2005年
12月30日(金)
ぎょえええ。今年もあと1日半じゃないですか。
私の今年の記憶は11月後半で止まっております。
それ以降、なにやら別世界にいたような…。

ともあれ、「BROKEN 西遊記」無事に終わりました。
ご来場いただいた皆様、お手伝いしていただいた皆様、
本当にありがとうございました。
また参加いただいたスタッフ・キャストの皆さん、本当に
お疲れ様でした。
当初は、時期が悪いのでお客さんも集まりにくいだろうと
言われていたこの番外公演、ちょっと無理だったのでは?とか
稽古期間が少なすぎて無謀なのでは?といろいろ心配された
この公演ですが、開けてみたら予想以上の盛り上がりを見せ、
私どもとしては”大成功”の域に達しております。

何よりも客席の温度が高かった、と認識しています。
そしてそれはどうしてかというと、提供するこちら側の気持ちが
一つになっていたこと、新人もベテランも、老いも若きも、
一緒になって一つのものを作り上げる努力を、誠実に重ねた
結果では、と思います。
初日あけてからもなお、不満げだった上杉祥三も千秋楽には
かなり満足げだったようです。
私も楽しかったあ〜。
やっぱり、何がいいかって、性格に問題ある人が一人もいなかった
ってことは大きいですね。チームワークの勝利。
そして、まあ皆よく働くこと。
天宮さんの振付およびダンス指導、おなじみ円堂さんの殺陣、
松田さんの選曲、そして音室、夏秋の衣裳にかける情熱!!
技がないのは私と崎山さんくらいで…(ははは、崎山さんごめん。
あなたの明るさは一つの技よ。)
役者をやりながら、それぞれが回りのことを気にかけられるなんて
すごいチームです。
それから忘れてならない井之上チャルさん。厳しすぎ!と思った
ことも多々ありますが、よく考えてみたら、彼の芝居にかける熱が
この舞台を生き生きとさせていたんじゃないかと思い当たりました。
だって、本番中も終わってすぐにダメだし、朝から稽古ですもん。
でも、チャルさんの意気込み、真摯な態度はすばらしい。
共演してるときは分かりませんでした(^◇^;)

ほんとに、皆さんのことを見習いたいと思います。
またトレランス、来年に向けて頑張ります。
今年もありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。   長野里美

12月10日(日)
ええええ、もう10日なんですか。とすると、本番まであと13日。
えええええええ。
なんて言ってる場合ではないですね。
きのうは関東一帯を司る神様、箱根神社までお参りし、
「ブロークン・西遊記」の無事、成功をお祈りしてきました。
これでもう大丈夫!?
しかし、このお芝居、内容的にも空間的にもとっても広く深いので、
細部をいじって遊びたくなるけれども、それでは前に進まず…と
いうジレンマに陥っているのであります。
できることなら、あのシアタートップスの狭い空間で、16人が
歌い踊り、はねまくり、はじけきるものに仕上げたい。が、
物理的空間的時間的いろいろな制約がありまして、
そことどう折り合いをつけるかというのが、いつもの創造上の
悩みでもあります…。
でも、楽しい!マクベスよりハムレットより、文句なく楽しいこと
請け合いです。
だって私はサル、ブタ、カッパなんて飼ってるんですもの。
その上、観音様を拝んでただひたすら歩いている、よこしまな心の
ない修行僧ですよ、憧れます。
生まれ変わったら、お坊さんになってみたい気もちょっとある、
今世では髪の毛の多〜い長野でした。

11月29日(火)
11月も残り少なくなりました。そして、いよいよ「BROKEN 西遊記」までも
一ヶ月きってしまいました。
少し前まで、一ヶ月きらないと焦らないのよねえ、なんて呑気に
構えていた私ですが、なぜ2ヶ月以上も前に稽古を始めたかをすっかり
忘れておったのです。
普通に一ヶ月前に始めていては、演出家も役者も稽古NGの日が多くて
集合できず、とても間に合わないからなのでした。
それで衣裳や歌や振付など、できるところからぼちぼち始めて行こう、と
言っていたのに、当初の進行計画から大幅にはずれている気がしている
最近の私…。
しかし、焦ってもしかたない。焦りは禁物なのです。
一つ一つの過程を楽しみつつ、的確な仕事をしていこう!!と
いつも決心だけは素晴らしい私がいるのでした…。

11月15日(火)
今日は紀宮様のご結婚式ですね。あいにく12月中旬並みの寒さ
だそうですが、今朝皇居を発たれたときは白のドレス一着で
車の窓を開けて、沿道の人々にご挨拶されてました。
そのご様子をテレビで見て、私はなぜか涙がほろり。
生まれ育った環境とあまりに違うところへ嫁ぐ苦労はいかばかりかと。
でもそれは皇后様が一番よく分かってらっしゃるでしょう。
それもこれも、彼女の運命なのでしょうね。
私には想像もつきません。

さてさて、稽古が始まったとは言え、まだ週に3日の不規則な状態です。
そのために、稽古場日記が途切れたり、続いたりで、皆様には
ご迷惑をおかけしております。
なんせ、この番外公演、演出の上杉祥三が12月上旬に大阪の舞台に
出演する合間を縫っての稽古なので、早く始まったけど間があく、と
いう状態なんですね。その間、キャストのメンバーも仕事をしながらの
集合となり、なかなか全員が顔を合わせられません。

しかし、先日京都から戻ってきた某演出補のCさんは、新幹線を降りた
その足で、走って稽古場にやってくるなり、
「来週も仕事が入って出られへんようになりました!」と言ったかと思うと、
その勢いで、いきなり本を持っての立ち稽古に突入、せりふも入ってない、
代役もいる、そのアンサンブルにいきなりの駄目だし。きつ〜い一発を
ぶちこみました。
「全然おもろない。」「ひどすぎる」「平均以下!」などなど…。
Cさんをよく知らない人は目も白黒、この関西弁丸出しの、まだ30前の
人になんでこんなに言われなあかんの!?と言いたげな顔があちらにも
こちらにも…。
それでも皆けなげにも、言われたことを忠実に頑張ろうと奮闘している
様子。
私は休憩時間にこっそり「みんなやろうとしてもできないこと一杯なんだから
最初からあんまりきつくしない方がいいんじゃない?」と囁きましたが、
「ええええー!きついですか?おいら、まだ何にも言ってやしまへんでえ」
と、これからもっとすごいことを言うことをほのめかす有様です。
それでも、芝居にかける情熱はぴか一。自分ができるから、できない人や
状態を見るのが許せないといったタイプの人ですね。
さすが、おとめ座!他人に厳しい!(うちの娘と同じ!!)
いろいろ書きましたが、どうも今一番燃えているのはCさんのようです。
私たちも「西遊記」に対する愛をもっともっと持たなくてはなりません。
そのうち私も言われちゃうかも。
「長野さん、情熱足らんのとちゃいますか!?」
いえいえ、そんなことはありませんのどすえ。ただ、1ヶ月きらないと
その気にならない…なあんて、うそでっせ(^◇^;) 。

10月31日(月)
雨の多い10月です。
土日が来るごとにお天気がぱっとしなくて、腐ってる方も
多いのでは。おふとんも干せませんし、衣替えもすっきり
できませんよねえ。

さてさて、そんな中、まだ2ヶ月弱前ですが、「西遊記」の稽古が
始まりました!
すでに顔合わせは19日に済み、「島清」が終わった翌々日に
全員結集。
番外公演と銘打っていますが、今回は私も出演しますし、
「ハムレット」に引き続いて天宮良さん、そして若くしてベテラン、
今回トレランスに初登場の松田洋治さん、そしておなじみの
姫野さん、石橋くん…といったメンバーです。
前回の番外公演に引き続いての出演の方も多数いらっしゃいますし、
またまた経歴、年齢ともに振幅のある、層の厚い布陣となりました。

そしてここがミソなんですが、思いっきりクリスマスの時期なんですよねえ。
パーティーや忘年会、新年の準備に追われてる方も多いでしょうが、
イブの夜だって、別に恋人と一緒じゃなくても、お友達を誘って
新宿に「西遊記」を観に行く!この予定になんの恥ずかしいところが
ありましょう?
これで、まだ一人身のあなたも、大急ぎで仮(?)恋人を見繕う必要が
なくなり、一安心ですね!!
逆にお目当ての方を誘う口実もできちゃうから、持ってこいです。
また、夜7時から予定があるんだ〜と言ってるあなたも、新宿で
7時に芝居がはねれば、都内だったら大体のところへちょっと遅刻で
行けますよ。
ねっ、いろいろ活用できるでしょ。
さらに、この「ブロークン・西遊記」はハチャメチャの純粋コメディー&
活劇です。暗い要素は一切ございません。
終わってから話がはずむこと、請け合いです。
(もちろん、お目当ての人を誘うときには、事前に少し「西遊記」の
漫画でも読んで予習するとなおいいでしょう。)
にぎやかなクリスマス、年末シーズンにぴったりですね!!

