2004年
12月23日(木)
クリスマスが近づいてきましたね〜。
街のイルミネーションは今年もきらめいているのでしょうか。
夜は家にいることが多くなってしまって、街のざわめきとも
無縁になってしまいましたが、独身の頃の(しかも彼もいないとき?)、
クリスマスあたりの孤独は身にしみたものです。
でも、私の場合は幸い、この時期お芝居をやってることが多くて、
稽古や本番に紛れて忘れることができました。
それに、クリスマスなんてたった1日。イブなんてたった一晩。
過ぎてしまえば、後は暮れの喧騒に紛れてしまうものです。
デートの相手のいない方、友達と騒いで「え?何の日だっけ?」と
とぼけてしまいましょう。
一年に一回の行事に振り回されて苦しくなるのなんて、ばかばかしい
ですよ。

ワークショップのお知らせをのせました!
うちのWS未経験の方も、どうぞふるってご応募ください。
もっぱら「楽しい」と評判です。

12月15日(水)
年賀状の季節です!
トレランスからも新年のご挨拶をさせていただきたいと思います。
どうぞクリックして覗いてみてね!

12月12日(日)
またまた新橋演舞場に突入してまいりました。
今回は写真付きですよ〜。
初日からもう10日もたっているのに、まだ中日じゃないんですね。
ほんとにお疲れ様です。
14日は上杉祥三、49歳の誕生日。
それでもまだ中日じゃないんですね。
商業演劇ってほんとに大変ですね。
「女の一生」をライフワークにしていた杉村春子さんや
「放浪記」を何百回、何千回と続けてらっしゃる森光子さんなどには
頭が下がる思いです。
1,2ヶ月の間、殆ど楽屋暮らしですもんね。

では、その楽屋風景を。
うちの娘と一緒に写ってるのは、上杉の親友、六平直政さんです。

 
 
12月10日(金)
やったー!!やっと、窓の外の蜘蛛の巣が取り払われました。
ほんとの蜘蛛の巣じゃないですよ、工事用の薄い膜のことです。
年末には終わってくれるんだろうな、と思っていましたが
案外早くてよかった。
今日は朝までの雨が上がって晴れそうだな、と思っていたところ
でしたが、急に明るくなったので、晴れたのかと思ったら
膜も取り払われたのでした。早くイントレも取れないかな。

それにしても暖かいですね。
師走とは思えないですね。年の瀬にやらなきゃいけないこと、
忘れてしまいそうです。
新潟の方たちにとっても、過ごしやすいお正月だといいんですが。

上杉祥三出演の「丹下左膳」、観に行った方がいらしたら、
是非書き込んでくださいね。
本人は、ほかにやりようもないのであんな風に演じているだけなのに
あまりに誉められるので、調子狂っちゃうらしいです。
これを誉めるのなら、「嘘と真実」の方が、またもっと過去の作品の方が
よっぽどいいんじゃないのか、って。
でも、観る方としては、好みもあるし、全体も見ているわけだから
難しいところなんですよね。
それに、ここが役者の難しいところなんですが、熱演だからって
いいわけじゃない時もあるんですよね。
何もしないからこそ、品よく見えたり、素敵に見えたり、
その役者のいい部分が見えたりすることもあるし。
劇場や衣装や時代設定の問題もありますよね。
それに、もちろん、台本。

やっぱり、役者はどこまで台本に忠実になれるか、
どこまで「自分」を出すのではなく、その世界に貢献できるか、という
存在だと思うんです。
そこが、いつも「その人のまま」であってこそ価値のあるタレントさんとは
違うんです。ある種、巫女みたいなものですから。
本の中身をお客様に伝えるだけの存在ですから。
そこでもちろん、自分の感情や魅力を手段として使いますが、
根本的には「仲介」役なんですね。
一昔前の小劇場には、それがあまりありませんでした。
だから、私たちも「自分」を出すことに精を出していたわけですが、
ほんとの役者の醍醐味というのは、どこまで本の一部になれるかって
ことじゃないかと思うのです。
だから、本が大事なんです。いい本が。
生涯に一体、何本素晴らしい本に出合えるものでしょうか。

そういう意味では、「丹下左膳」は少し小劇場よりなのかも
しれません。
でも、その中で、大岡越前をまっとうしようとしている上杉祥三は
やはり同じ役者として、見るべきものはあります。
「嘘と真実」とはまったく違った顔をしている、ってとこもね。
もちろん、私はあまり客観的には観れませんが…。

