている方、ごめんなさい。
この3週間、何していたのでしょう。
まったく思い出せません。
遠いところに行ってたのでしょうか。
確か、2〜3週間前に
「このままで終わりたくない。変えなきゃ。」と決心した記憶が
あります。
そして何が変わったかと言うと…。
皆さん、ホ・オポノポノやってますか?
「それ、何?」と言う方は、ちょっと戻って、私の少し前の
日記を読むか、ネットで調べてみてください。
私は、半信半疑ながらもやり始めました。
そして、面白いように事態が変化するに従って
「これ、本物かも」と思うようになりました。
もちろん、このまま習慣化して、そうなったときにいつの間にやら
形骸化して、「ただやってるだけ。効果?わかんない」と
いうことになるのかもしれませんが(いつものように)、
とりあえず、未来をまた信じられるようになったし、
周りの人が「あなたのこと、こんなに思ってるのよ」って
表現してくれることが数回ありました。
それだけでも、すごいことです。
実は、ここに詳しく書けないのですが、
いいこともたくさん起こってきているのです。
積み上げてきた、と思っていたことが崩れたこともあります。
その時はショックでしたが、よく考えてみると
そうなった方がよかったと言えなくもないのです。
ということは、それも「いいこと」のうちに入るのかも…。
大難を小難に、とされるだけでも「いいこと」なんですよね。
そして、事が小さいうちに崩れるのも、未来に起こることを
考えたら、必要だったのかも知れません。
まわりくどい書き方になってしまいました。
が、なんでもいいから、とにかく皆さんもやってみてください。
そして感想を教えてくれませんか。
ホ・オポノポノ、すごいです。
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