と、いろいろ宣伝させていただきました。
どうぞ、お時間ありましたら、劇場までお運びくださいませ。

10月16日(日)
島清、始まりました。
ぴこらさん、とらさん、熱い書き込みありがとうございます。
実は私はまだ観ていないので何とも言えないのですが、
そう遠くない過去に生きていた人の人生を描いていると思うと
話を聞くだに壮絶なものを感じますね。
これを演じるにあたり、背筋がぞっとするようなシンクロニシティも
あったそうで…。そのへんは、是非舞台が終わってひと段落してから
本人の日記を再開して詳しく書いてもらおうかと思っているところ
なんですけど…。

ゆうべ、「オーラの泉」のスペシャル版を見ました。やっと。
それでも始まりに間に合わなくて、最後のゲストだけだったんですが、
ああいったことを平気でゴールデンタイムに流せるようになったって
すごいことですね。時代はやっぱり変わってるんですね。
「魂の時代」とでもいうのか。
やはり仏教の影響なのか、日本人は生まれ変わりという概念を
割とたやすく受け入れるようなところがあると思います。もちろん
キリスト教の方は違うのでしょうけど。
それとも根が素直な国民なのでしょうか。それならそれでとてもいいこと
だと思うのです。「魂」の存在を受け入れ、そちらの方向に気を
向けることができるなら、社会は変わって行くでしょう。
トレランスももうちょっと受け入れられやすくなるかしら???

10月11日(火)
お天気悪いですねえ。秋雨って梅雨より実は降雨量が多いのだ、と
聞いたことはあるんですけど、それにしても雨ばっかり。
運動会ができなかったところも多いのでは。
天気情報番組でやってましたけど、体育の日を月曜日にしてからは
「体育の日」に雨が降ることがめっきり増えたらしいです。
10月10日が体育の日と決められていた頃は7割か8割が晴れだった
そうですよ。
美輪さんによると、日本には輸出すべきものがなく、人材しか誇れない
のに、欧米の真似をして(というかバッシングを受けて)、休みの日を
増やして以来、だめになったそうですが。
お天気までだめになるんでしょうかね。
いつかもここに書きましたが、体育の日だけはいじらないでほしかった
んですよね〜。結婚記念日だから。別にいいんだけど。
きのうなどはもうすれ違いの生活なので、何にもしないで
過ごそうと思ってたのに、子供にケーキとお花を買わされました。
ところがお父さんは寝る時間までとうとう帰って来ないし、
子供はご飯を食べたら眠くなって私と喧嘩になり、ふてくされて
「ケーキ食べないっ!」と言って寝てしまいました。おしまい。

10月3日(月)
10月だと言うのに、みょーに暑い日が続きますね。
ゆうべは久しぶりに暑くて寝苦しい夜でした。
出産した年、6年ぶりの猛暑だとかで、いつまでも夏が
終わらず、10月までエアコンをかけていたのを思い出します。

さて、まだまだ部屋の模様替えにいそしんでいる私です。
やっと衣裳部屋兼自室の片付けにめどがたちました。
このPCも、位置が変わって窓辺になり、気分も違います。
江原さんによると、部屋の模様替えは時々した方が
いいそうです。「気」が変わるから。
風水でも、一年に一度は模様替えを勧めていますね。
「気」の流れを変えるのはいいことなんですね。
停滞はよくない。だから、住んでいるところ、一番身近な
ところから変えていくという発想。
私も時々、身につける石を変えるんです。
最近はどこでも、おしゃれな石屋(?)さんが増えましたが、
水晶をはじめとして、生まれ月の石のペリドットなど、
その時々の気分に合ったものを選びます。
その石によって、効能(?)があるんですね。
「いらいらしない」「健康を守る」「願いを叶えてもらう」などなど。
経験上、より吟味して、より高価なものを買った方が
効くような気がするんですけど…???

それから最近は、本屋さんで佐伯チズさんの美容の本が
平積みされてますが、私も一冊購入し、実践し始めました。
顔をこすってはいけない、というのは以前から知ってましたが、
ダブル洗顔がいけないなんて知りませんでした。
マッサージというのも、殆どやったことがないのですが、
しわが気になり始め、佐伯式をやってみてます。
もう10日くらいですが、効果はまだ…?
でも朝暗いうちに起きて、ローズの香りのアロマオイルをたらし、
ショパンをかけながら、顔のマッサージって至福ですよ。
自分に時間をかけるということがこの5年間、必要な時以外
なかったことにも思い当たり、ますます幸せな気分です。
2ヶ月は続けてみたいものです。そのうち、細胞が入れ替わる
でしょう。

9月25日(日)
またまた台風ですね。
この連休、予定通り行かなくて腐ってる人も多いのでは?
私も珍しく一歩も外へ出ない日を送っております。
以前は、一日に一度も外へ出ないなんて、息が詰まるように
感じてとてもできなかったものですが、台風だったり、子供がいたり
「しかたないのだ」と自分に言い聞かせれば、意外に簡単に
受け入れてしまうものですね。

でも運動不足にはなってしまいます。
それに外がこんな暗さなので、一日のメリハリがなく過ぎて行く…。
うっかりすると、何の満足感も達成感もなく終わってしまいますね。
やること山積みなのに…。

今日はしかし、久しぶりでインターネットがすぐに開けました。
実はプロバイダのお勧めにより、IP電話を使おうと決めたのは
いいのですが、モデムを換えなきゃならなくて、その変換に
手間取っていたのです。ただ換えるのなら簡単ですが、どうも
家で使っているハブの役目のルーターと相性がよくなかったのか、
どうにもこうにも繋がらなかったんですね。
今日でもう5日間格闘して、そしてとうとうあきらめました。
IP電話なんか、いらないやい。
この繋がらなかった5日間、サポート電話もなかなか出てもらえず、
たらいまわしにされ、またあの「コンピューター地獄」に陥ってました。
私のこれに対するはじめの経験は、イギリスで初めてネットを
やろうと思ったとき。
コンピューターに関する知識もなければ、英語もよく通じず、
ほとほと苦労しました。
何時間もコンピューターの前に座り、説明書を繰り返し読んで、
そしていじっているうちに、いきなり繋がったときはほんとに
感動したものです。
今も、あちこちいじってまただめか、と思いきや、ふとやってみると
できてたりして、これは偶然なのか、やり方が正しかったためか、
よく分からないことが多いのです。
それにしても、こうしてコンピューターにかけているこの時間って
ためになってるんでしょうか?……
ため息が出てしまいます。

9月21日(水)
敬老の日も過ぎ、そろそろお彼岸ですね。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、ついこの間までは
ほんとにそうだ、昔の人の言うことは正しいなあと感心して
おりましたが、ここ数年それさえも崩れているような気が
します。
大自然の体系が崩れてしまっているのではないか、と。
いつだったか、お彼岸過ぎても暑かったり、お彼岸過ぎても
異常に寒かったり、たぶん何千年も続いてきたサイクルが
壊れ始めているのかもしれません。
大地震が来ないことだけを願っています。

最近、またまた風水にはまっている私。
出産する2,3年前、これでもかってくらいやってたんですよね、
実を言うと。
だから引っ越してくる前のマンションの部屋なんて、色使いにも
こだわってましたけど、毎日掃除してぴっかぴか。
かの有名なDr・コパにまで来ていただいて見てもらったりも
したんです。今思うと、自分でもぴっくりしちゃいますけど。
でも、子供ができてからは、さすがに余裕がなくて
誰が来ようと、最低限片付けられてればいいや、てなもんでした。
だから、リビング以外の部屋なんて、そのとき間に合わせで
置いたような配置のまま、気がついたら4年もたっているのです。
さらに今回ざっと見回して気がついたのですが、
ゴミ箱が寝室になかったり、台所の包丁を上の方に片付けていた
なんて、子供が歩き始めて事故がないようにというのを第一に
して、そして大きくなってもそのまんま、というのが結構多いんですね。
私はこの家にあまり手を入れてないな、と今更ながらに
思いました。
「風水」と言うと、韓国や台湾であれだけ重宝されているにも
関わらず、日本に紹介されてるのはDr・コパの本が圧倒的に多いの
ですが、ほんとはいろいろな流儀があるらしいのです。
何冊か読んで、自分に合ったものを取り入れるというのがいいらしい
のですが、とりあえず私は掃除から始めました。
なんと言っても掃除ですよ、風水は。
そして以前はやみくもにやっていましたが、今回じっくり本を読んで
思ったのは、「風水」というのは、現世利益もありましょうが、とにかく
身の回りをきれいにし、風通しをよくすること、これに尽きるような気が
します。それから、水周りをきれいにして事故を防ぐ。
だから「風」と「水」なんですね。なんと、自然にのっとってるじゃない
ですか。いかにも東洋人の発想ですね。
うちの中をそうやってきれいにしておくと、なぜか体の中が通りがよく、
すみずみまできれいになっていくような気になるから不思議です。
実際問題として、ほこりやカビを退治するだけでも、病気を防ぐことが
できますもんね。
お掃除っていいことばっかりです。運動にもなるし。
そうそう、運動って言えば、運動しないと。最近恐ろしくて体重計に
乗れない私です…。

9月13日(火)
何かに心を奪われているわけでもなく、気がつくと日記がぽつんと
取り残されていて、いつもあわてて書くことになります。
選挙フィーバーでしたね。びっくりな結果になってますが、
いろんな人の意見を聞いたり読んだりしていても、今回のこの
結果はさもありなん、と思えます。
要するに、私も含めて、民は政治のことはよく分からないんですね。
だから、「郵政に賛成か反対か」の二者択一だけを争点にした
小泉さんの作戦とパワーにみんな思わず乗ってしまったと。
今まで、誰それならやってくれるかも、と期待して票を入れても、
実行してくれてるのか、せめて努力はしてくれてるのか、
いつもうやむやになっていて、政治は不透明な限りでした。
でも今回は皆がこぞって「賛成!」と叫んだのだから、すぐにでも
着手されるのでしょう。そうして、ほかの問題にも次々に手をつけて
行ってほしいものです。ほんとに。