12月5日(日)
行ってきました、見て来ました、「丹下左膳」。
さすが今をときめく中村獅童さん。客席は熱気でむんむんです。
1500人いっぺんに入る、あの小屋でお客さんが全員、自分を
見てるのを確信する、ってどんな気分でしょうねえ。
いずれ、トレランスもここでやるぞ!ってな気分になって帰って
来ました。
上杉祥三はベテランらしく、抑えた演技で光っています。
中高年のおばちゃんファンをつかめ!祥三〜!!
今度、楽屋の写真をアップしますね。

11月28日(日)
魁皇が勝った!あれこそ、「必死」という闘いだった。
あんな力が出るのなら、なんで初日から、と思うけど
そこがそれ、彼のとっても人間らしいところ。
それにしても、彼の九州ファンはすごいなあ。
もう場内一致となって、コンサートのような手拍子。
アナウンサーも解説者もちょっとびっくりな様子だった。
私は最初、絶対負けるだろうと踏んでいたけど、あの
手拍子を聞いて、ひょっとしたらと思ったんだ。そしたら!
だって、生の応援ってものすごいもの。
私たち役者は、あんなにはっきりした応援は受けることはないけど、
ここぞというときに、お客さんから援護射撃が来るのは感じる。
それで「のる」こともできるくらいだから、あんなふうに自分だけに
声や拍手の形ある応援が来たら、そりゃあ別のパワーがもらえるわね。
と言うか、勝たせてもらえたってところかな。
みんな、魁皇に勝ってもらいたかったのよね。
勝って泣きそうになってたけど、分かる、分かる、その気持ち。
でも泣いちゃったりして、横綱になれなかったらカッコ悪いけど…。

ところで、12月2日から新橋演舞場で「丹下左膳」が始まります。
上杉祥三は大岡越前で登場します。
どうぞ、こちらの方もよろしくお願い致します。

11月27日(土)
3月のブロークン「マクベス」は事情により、17日初日となりました。
20日までの4日間ですので、どうぞお間違えのないように、よろしく
お願いいたします。

今年中には、チラシをUPすることができると思います。
かつてのブロークンファンの方も、見たことのない方も
気を引かれるキャスティングですよ。楽しみにしててね!
11月25日(木)
お洗濯日和が何日も続いていると言うのに、このうちでは洗濯物が
干せない状態です。
マンションの外壁工事のため、薄い膜が一面に張られているんですね、
この一ヶ月というもの。
ただでさえ、東向きの部屋で午前中しか陽のあたらない我が家。
それが、北も西もどこの窓も膜が張られたんじゃ、まるで繭の中にいる
みたいで、お天気さえもよく分かりません。ずっと、霧がたちこめて
いるみたい。
工事が始まったときは、気が狂うかと思いました。
気がつかなかったけど、閉所恐怖症だったのかと思いました。
でももう1ヶ月もたつなんて、人間って慣れるもんですね。
いや、やっぱり慣れない!何しろ、お洗濯ができないのです。
会社勤めの一人暮らしの方は、家の中に洗濯物を干すのが
当たり前なのでしょうが、うちは公演が終わって、大きい洗濯物が
控えているんですよねえ。

だからというわけでもないんですが、うちの中が片付かな〜いのです。
昔、友人が劇団のリーダーの家に行ったとき、うちの中に公演で
使った様々な小道具やら衣装やらが溢れていて、場所を取っていて、
劇団長ってやだな、と思ったことがあるそうですが、
何を隠そう、うちもそうなりつつあるんですね。
入手が簡単な小道具は捨てますが、改めて買ったら高いもの、
見つかりにくい物は、何となく捨てきれずに置くことになってしまうんです。

うちにあって、今、や〜なのは、かつら置きであるマネキンの頭。
二つも。
それから吊るしてあった衣装の数々。
お祝いで戴いた鉢植えも結構場所を取っていて、植物好きの我が家も
もうこれ以上は…って感じ。

私は今ちょっと、ふさぎの虫に取り付かれそうで、こんなときこそ
掃除をしたいんですが、ものは多いし、洗濯はできない…。
しかたなく、いじれるところをコマコマときれいにしています。
気がふさぐときは、掃除が一番。
それから、綺麗になったところでお香などを炊いてお茶を飲む。
これだけで、何となく落ち着きます。
それから外に出るときは、なるべくおしゃれをする。
普段、私はアクセサリー類をあまりつけないんですが、
マニキュアをして指輪などすれば、ちょっと違う気分になれるかな。

まあ、こんなことでは、所詮原因は取り除かれないんですけど。
公演が終わると、割といつもこうなります。
あの緊張感とこの日常があまりに違うせいでしょうか。
お芝居って、ほんと「魔」の魅力がありますね。
なんとか、普通のテンションに戻りたいと思います…。