誰もが書きそうなことを書いてしまいました。
そんなHPでもないのに。
最近我が家では「美輪明宏」ブームです。
魂の向上。人生の修業。トレランスのテーマをとてもわかりやすく
教えてくれる人です。
しかし、そんな美輪さんに染まり「いい人間になろう!清らかに生きるぞ!」
なんて誓う私は最近、立て続けに戦争映画を二つも見て、ちょっとげんなり。
人間の浅ましさ、弱さを目の当たりにし、戦争の悲惨さを再認識して
しょげてしまいました。
一つは映画館で観た「ヒトラー最後の12日間」、もうひとつはビデオで
借りた「火垂るの墓」です。
もう感想を書くのも辛いです。
「ヒトラー」に関しては、なんと出産してから初めて一人で映画館で観た
映画だったんですね。それが…。始まってからとても後悔し、何度も
出ようかと思いました。よくできてる、質の高い映画だと思いますが、
私は賞賛できません。題材ゆえに。
「火垂るの墓」の方は、ジブリ映画にはひどく疎い私、
えーっ、まだ観てなかったの!?
と言われそうですが、初めて観て、もう…。
小さなセツ子が最初に出てきただけでなんとなく筋が分かり、
後半はただ泣きっぱなしでした。
あんまり泣いたので、翌朝目が腫れて顔がむくんでしまいました。
こんなに泣くのは20代の頃の失恋以来って感じです。
あんな思いや体験をした人は、まだこの世に何万人と生きていると
いうのに、それからたった60年で日本はどうしてこんなに
変わってしまったんでしょう。
もちろん、豊かになったのはいいことです。
日本復興に骨身を削った人々に感謝します。
戦後十数年で生まれてきた私でさえ、「飢え」という言葉を知りません。
幼いとき、父からよく「お前らは幸せだ」と言われました。
今、物に囲まれた幼い娘を見て、同じことを思います。
でも、精神的にはどうなんでしょうか。日本人は何か大切なもの、
失ってないでしょうか?
5歳やそこらで、いじめたりいじめられたりするのが日常の子供たちを
見て、つくづくそう思うのです。

9月5日(月)
ゆうべの東京はもの凄い雷雨でしたが、ほかの地域は
どうだったんでしょう?
ベッドに横たわり、聞いたことのないようなバリバリという雨音を
聞きながら、屋根のある家に住むことができて、
ほんとに私はラッキーだと思わざるを得ませんでした。
川辺に建てた簡易なブルーシートのおうちに住んでるホームレスの
方々は、さぞや不安だったでしょうね。
こんな時、地震など起こったらどうするんだろうとまで思いました。
天はそこまで無慈悲じゃないんでしょうか?
…そしてニュースを見ると、川の近くの地域で大浸水。
家財道具や車が一夜にしてだめになるなんて、ほんとにお気の毒です。


さて、ワークショップも無事終了しました。
今回は夏も終わりの、非常に暑い時期に行われ、
この厳しかった夏を乗り越えようとするときにまだ鞭打つか!てな
調子のワークショップでしたね。
決して鞭打ってるつもりはないんですが、なんだか厳しいらしい
うちのワークショップ。と言うと、「次は参加してみようかなあ」と
思ってらっしゃる方がその気をなくすといけませんが、
講師側は「このくらいなら大丈夫」と思うところが、意外に肉体的・
精神的に効いているそうなのです。
でも反面、シャワーを浴びてせいせいしたような顔で、「よかった!」と
言い切る人もいて。
ワークショップのような機会では、自分が今一番必要としていることの
答えを意図せずもらってしまうものなのかもしれませんね。
アンテナさえ張っておけば。
このアンテナが重要だと思うんですが、どこに行ったら必要なものに
出会えるかという勘を常に磨いておくことが大事ですね、役者って。
私も最近、ありました。
実践においてだったんですが、知らないうちに力が抜けていたところを
監督さんに容赦なく指摘されました。
恐れ入りました。
そして昨日引いたおみくじには「今は身を低くして我慢する時期。
『能ある鷹は爪を隠す』のことわざ通り、焦らずにじっと機が熟するのを
待つべし。」と書いてありました。
平身低頭、人にもあまり厳しいこと言わずに頑張らせていただきます。

8月31日(水)
うっかりすると、どんどん日がたっていきますね。
先週はあわただしい日々でした。ワークショップも始まったし、
重なるように仕事もあり、そして台風。
災害は怖いです。地震対策にバッグを詰めておこうと
思うのですが、きちんと詰めておいても、いざというとき
それを持って出られるのか、そして、用意周到にしておくこと
そのものがまた地震を呼ぶのでは、などといろいろ思ってしまい、
ついご飯パックなどを買う手を止めたりして…。
また台風がやってきてますね。
アメリカではハリケーンで人が何十人も死んだとか…。
神様が怒ってるのでは、というような悲惨なニュースが続きます。

そんな中、我々はワークショップで汗を流し、大声で笑っています。
もちろん、笑えない状況もそれぞれいっぱいあるんですが。
大きな声を出すことは、とても体にいいですね。
うちで一人でやるヨガよりも、皆でやる方がずっと効くしね。
演劇って病気を治す、と思います。
しかし、熱がこもっちゃって(体にも精神にも?)、お休みする方も
ちらほらいて…。急に演劇をがんばると病気になるときもあるんで
しょうか。うん、あるかも。
ばかにしてかかってはいけないのです。
なめてはいけない、あなどってはいけないのです。
常に心も体も準備して、役に備えましょう。
ま、そのためにワークショップもあるんですけどね。

8月18日(木)
真夏がいつまでも続いてる〜と思いきや、夜は意外に過ごしやすく
なってたり、ふと感じる風が涼しいなあと思ったり。
立秋もお盆も過ぎた今、そろそろ秋の気配なのかもしれませんね。
この時期って必ず、ものさびしいんですよね。
表面は「まだまだ暑いぜ!」という顔をしながら、少しずつ衰えていく
夏の日差し。
わんわん(みんみん?)鳴く蝉の声も、どこか生き急いでいるように
聞こえて。

先日、伊香保温泉へ行きました。
あのあたりは小高い山で、温泉地と言っても傾斜の中にホテルが
建ってたりする、面白い地形です。
私たちが泊まったところは、これまた山のてっぺんで、
朝いつものように5時頃目覚めてしまい、することもなく窓から
外を眺めていると、朝露に濡れた色濃い紅葉の葉のきれいなこと。
秋には綺麗に色づくんだろうな、と思って見ていました。
そして、蝉の声も鳥のさえずりも、都会とは違う透明さ。
空気がやっぱりいいんでしょうね。
自分の部屋の窓からは、なかなか感じられない「夏の朝」を
久しぶりに味わいました。
小学校の頃の林間学校を思い出したというか。
今年のささやかな夏の思い出です。

最近、読んだ本をご紹介。
美輪明宏さんの「霊ナァンテコワクナイヨー」。
これは、面白い。気軽に読めて、深いです。
一度、夜中にやっている江原啓之さんとの番組を見ろ、って
言われてるんですけど、美輪さんもかなりの霊能者なんですよね。
今までに会った「不思議な話」と言うのが面白かった。
でも、霊界の話もなるほど、と思いました。
要するに、霊というのは人間と同じ。肉体がないから悪い心は
悪いまま、良い心は良い霊として、そのまま「ある」だけ。
へー、今のこの心がけしだいでほんとに地獄にも極楽にも
なっちゃう、というわけ。
「地獄も極楽も胸三寸」とはそういうことだったんですね。
おすすめです。

8月5日(金)
夏も真っ盛りですね。
うちの前の小学校はいつもの子供の声も絶えて久しく、
朝からただ蝉の声がミンミンと。
夕方にはカナカナと。
夏も深〜くなってきて、暑い午後の2時頃、風が止まって
そんな時、異次元に入ってしまいそうな感覚が…。
友達と会わない夏休み、意外にひとりぽっちの時間の長い
夏休み、事件が起こったりするんですよね。
夏って不思議…。

しかし私の日常は夏も春も冬も関係なく、淡々と
過ぎていきます。
朝起きて、ヨガをやりながらダラダラと汗を流し、
子供が起きるまでに日記を書き、シャワーを2回も浴び、
洗濯機を回す日常。
汗の量がすごいのです。
出産の前は顔にこんなに汗をかかなかった覚えがあるんですが。
女優ですから、一応…。
でもこの汗は、なんでしょう。これで毛穴のお掃除になっていれば
いいんですけどね。
しかし、今朝は素晴らしい目標を立てました。10年後の自分です。
どんな目標かは内緒ですが、なんかできそうな気がしている私です。

夏の真ん中で人生を振り返る…。
なかなかいいことかもしれませんよ。
皆さんもトライしてみてね。

7月27日(水)
あああ、終わりました、番外公演「BROKEN・ハムレット」。
今回は最初から最後まで縁の下の力持ち的存在だった私、でも
終わってみると結構疲れました。
体はむくむく脂肪をつけてましたから、主に気疲れでしょうかねえ。
お芝居って、ほんとに人間と人間のやり取り以外の何物でも
ありませんから、これがほんとに難しい。
演出と役者、役者と役者、そして役者とお客様。
どの関係も深くて難しい。
でも、こちら側が何かできるのは、稽古中だけだということもよく
分かりました。やっぱり本番は役者のもの。よくも悪くも、もう口出し
できないのです。どうかうまくお客さんと交流して、稽古中には
あり得なかった空気を醸し出して欲しいものだと思ってました。

しかし、舞台って怖いですねえ。その演者の個々のもの、普段は
隠しているものが次々に表に引き出されてしまうんですねえ。
今更ながら、怖くなってしまいました。
役者連中になんやかやと駄目だししながら、いつも自分のことを
考えていました。若い人に言うときには、自分の若いときはどうだった
かを考えつつ、経験のある人には、どう言ったらプライドを傷つけずに
分かってもらえるかを考えつつ…。
そう思って自分のことを振り返ると、人にえらそうに言えない経験や
態度ばかり。恥ずかしくなってしまいます。
でも、だからと言って、気づいたことを飲み込んでしまうのはよくない、
言ってあげなきゃと思いながら言うんですよね。
そしてまた面白いことに言われてできなくなる人と、言われなきゃでき
ない人がいる…。
まあ、芝居って面白いもんです。
でもそろそろ私も自分が演じないと、このまま「せんせい」になって
しまい、バランスが取れなくて苦しくなりそう…。ああ、舞台で思い切り
発散した〜い。

7月17日(日)
げげっ、今年も誕生日が近づいてきました。
もうさすがに嬉しくないですね〜。

さてさて、番外公演「ブロークン・ハムレット」、いよいよ稽古も
大詰めです。おととい休んで、きのう稽古に行ったら、
天宮良に「ハムレット」が降りてきていました。
びっくりしました。いきなり変わっていたもので。
人間ってここまで変わるのかと思いました。
役者って面白いもんですね。改めて実感。
ほかの出演陣も、それに引っ張られてか、着々と伸びている人
あり、停滞している人あり、それぞれですが、
たとえ今、停滞していようが、きっと浮上してくると信じてやまない
私です。
でも普通の演出家はそうではないんですよね。
作品の仕上げにタイムリミットがありますから、それに向けて
仕上げるのがプロの仕事。
そういう意味では、上杉祥三もプロの演出家です。
演者でありながらも、常に作品のことを考えていて、
切らなきゃいけないところはばっさり切る潔さがありますが、
私は傍で見ていて、なかなかそうも思えません。
もうちょっと何とかすれば、何とかなるのでは、なんて
思ってしまうのです。「甘い」と言われても。
そんな私を見ていて、「長野さんって子供にもあまり怒らない
でしょう?」なんて言ってた人がいますが、ほんとはそんなに
穏やかな人じゃないんです。
怒りますよ、子供には。大声で。
でも稽古で、大人に怒るのには勇気がいりますね。
だって、こちらの思うようにできてなかったとしても、やる気が
なくてできないわけじゃないんだから、そのへん汲みつつ、
納得できるように言ってあげないと…。
でもきのうなどは、本番前の緊張感の度合いがそれぞれ違って
イライラ感もなきにしもあらず。
気温が低いんだけど、湿気のために暑い、なんかそんな今の
天候を反映したような稽古場の温度でした。

蜘蛛の糸、を上ってきて欲しいと思います。
うっかりすると切れてしまう、蜘蛛の糸。
研ぎ澄まされた神経で、それでもしっかり体を動かし、
細い糸を着実に上ってきて欲しいと思うのです。

7月9日(土)
行ってきました!「ヒーロー」。
久しぶりに加藤健一事務所のお芝居でしたが、いやあ面白かった。
戯曲が秀逸ですね。
アラン・エイクボーン、あなどれません。
以前、ほかの戯曲を読んだことがあるだけで、日本で上演されて
いるものを観たことはないんですが、こんな風刺の効いた本は
なかなか日本ではお目にかかれません。
よくぞこの本を選んだ、加藤さん!って感じですね。

舞台にプール、本物の水。これがまた季節柄、たまらない
開放感なんですね。舞台美術もきれいだし。
そして、演技派の役者ばかりを集めたこゆ〜い出演者陣。
上杉祥三は役なのか、素なのか分からないくらいにぴったりの
はまり役で(もちろん素であるわけないですよ、銀行強盗なんだから)
水を得た魚のようでした。
普段のトレランス公演では、一人何役もこなさなければなりませんが、
今回は役者だけやってりゃいいという我がままさ加減が、また
役作りに一役かってる、という感じでしたね。
そして今回は、そんな役者を懐に収めることのできる、加藤さんの
「大きさ」にまた感じ入りました。
いや、お顔も手も大きい…(すみませ〜ん)けれど、何よりも存在が
大きいです。太い幹のようなものが舞台に立っている、と
そんな印象を受けますね。
ああいう方が日本演劇界に君臨しているから、アラン・エイクボーンの
作品も観れるというわけです。
そりゃ、勇気が要ったと思いますよ、この作品をかけるのは。
だってすごい出費だと思うし、内容的にもこんな辛口の作品は
日本人に受けるかっていう疑問もあるし。
でも、テレビ界風刺のような1幕最後の場面、私はもうお腹を
抱えて笑いました。最高〜!
そして終わった後、すかっとするんですね。こういう後味、
なかなかないですよ。役者の苦労が分かるだけに。
皆さん、楽日までどうぞ風邪などひかず、がんばってね。

7月3日(日)
もう一ヶ月切ってしまいました、「ブロークン・ハムレット」。
毎日(ほぼ毎日)の稽古場日記でお届けしているように、
出演者みんなの気力は充分ってところです。
この夏のシアターモリエールにおける番外公演はすっかり
定番となった感がありますが、どうしてか日数も少なく、したがって
観客数も少なく、簡素な美術や衣裳の手作りの公演なのに、
いつもやる側はとっても熱い、というのはどうしてでしょう。
それは本公演に勝るとも劣らない、どうかすると、番外公演の
方が気力だけは燃えに燃えている、というのは本当に不思議です。
「仕事」になりきらない、けれど頑張りたいもの、そういうことに
人は惹かれるものなのでしょうか。それとも、若い人が多いから?
いやいや、今回は40代が3人も。
たぶん、ワークショップからつなげているためもあって、「自分の
ため」という気持ちが強くなってしまうのでしょう。
純粋に自分の創造性だけに命を賭けることって、私たち役者にも
そんなに多くないんですね。だからそういう機会が来たら、
本能的に分かってしまうのかもしれません。これは伸びるチャンスだと。
40代も30代も、もちろん20代も激しく燃えて踏ん張っております。
今、なんだかくすぶってるなあ、と思ってらっしゃる方、生活の
刺激になるやもしれません。どうぞ劇場に足を運んでみてください。

6月23日(木)
お気づきかとは思いますが、「稽古場日記」登場しましたあ〜。
今回は2ヶ月前に稽古開始だったので、途中からではありますが、
これからほぼ毎日、更新していくつもりであります。
どうぞよろしく!

というわけで、今日は本読み稽古の最後の日。
どんなに台詞が多い人も今日中に台詞を入れてしまいましょう、と
呼びかけていますが、どうなることやら。
台詞って入らないときはどうしても入らないらしいですからね。
と「らしい」などと他人事のように言っている私は、自分で
言うのは何ですが、まあどちらかと言うと早い方なんですね。
それが、あるとき、昨年の今ぐらいから秋にかけてですが、
右脳を鍛えようと思って、円周率を1000桁全部覚えたんです。
そしてこれを7分以下で言う特訓をして、それを毎日続けていたら
記憶力がぐんと伸びたようで、二人芝居の台詞がばかみたいに
入ったことがありました。自分でもびっくりでした。
でも、悲しいかな、「覚えた」だけでは台詞は言えないのです。
内容、感情が伴わないと、それは台詞が「入った」ことには
ならないんですね。おかげで、立ち稽古に入ってから苦しみました。
こういうことってあるんですね〜。
それ以来、辛かった毎日の特訓はさっぱりやめてしまいましたが、
今頃になって、全然言えなくなったことに気づき、もう一度
挑戦してみようかな、などと思っております。
だって、何の特技もない私。円周率1000桁言えますって
プロフィールの「特技欄」に書くのもなんですが、なにか一つくらい
あってもいいですもんねえ。

6月21日(火)
6月はどうしてか、進むのが遅い遅いと感じている今日この頃。
本読み稽古に熱中しすぎているからでしょうか?
私はワークショップの講師やレッスンの先生は経験してますが、
演出補やら演出となると、全然顧問外という感じです。
いや、「でした」。今までは。
しかし、今回は私もはりきっちゃっているのであります。
なぜなら、本読みを聞いていて、誰に何をどう言ったらいいか、
不思議なほどに分かってくるんですよね。
舞台に立っていると「神が降りてくる」と、よく役者はそんな言い方を
しますが、最近の私は演出をしてると「神が降りて」きてるのでは、
と思う瞬間がちらほら。
そんなことに気づいたのは自分じゃなくて、神様が言わせてると
しか思えなかったりするんです。ま、それほど大したことは言って
ないし、言葉も足りてないのは実感してるんですけど。
そしてもっと嬉しいのは、役者の皆さんがついてきてくれること。
私の言葉に反応して、変わってくれること。
それで私ももっとよくしてあげよう、という気になるんですよね。
おこがましいですが。
今まで出会った演出家の人々の気持ちがよく分かります。
でも演出家って寂しい職業ですね…。本番に入ったらすべては
役者のものですもの。「楽しくやってね」としか言えないなんて…。
やっぱり、役者やらなくちゃ。
でも今はこの新しい分野に挑戦できて、私も勉強になり、皆さんに
「ありがとう」と言いたい気持ちです。
神様、今日も私を助けてね。

そうそう、今日と来週の火曜日、「離婚弁護士U」に出演します。
見てね〜。

6月14日(火)
あれ?!こんなに日にちがたっていました。つい先日更新した
つもりだったんですが…。月日のたつのは本当に早い。
Life is very  short .光陰矢の如し。こんな文章は中学生の
頃からおなじみですが、しみじみそうだと感じるのは最近に
なってから。
「花の命は短くて」とか、初めて聞いた頃は「うん、そうだ」とは
思っても、今ほど実感を伴って思えないものです。今なんか
「ほんとにそうだった…」とため息まじりですもんね。
40過ぎて、いろいろなことが分かるようになりました。
ここで一つ一つ書ききれませんが、ほんとにいろいろなこと。
人のこと、自分のこと、人生のこと…。
そういう意味で、何かを始めたとき、40過ぎた人の方が若い人より
理解力も向上心もあるというのは頷けます。
要するに、自分の失ってきた時間の重みが分かっているという
ことですか。失敗も含めた経験が背中を後押ししてるってこと
ですかね。
若い人はうんと試行錯誤してください。遊んで失敗するのも
経験です。
しかし、我々には時間がない。ないとは言えなくても、もったいない。
私が今まで費やしてきた「お酒の時間」と「眠る時間」は、もう
これからは必要ないって感じです。もちろんお酒に関しては
すでに、以前とは比べ物にならないくらい少量になってますが。

本読みも順調に進んでます。
役者の皆さんの熱心なこと。今日は私はほかの仕事でNGですが、
皆さんは自主練です。
日々少しずつ成果も上がっていることだし、私のへなちょこ演出で
申し訳なく思ってますが、7月には最初とは比べ物にならないくらい
上達しているに違いありません。立ち稽古が楽しみですね。

最初に書いたように、月日のたつのはほんとに早いですが、
相対性理論で言うと、じっくり本読みをしている時間はとても濃い
もので、それを生きていると1時間が1時間以上に感じられます。
没頭する、って素晴らしいことですね。
いつも何かに没頭して、深い時間を生きていたいと思う私です。

6月2日(木)
「変わる」ということは、どういうことなのでしょうか。
今、私は事務所の若い女の子達を集めた演技レッスンの講師として
呼ばれているんですが、彼女達を見ていると、自分を守っていると
いうことが気づかずに行われてる、と思うことがよくあるのです。
ある女の子については、最初その目つきなどから言って、
私のことが嫌い、あるいは不信感を抱いているんだ、と
思ってました。
でも回を重ねると、どうやらそうではなく、自分を守っていたんだと
いうことが分かってきたりします。傷つかないように、一番
柔らかいところを他人の目に、空気に触れさせないように。
でも、人はそこを一番見たいんですよね。
そして演技しながら「守っている」ということに、とても敏感で、
とても嫌うものなんです。
人のを見ていれば分かるくせに、いざ自分が「守っている」と
指摘されてもよく分からない、どう直せばいいのかも分からない。
こんなことがしょっちゅうあります。
私も以前はそうでした。
留学していたとき、「守ってる」と言われましたが、そのときは
どうすればいいか分かりませんでした。
でも、あるときその壁が溶けたりします。いろんな要因が
重なって。それには、何よりも「壁を壊そう」という本人の決意の
強さが必要なんじゃないでしょうか。

「変わろう」ということも同じではないかと思います。
「変わるのだ」と決めて、すべてをそのことにフォーカスしないと
容易には変われないでしょう。
私は今日、10年後に向けて自分を「変える」、そう決意しました。

5月27日(金)
初夏の風が吹いて、気持ちのよい日が続いていますが、
意外にも風邪が流行っているそう。
子供の通う保育園でも、熱、咳、鼻水、いろいろだそうです。
我が子ももちろん、青っ洟を垂らし、それを拭いてあげていた私も
もちろん、鼻かぜにかかってしまいました。くるし〜。
日中気持ちがよくても、やはり日陰に入るとひやっとしたり、
夜や夜中、明け方は気温がうんと下がってることも多いんですね。
でも、こんないい陽気に風邪をひくなんて、ちょっと情けない…。

普段、何もないときは、夜9時半就寝、朝4時起きの習慣が
ついてきたところですが、明日は寝坊してしまいそう。
何かが軌道に乗り始めると必ず、風邪やら体の不調やらで
中断することが多いのは、一体何のせい!?
まあ、いいや。今日は何も考えず、おやすみなさーい。

5月20日(金)
お待たせいたしました!
恒例、夏の番外公演が決定いたしました。
ご存知「BROKENハムレット」です。とうとうやっちゃうんですね〜。
この作品は、BROKENシリーズでも人気が高くて、唯一再演して
いるものなので、本当は本公演でやろうかどうしようかと
迷うところでもあったのです。が、今回ワークショップを経て、
ハムレットに恋する男、そしてBROKENに許された男が
現われたので、上演に踏み切ったわけなのです。
その男というのは、ご存知、天宮良!
と言っても、若い方はご存知ないかもしれません。
私たちの世代では、「昨日、悲別で」で大抜擢、一世風靡した
あの青年で有名なのですが。
もちろん、今はいい感じの中年です。でも、爽やかな笑顔は
変わりませんねえ。
私なんて、彼がワークショップに出てくれると言うので、どきどき
ワクワクでしたもんね。期待にたがわず、周囲を爽やかな、
そして濃ゆい空気で満たしてくれました。
ほかのメインキャストも、今回は異色です。と言うか、
ワークショップ公演としては、年齢層がちと高め。そこがいいんです。
本来、ワークショップというのは、これからと言う人もさることながら、
経歴のある人がメンテナンスに来る、という場だと思っていましたが、
まさに今回は、あちこちで芸歴を積んできた人たちが、リフレッシュ
するための場になっていたんですね。
その方々が、BROKENやる人この指止まれと言ったら、一斉に
集まってくれた。
ワークショップの最後の日に公演決定をしたので、キャスティングが
全部終わったのが、2日前。そして、実は、昨日もう顔合わせが
あり、13名中12名が一堂に会してくれました。
すごいスピードでものごとが決まっていって、びっくりしています。
何かをやろうという情熱で、一気に「気」が盛り上がることが
あるんですね。

さて、本番はまだ2ヶ月先ですが、上杉祥三がその間、加藤健一
事務所の舞台に出演するため、いつものような稽古形態では
なくなります。なかなか厳しい条件ですが、きのうの顔合わせ後の
飲み会では、もう気力十分に盛り上がっていたようですよ。
どうぞお楽しみに!

5月12日(木)
きのう、初の長期18回WSがめでたく終了しました。
20歳から46歳まで、芸暦も様々な方々が参加してくれて、
よくがんばってくれました。
私も今回はスタンスを変えて、自ら参加型のWSにしてみたんですが、
きのうは最後まで目いっぱい、台詞も参加してみたら、えっらい疲労して
しまいました。20代は全然平気、という顔をしていたましたが、さすがに
40代の方々は、この量は苦しかったでしょうね。と、人ごとのように
思ったりして…。
でも、そういう方々こそが、このWSに出てとても満足されていたようです。
きのう私も初めて打ち上げなるものの席に出席してみましたが、
そんな感想を聞くことができて、うれしい限りです。
反対に、若い人たちはやり残しや、自分を出し切れなかった歯がゆさが
あって、悔しい思いのままかもしれません。でも、それも経験。
次に参加するときは、きっと何かが違ってる。そういうものです。

私も、自らヨガや太極拳をやり、腰やお腹のあたりがしまってきて
さっそく効果を認識。さらに、昨日の上杉特訓の台詞。
大きな声をあれだけ続けて出すと、背中や腰が痛むなんて
知りませんでした。単に年のせいかもしれませんが。
でも、とにかくこのWSは私たちにも、新たなやり方を見い出させてくれ、
人が伸びていくのを見る楽しみを味あわせてくれました。
上杉にいたっては、「今回が一番よかった」そうです。
そして、次回はさらに今までで一番よいことになるでしょう。
そうやって、私たちも進歩しているのかと思うと、一歩ずつではありますが
毎日考えること、思いやりを持つことがほんとに大事だなと思います。

さてさて、近い将来、新たな発表があることと思います。
それは何でしょう???お楽しみに。
5月6日(金)
まだお休み続行の方もいらっしゃるのでしょうか?
平日になるのを待っていたかのように、曇り空。気温もずいぶん
低いようです。
日本では、一年にこの2,3週間しかない素晴らしい陽気、来る日も
来る日も晴れてほしいものです。飽きることなく。

飽きることなく、我々も体と精神を鍛えています。
私たちのワークショップでは、いつも、「右脳を使う」「魂を感じる」
「腹を据える」などなど、それぞれのテーマがあるのですが、
このワークショップではそれらを総合した形になっています。
強いて言えば、「(心と体の)内側を知る」ことでしょうか。
ヨガや太極拳を取り入れたことによって、自然と体の中心が決まり、
呼吸が深くなり、集中力が増してきました。
以前とは見違えるほど、体の芯ができてきた人もいます。
やっぱり、やっていれば結果は出るんだなあと「継続」の力を
感じずにはいられません。

イギリスに留学したとき、冬の間に無理して受けていたワークショップで
緊張しまくっていた私は、春になってまた同じワークショップを受け、
二回目だということや、たまたま人数が少なかったということなどあって、
心も体もリラックスできて、とても楽しんだことを覚えています。
リラックスできていると、普段の自分が出せるし、周りを楽しませることも
でき、さらに自分の思わぬ面を発見することさえも。
板の上では、リラックスがすべてです。
だから、今回人数が少ないことを最大限に享受してる方は正解です。
彼や彼女が自然にしているときの、思わぬ魅力を知りました。
そういうときって、声も出るんですよね。
そして、顔がきらきらとしてくるので、可愛く見える。
まるで別人のようです。

そういう人は今、とっても楽しいでしょうね。
逆に、今回が初めてで、慣れてはきたものの、まだリラックスまで行って
ない人もいますが、それはそれで仕方のないこと。
だめだと思えば、また挑戦すればいいだけの話です。
そういう意味では、チャンスは何回もあるんですね。
ただし、毎回真剣にやって、という条件つきですが。

私も皆さんと共に体を動かしています。
暑い日はばててしまい、ゲームなどすぐに負けて本気で悔しがって
いますが、これがあと5日で終わると寂しい気持ち。
体を鍛えるのって、一人でやるのは寂しいし、難しいですからね。
さあ、今日も張り切って行きましょう!

4月30日(土)
いよいよ大型連休突入しましたね。
私が子供の頃は、ゴールデンウィークって言うと、盆暮れと
同じように街中に人が少なくなっていましたが、最近の東京は
さほど変わりはないような?
連休にいつものように残っている人々にせめてもの季節感を!
って、そんなこと言ってもね。
この木々の青さだけで、十分季節感ですよね。

我々W・S隊は連休中も相変わらずW・Sです。
うちの家族的には、小さな休みの間隙を縫って、
ちゃんと行楽地には行ってるので、
遊び的には足りてないことはないんですが、
私は自然に触れたくて仕方ありません。
今日のW・Sはお散歩にしちゃおうかなあ。なんてね。

きのう、部屋で何気なく掃除していたときに、ふとあることに
思い当たりました。
もう1年以上も前、私の前から消えるように去っていった人、
それまで親しくしていたというか、少なくとも私の方は、迷える子羊の
鼻先を時々くいくいと別の方向に向けてもらって、ずいぶん頼りに
いていたんですが、あるとき、急に最後通告みたいなメールが来て、
通信が絶えてしまったんです。
もちろん、今でも連絡を取ろうと思えば取れる人なんですが、
私に対してすっかり心を閉ざしてしまったのは、いったい何故なのか
ずっと分かりませんでした。
思い当たることがないでもなかったけど、それは私の仕事上、
「時間がない」「頭が一杯」「行き詰っている」などの理由で
彼女の思っている通りには振舞えないというのを、理解してもらって
いるという思い上がりがあって、私が彼女に甘えていただけなのかも
しれません。
それにしても、そのことだけが原因で、まったく背を向けられたことに
戸惑っていたんです。そして、私の何かが気に障ったんだろう、と
殆どあきらめていたのですが、きのうなぜかふと、一筋の光が
入ってくるように頭の中でひらめいた考え、それは
「第三者の介在があった」。
たぶん、私がその第三者にうっかりした表現をしたのでしょう。
それが誤解を招き、そしてもっと大きくなって彼女の耳に届いたのに
違いありません。
どちらにしても、私が発信した言葉です。もっと気をつけなきゃいけ
なかったのに、不必要に彼女を傷つけてしまったのでしょう。
反省しました。口は災いのもと。大して深く考えてないことを
他人にしゃべってはいけません。
昔からそんなことでよく失敗してたのに、またやってしまったようです。
もう、彼女には謝りようもありませんけど…。

というわけで、長くなってしまいましたが、上杉祥三ページも近く
復活するようです。お楽しみに!

4月26日(火)
お久しぶりでございます。
小学校の校庭のチューリップも昨日の雨ですっかり開ききって
しまいました。べろんと垂れた花びらの中から、
大きな蟻の頭が数本覗いているみたいな、みにくい形になってます。
4月って刻一刻と季節が移っていく感じがしますね。
だってあともう少しで「初夏」になってしまいますもんね。
「花の命は短くて…」ってほんとに頷けてしまう季節です。

WSが始まって、早くも1週間になります。間、2日のお休みを
いただいて、今日また再開なのですが、きのう「やれやれ」と言って
休んだ人もいたことでしょう。体がきっとミシミシ言ってますね。
先日書いたように、いつもより人数が少なめな上に、時間がいつもより
長いものですから、一人にかかる時間がとても濃くて長く感じられると
思います。
20代の方は細胞がどんどん入れ替わって、2週間後には声も体つきも
違ってくるでしょうが、40代の方はそうは行きません。でも、
その代わり、本人が欲しかったものにぶち当たったとき、驚くほど
すばやく体の中に入っていくでしょうね。理解のうえでも、それは
経験を積んだ方の方が、10倍早いことがあります。
感動もそうです。
若い人の方が感受性が柔らかいと一般では言われていますが、
今回のWSで演劇の話を聞く姿を眺めていると、
より経験のある人の方が「へー」とか「ほー」とか感心していたような
気がします。
40代はそうして理解したものを体現できるしなやかな体を作り、
ぴんと来てないけど、体は動く20代はそのまま考えずに
表現の方法を身につけよう、これがWSの狙いです。
さあ、今日もがんばりましょう。
4月8日(金)
急に暖かくなったと思ったら、一気に桜が開花して、どこの桜ももう殆ど
満開のようです。
きのうは午前中曇って風も強いかと思えば、一転して陽がさし始め、
午後はとてもうららかな陽気になりました。
公園に行ってきました。
桜の名所でもあるので、平日だと言うのに、ものすごい人出。
あちこちに夜桜見物用のブルーシートがでかでかと地面に張ってあり、
この気温だったら夜も楽しいだろうな、と思わせる春爛漫ぶり。
ボートに乗りました。
池には「飛び込み禁止」の表示。
最近まで寒かったので、狂いたくなる気持ちは誰にでも
あるんじゃないでしょうか。

花粉が凄いようです。
私は幸いなことに殆ど感じません。それでも今年は何やらそれらしい
兆候が…。
鼻が少しむずがゆくなり、目がしばしば。でも、しばらくすると
慣れて終わってしまうのですが。
子供にも花粉症が増えているらしく、我が子もしきりに目をかゆがり
ます。毎朝くしゃみとともに起き、しばらく鼻が止まりません。
それに、体のかゆみというのも花粉症と関係あるのでしょうか。
子供も少しアトピーだったことがあるし、私もそうなのですが、
二人とも夜になると体がかゆくなります。
どうも乾燥から来るかゆみと似ていて、でもこんな時期に
始まったりして、変なんですよね。
夜具や寝巻きに花粉がつくのかと思い、もう布団も干さないし、
窓も開けないし、洗濯物は早々に取り込んで乾燥機にかけたりも
するのですが…。
どちらにしても、今のところゴーグルや薬を手放せないほどではない
ことに感謝。でも、いつどうなるか分かりませんねえ。
毎年、ひどくなっていくっていうし。
ま、将来の花粉を憂いてもしょうがないか。

4月1日(金)
ワークショップの季節がやってまいりました!
今回は期間が少し長め、料金が少しお高めということもあって、
集まりがあまりよくないようです。が、
いつもの駆け抜けていくタイプのワークショップではなく、「養成」の
意味合いが濃いものにしたかったので、あえてこのように設定
しました。場所もひとつところが押さえてありますし、
じっくり基礎固め、体作りをしていきたいと思っています。
その意味では、一人一人の方と向き合うために、人数が少なくて
むしろよかったかもしれません。
それから、もちろん実践という面では、チケット制で、プロの方々が
出たり入ったりということがあります。ベテランの方も参加する
予定ですので、実際に活躍されている俳優たちと一緒にエチュード
をするというのは、かなりな刺激になるでしょう。
どちらにしても、以前とは少し違う方法で考えております。
楽しみながら演技力、集中力を身につける方法!

狛江に楽しい「演劇で遊ぶ場」、「芸を磨く場」、誕生です。

さて、新年度のスタート!折りしも穏やかな春らしい天気、
いよいよ桜もほころび始めましたね!
私の行く手には相変わらず、問題山積みなんですが、
今日はいつにも増して爽やかなイメージで朝を迎えました。
きのう小耳に挟んだのですが、スマトラ沖付近で地震があったのは
一億年ぶりなんですって。
一億年って…、そんなことが研究で分かるのも不思議なんですが。
地球はやっぱり危ないんでしょうか。
去年、「クレオパトラの鼻」をやっていた頃にそんなことに触れた
本にも出くわしましたが、いよいよ地球の滅亡に近づいていると
すると、そして、まさかとは思いますが、自分の生きている間に
それが起こるとすると…、
少々の失敗や失言や借金などで躓いている場合じゃないですね。
一瞬一瞬を濃く生きなければ、泣いても笑っても「おしまい」なんです
ものね。
妙に励まされた見解です。

3月28日(月)
「マクベス」が終わって、もう1週間とは…。
忙しい時の時間とぼんやりしている時の時間との、過ぎ去る感覚の
違いって、なんでこんなに違うんでしょう。
ほんとに「時間」って相対的なものですね。
アインシュタインはものすごいこと、発見したんですね。
でも、ある本によると、「時間」という観念すら人間が作り出したもの
だから、魂の次元になると、今日も明日も昨日もないんですよね。
昨日の私が今日の私と同じだなんて…。それはまあ信じられると
しても、今日の私が明日の私と同じっていうのは、受け入れがたい…。
「進歩」ということを信じられなくなってしまうから。
でも、だからこそ、今このときに豊かな心を持ち、いいビジョンを持つ
ことが大切なんだと、思うのです。

保育園のお母さんのお知り合いでも、「マクベス」に来ていただいた
方がいて、今日お会いしたら、「とてもよかった。感動した。
輝いていた。」といろいろ賛辞の言葉をいただいて、こちらが感動
してしまいました。
きのう、姉に会ったときは、「今回は難しかった。『嘘と真実』なら
また行こうと思うけど、これはどうかな?」と言われたので、
難解だったか、暗かったか、といろいろ考え、また二人で話し合った
のですが、批評や感想というのはまさに千差万別で、その人の
観劇経験や趣味、好み、その日の体調、その日の舞台の出来、
もう様々な要因がからみあって成り立ってしまうものです。
言い方一つでも、ずいぶん印象も違いますしね。

上杉祥三の一貫した姿勢は、「自分の信じていることをやる」です。
それには揺らぎがないようです。
お客様にお見せするのですから、お客様の気持ちを分かり、
お客様に伝えるのはもちろんですが、それと個々のお客様の
感想に身をゆだねるというのは、別だということでしょうか。
芸術家、アーティスト、たぶんお笑い芸人と呼ばれる人に至るまで、
ある功績を残している人には、多かれ少なかれ、
この姿勢を貫いている人が多いんじゃないでしょうか。
芯には、「自分」がある。
だから、人は最初は「?」と思っていても、後にはついてゆくのでは
ないでしょうか。それがブームになったらなおさらです。
まあ、ふり幅の問題もありますけど。

自分を振り返っても、そうですね。
大抵は人が騒ぐので注目することが多いですが、時々、「これは
いける!」と自分が発見したような気持ちになる人や物が
現われた時、そしてそれが案の定、売れ線になった時、
「ほら、みたことか。」と自分のセンスを再確認してしまったりして。

トレランスに何かを感じる、という方はどうぞ書き込みしてくださいね。
言ってることに矛盾がありますが、それでもお客さまの応援には
がんばって答えよう!と気合が入るというものです。
本当に多数のご来場、ありがとうございました。

3月22日(火)
お彼岸も過ぎました。
魔女たちはカモを見つけることができたでしょうか?
「ブロークン・マクベス」は彼岸入りから彼岸にかけてのお話だったんですが、
偶然にもばっちりと公演の期日が重なって、それに気づいたときには
ほんとにびっくりしました。
そのせいでしょうか、今回は全く怪我もなく、事故もなく、
(千秋楽に石橋君が張り切りすぎて舞台の一部を壊しましたが)、
けんかもなく(?)、無事に終了することができ、スタッフやお客様、そして
舞台の神様に感謝感謝です。

あんなに立ち回りの多い舞台ですもの、それにものが「マクベス」ですからね。
昨年、「クレオパトラの鼻」を上演したときは、初日に上杉祥三が額を
切った事件もあり、白状しますが、もう今回はどきどきだったんです。
絶対、お払いは欠かせませんでした。でも、やってきたお若い神主さんは
「演劇ユニット第4回公演…」とユニットの後の「トレランス」を
言い忘れたりして、大丈夫かあ〜?と思っていたんですが、
私たちも必死で祈りましたよ。
だって、立ち回りにジュラルミンの剣を使っていたんです。
殺陣師さんに言わせると(円堂さん、ありがとう!)、竹光は飛んでいって
怪我しやすいけど、かえってジュラルミンの方が重みもあって
扱いやすい、ということですが、目にあたったら最後ですからね。
女の子もいましたし。
ほんとによかった。
ありがとう、ありがとう、守護の神様、ありがとう。

おかげさまで、内容もずいぶん誉めていただきました。
作者36歳の時の作品だけあって、しゃべっていても「若い!」感じが
ありましたけど、その分勢いもあって、覚えやすい台詞でした。
欠点もありますが、波に乗れば乗るだけ、面白い作品です。
次回、もしかしたらまた、ブロークンが登場するかもしれません。
こうご期待!

3月15日(火)
稽古が終わりました。今日は役者はオフ、スタッフさんが総出で
劇場への仕込みの日です。
どんな感じの舞台かな〜、楽しみ。
舞台稽古の日、楽屋に入って自分の化粧前を作ったり、
作りかけの舞台を眺めたりするのは、役者としてわくわくする瞬間です。

私はいつも参加できず、帰って来てしまうんですが、
ほかのキャスト陣は毎夜毎夜(それは一人だけ?)、居酒屋に
出没しているらしいという情報。
きのうは魔物役の方々(この人たちは男女取り混ぜて6人、いつも
稽古場の一角でたばこをくゆらせて、ほんとに魔物な雰囲気を
漂わせ、私は近くに寄れませんでした。)
を中心に、王様(この方が上杉祥三以上に芝居に熱く、若者の
面倒をいろいろ見てくれます。人気者です。)がまたまた
熱く語った夜となったようです。彼はとても熱心に芝居を見ていて、
それをまた熱心に観察する若い人たち、台本の余白に彼の
似顔絵を描いていました。すんごく、似てました。

ほんとに楽しい稽古場でした。
紀伊国屋の楽屋は、男女一緒なんです。これがうっとうしいときも
ありますが、トレランスではいつも楽しく、今回は特に一緒で
よかったかもしれませんね。
しかし、人数が多い…。入りきるんだろうか…。

では皆様、お芝居は13年前より数段よくなりました。衣装も装置も
センスです。どうぞお楽しみに、いらしてくださいね。

3月8日(火)
今、稽古場日記を覗いてみたら、急に3人もの書き込みがありました。
順番で回しているのに、なぜ???
きっと、稽古場が移って、鏡も豊富にあり、みんな一気に
テンションがあがってしまったのでしょう。

今回は人数が多くて、ほんとにいつもわさわさしています。
今のところ、この「わさわさ」は段取りを組むのと、それを
覚えるのと、時間がないために落ち着きに欠けているのと
まあいろいろなんですが、たぶん今日明日あたりから、
ぐーっと一つのベクトルに集まってくるのでしょう。

今回は今までのトレランスちっくでなく、
活劇!!ホラー!!立ち回り!!ダンス!!
目が楽しいですよ、ほんとに。
次回また、新しいブロークンやりたいなと今から思う長野でした。

2月22日(火)
ぎょぎょ。
気がついてみれば、2月も後半に入っているじゃありませんか。
19日の土曜日に5日間の動き稽古(動きに関する稽古)が一応
ひと段落し、ほっとしてしばらくほうけておりました。
主に宴会芸のシーンの段取りと冒頭やダンスをやっていたわけですが、
リーダーの指名を受けていたH氏が仕事半ばでNGになって
いなくなって、その後彼の提案していた案を引き継ぐのがほんと、
大変でした。しかも演出家からは、遠い土地から電話で
「以前とは全く変えてほしい」という注文が…。
私はダンス部門だけの責任者を自認していたのですが、一挙に
すべてのことが私の双肩にかかってきて、てんてこまい。
なんでいなくなるのよっ、Hくん!って感じでしたけど、
まあ皆さんの協力を得て、何とか形になりました。あとはこれを
演出と相談して、よりグレードアップさせるだけ。

別に演出家でも振付師でもない私。今回、20名弱の方々に
いろいろなことをやってもらうだけで、人を動かすというのはとても
大変なことだと分かり、過去出会ってきた演出家や振付師の方々が
どんな苦労をされていたかを身にしみて感じました。
そして「あの時はごめんなさい」と数人の演出家の方に心の中で
懺悔しました。
演出家に傷つけられたとばっかり思ってきたけど、こちらが先に
傷つけてたのかもしれないと。
とにかく、きれちゃいけませんよね。
私は普段はとても大人しいんですが、きれると怖い「こじか」です。
(動物占い)
自分の顔やら振舞いやらを考えると、そりゃ怖いだろうなと思います。
そして、おおらかじゃないので、一回きれたら恥ずかしくて、なかなか
修復できません。
今回は何とか穏やかに事が運んでラッキー。
さあ本稽古もがんばるぞお。

2月14日(月)
バレンタインですね。
クリスマスのイルミネーションとも今や無縁の私は、バレンタインも
子供が父にあげるためにどらえもんやミッキーマウスの
キャラクターチョコを選ぶのを手伝うくらいのものに成り下がってます。
いかん、いかん、女を忘れないことにしたんだったのに…。

しかし今、私の頭の中は、チョコが入る隙もなく、ブロークンで
埋め尽くされている始末。
時間ばかりが気になって、ただあたふたしているという図でも
ありますが。
なんだか、学生時代の試験の前みたい。
「ああ、時間がない。あれもやらなきゃ、ここもあたっとかなきゃ。」で
気ばかり焦って、何も手に付かなくて、結局机の上を掃除してからとか
友達に電話してからとか、段取りを踏んでいるうちに
いよいよするべき最低限のことしかできなくなるという…。
ああ恐ろしや。
ちょっと冷静になろうっと。

2月7日(月)
あれ、すっかり日がたってました。
私は物理的、肉体的にはそれほど忙しいわけではないんですが、
頭の中が日々ぐるぐるしていて、この1週間あっと言う間でした。
まあ、主に「マクベス」のことについてですが、考えてみれば
演出家不在のために、きれぎれの稽古になり、最後はまとめて
3週間しかできない!と思ってましたが、こうして頭の中は
その芝居に占領されている状態が2ヶ月もあるというのは
とてもいいことですね。
今まで、どんなに長くても一つの公演には1ヶ月半から2ヶ月、
普通は1ヶ月しかない準備期間でやってきましたが、
これは2ヶ月以上ありますもんね。
もちろん、その間ずっと稽古じゃないけど、自分で考えるゆとりが
あるってところがいいんですね。

話は変わりますが、きのう娘の英語教材のイベントに出かけてきて
歌ったりしゃべったりしてきましたが、
以前出演されていたスティービーという先生がまた出ていて、
すっかり見入ってしまいました。
先生方は全部英語でしゃべってますが、ああして舞台に立ってると
外国人だろうがなんだろうが、やっぱりお人柄が分かってしまう
んですよね。
昔、外国人の演出家に演出されて、なぜ言葉も分からないのに
演出できるのだろう、と最初は思いましたが、見ている方には
全部ばれちゃうんです。
それで、そのスティービーはたぶんまだ20代、いってて30代前半の
黒人の血が混じった、細身のにこやかな男性なのですが、
なんだか惹かれるんですね。
「いいなあ、お話したいなあ」と。
終わってからの喧騒の中で、どこかのお母さんが「だって、私、
スティービーが好きなんだもん!」と言ってるのを聞いて、
やっぱり、と思いました。
きっと人気あるのでしょう。
お人柄が伝わってくるんですね。
おかげで、私、忘れていた感覚を思い出し、とても若い気持ちになりました。
どんな感覚かって?「きゃー、スティービーぃぃぃ」って言いたくなる
感覚です。
そうだ、人妻でも子持ちでも、恋愛感情は忘れないようにしよう!
女であることを忘れないようにしよう!
…これが、きのうの私の誓いでありました(すぐ忘れちゃうからね)。

1月26日(水)
いつになく、月日のたつのが遅く感じられるのは、日々ブロークンの
ことなどについて、あれこれ考えているからなのでしょうか。
まだ新年が明けてから26日しかたってないなんて。
それとも、「いい人になる!」という今年の念頭の目標がなかなか
達成が難しいのを日々感じ、「まだまだだあ」と思っている瞬間が
多すぎるからなのでしょうか。

いずれにせよ、走り出した「ブロークン・マクベス」!
おとといはワークショップからの選出メンバーも勢ぞろいし、
3月の公演に向けて、第2のスタートを切りました。
今回は22人という大所帯!
今まではなんとなく、それぞれの出演者がどんな状態でやってるか
目の端に収めてきたつもりですが、今回は漏れることが多いかも!
その分、早めに準備が始まったのは、本当にいいことだと思ってます。

新メンバーのみなさん、とにかく体と心を鍛えよう!
私も久しぶりにダンスするべく(そうですよ!ダンスがあるのですよ!)
今日もレッスンに行ってまいりました。

1月24日(月)
今日は久しぶりの稽古の日です。
おとといの土曜日、ワークショップが無事終了いたしました。
今回は発表がなかったので、いつものような「やりきった〜」と
言うような達成感はなかったかと思います。
その分、この中から今度のブロークンに出演する人もいる!と
いう緊張感も手伝って、いつもより盛り上がりに欠けていたと
感じている方もいるでしょう。
でも、芝居って盛り上がるだけじゃないしね。
お友達感覚で楽しめることが、表現の上達とつながるかというと、
そうとも限らないというか、そうでないことの方が多いんですよね。

WS中にもよく言われてましたけど、
舞台に立つって孤独です。あんなに楽しく稽古してても、
本番になったらひとりです。
群集シーンですら、ひとりなんです。
誰にも助けてもらえない。誰も助けてあげられない。
だから緊張もするし、あがったりもするんでしょうね。

最近になって、私は環境に助けられていたことがあったこと、
またそれも過ぎ、環境をうらんでいた頃もあったことを
素直に認められるようになりました。
どちらの環境も自分の心の中のものが具現化したのだとも
分かるようになりました。
すべては自分の内面から発していることも。

今、私は自分の畑を耕し直している最中です。
どうぞ、みなさんも自分にとって何が必要かを見極めつつ、
目標に向かっていただきたいと思ってます。

1月16日(日)
おはようございま〜す。今、朝の6時20分です。
早起きするのは気持ちがいいですね。
今日は5時に起きました。(なぜかというと前夜9時半に寝て
いるから)
年頭に6時間睡眠で毎日を過ごそうと決めたのですが、
ここ数日、なぜかとっても眠くてつい寝てしまいます。

ワークショップが始まりました!
今回は数回目にして、初めて1グループとなり、午後1回だけの
レッスンなので、ゆったり集中していこうという感じです。
初めての方はほんとに数人。こうして見るとトレランスWSも
回を重ねてきたんだなあ、という気になりますが、
それはそれぞれの成果を見て言いたいところですよね。
確実に伸びてきている人もいるし、まだまだインプット中って
人もいます。
でも、伸びる伸びないや本当の成果は何年後に現れるか
分かりませんからね。

私個人のことで言うと、なんとなく3年一区切りのように思ってる
ところがあるんですが、石の上にも3年という言葉どおり、
3年間ずっと同じ目標でやってきて、3年後に結果が出るって
感じ。よくても悪くても。
そんなこと思い始めたのは、ごく最近ですが、今年の私は
区切りのときのような気がしてます。占いでいうとゼロ地点だし。
なので、さあこれからだ!心を入れ替えて、精進しよう!

1月10日(月)
成人の日ですね。
いつの頃からか、成人の日は、お正月にたてた今年の抱負を
もう一度見直す日にしていました。
そしていつの頃からか、そんな習慣も忙しさに紛れて実行できなく
なってしまいました。今年は、昨日の疲れを癒すため、なんとなく
寝坊で始まりました。

そうです!きのう、おとといはブロークンの稽古があったんです。
本読み稽古でしたが、いつになく熱い稽古場になりました。
人数が多いせいなのか、にぎやかな性格の人が多いのか、
それともブロークンという本の性質からなのか、
なんかとっても明るくて、楽しい稽古です。
立ち稽古に入ったら、もっと勢いがつくでしょう。
残念ながら、1月は出演者に多忙な方が多くて、あと一回くらい
しか集まれませんが、早く次の稽古にならないかと思ってしまいます。

稽古が楽しいって最高!
また気持ちが若返る2005年の幕開けで〜す。

1月8日(土)
早いもので、新年が明けてからもう一週間以上たつじゃあ
ありませんか。
この分だと今年もあっという間、風のように吹きすぎるので
しょうか。きをつけなければ…。

さて、今日は「ブロークン・マクベス」の顔合わせ、稽古初日
でございます。3月中旬の本番ですが、上杉祥三が2月に
大阪で「丹下左膳」の舞台があり、まったく稽古できないため、
こんな日程となりました。1月ももっと稽古が入る予定でしたが、
出演者がそれぞれとても忙しくて、それもままならない状態…。
ブロークン初体験の私としては、なんだかそわそわして
落ち着かない気持ちですが、人間、忙しいくらいの方が
気合が入るというもの。
忙しいキャスト陣、さぞやはりきって取り掛かってくれることで
しょう。

今回は、私にとっては第三舞台で旧知の山下裕子さんはじめ、
演劇界のベテランさんたちが集まってくれました。
ブロークンシリーズおなじみの顔であった、間宮さんや戸谷
さんも同じ役で出てくれるし、深貝さんも役は違うけれど、
ブロークンはよくご存知で心強い限りです。
女優陣では以前から「うまいなあ」と思っていた伊沢磨紀さん、
私は面識なかったのですが、若手では実力抜群だと評判の
井沢希旨子さんも出演してくれます。
それから、楽しみにしているのは六角さんとの再会ですね。
もう7,8年前になりますが、高田聖子ちゃんの月影十番勝負で
夫婦役(?)でご一緒させていただきました。
最近お会いしたら、全然変わってらっしゃらないので、びっくり。
思わず私、自分の顔、特にあごなどを触って、月日の経過を
確認してしまいましたよ。

その他、平尾良樹さんは最近哀愁のある男で評判で、
おなじみの姫野さんは、今度はどんな魅力を見せてくれるのか。
佐野くん、鶴田さん、海島さんは私と同じ事務所で頑張っている
若い仲間たちです。
そして前回のワークショップから「嘘と真実」の裏方もやってくれた
藤原くんと音室さん。

後は、14日からのワークショップで数名選出される予定です。
わーい、みなさん、がんばって〜。
私も負けないように頑張ります!!

1月1日(日)
あけましておめでとうございます。
様々な天災がやってきて、世界中至るところで悲惨な状況を
つくり出していますが、皆様お元気で新年をお迎えに
なられましたか?
東京も異常に寒いかと思うと大雪、そして次の日には10度を
越す暖かさで、何かが狂っているような気さえします。
こんなとき、小さいながらも地震が来ると、「次は何だろう?」と
おびえてしまいます。

ともあれ、2005年がやってきました!
今年の抱負はたてましたか?
私は、ずばり!性格を変えること。
今年、私に会った人に「あれ?以前とはなんか違うな」と
思ってもらえるくらい、自分を律したいと思います。
目標はとにかく笑顔満点。愛想よく。愚痴なし、悪口なし、
落ち込みなし。
そう言ってるそばから、ほらほら、この口か?マイナスな
発言をしてるのは。ってな調子で、もちろん順調には行かない
でしょうが、できる限りがんばりまあす。

トレランス、3月のブロークンを皮切りに今年もがんばって
参りたいと思います。
どうぞ、皆様、今年もトレランスをよろしくお願いいたします。


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