11月22日(月)
きのうあたりから、とっても穏やかないい天気。
だいぶ前からディズニーランドのチケットをある筋からもらっていた
私たちは、お父さんの休みである、おととい決行することにしてました。
でも所詮かたぎでない私たちは、土曜日にどれだけの人々が
必死の思いで遊ぶのか、よく分かってなかったんです。
のんびり8時45分に出発すると、もう家の近所の環状線道路は
おお混み。それを抜けて首都高も、もちろん渋滞。
葛西出口にいたっては、東京以外のナンバーの車が右往左往し、
ふと見ると道端に「当日券の販売中止」の札が。
チケットは持ってるけど、人がいっぱいで入れないってことか、と
不安になりながら駐車場へ行くと、見たこともない車の行列。
駐車場の果ての果てまで行かされて、延々入場門まで歩きましたが、
そこでまた行列。聞くと、最近の土日はいつもこれで、なかでも
土曜日は混雑が激しいと。8時開門なのに、7時から当日券の販売の
ために人は並び、実はそれは前日の夜から始まっているのだと。

なんてことでしょう。
ディズニーランドって20周年を越したんじゃなかった?
アトラクションの殆どは昔と変わってないのに、どうして夜から並ぶ人が
いるのでしょう。
一体、何がそんなに人気なのでしょう?
無理して入っても、トイレやレストランはおろか、
ポップコーンを買うのにさえ行列を作って並ぶのに。

泡を食って、我々はその日はやめにして、隣の葛西臨海公園で遊ぶことに
しました。子供はどちらかというと、こちらの方が楽しそうでもありました。
しかし、はじめ「もう絶対に平日にしか来ないぞ」と鋭い目を光らせていた
お父さんは、なにやらぶつぶつ考えていたかと思うと、突然
「明日出直す!」と言い出したのです。「7時出発や!」と。
「だって、明日も日曜日なのに…」「それでもこのままじゃ収まりつかん。
どないなことになっとるのか、見てくれる」といきまいて、ついに
翌日の日曜日にもトライしたわけなのです。
7時出発のつもりがやっぱり少し手間取って、20分程遅れましたが、
その20分がたたったのか、やっぱり葛西出口は8時台でもう渋滞。
きのうより、ほんのちょっとだけ前の方の駐車場に車を止めて、
当日券で並ぶ人々を横目に見て、何とか無事に入りました。
さすがに8時台では、人もそれほど多くないようでしたが、2時間も
するともう芋洗い状態に。
私たちもあきらめて、2つほどアトラクションを見た後は、
比較的乗りやすい船や汽車やいかだに挑戦。
でも子供が一番喜んだのは、トムソーヤ島の岩でした。
そこで上ったり、降りたり、穴を覗くのが一番楽しかったようで、
なんとも子供らしいというか、当然というか、拍子抜けというか、
見るとほかの子供たちもそんな感じです。
結局、ディズニーランドって大人が喜ぶものなんですよね。
白雪姫の館なんて恐ろしくって、うちの子供は何も見てませんでしたもの。

それにしてもすごい人気。若者の心を捉えるディズニーランドって
何なのでしょう。化け物のようですね。
ほとほと感心してしまいました。

11月16日(火)
皆さん、ありがとうございます!!
観に来て下さった皆さん、書き込んで下さった皆さん、ほんとに
ほんとうにありがとう。

中日を過ぎてもこのHPに何の感想も書かれてなかったので、
もしやまた「書き込みが少ないのがその証拠」ってことなのか、
と心配してましたが(とらさん、なんで初日に来てくれへんの!?)、
「面白かった」意見がちらほら出ていて、安心しました。

だって、関係者内ではとーっても評判よかったんですよお。
もちろん、「クレオパトラの鼻」が好きな人は「もっとああいうのが
観たいのです」との意見もなくはなかったのですが、
そんな方もこれはこれとして、この方向の作品として受け入れて
下さったと思ってます。

隙のない作品を作る気持ちで取り組みました。
その点で、台本はそれに答えているし、今回スタッフをお願いした
若い人たちは本当によく働いてくれました。
あさちゃん、藤原君(はネットやらないから見てないね)には
本当に感謝してます。姫野さん、西山さん、石橋君、その他の
お手伝いくださった皆さん、この場を借りて、ほんとうに
ありがとう、と言わせてください。

プロデューサー長野としては、勉強の余地あり、
役者長野としては、うーん、まだまだこれからだ!
本番役者、上杉祥三から吸収できるものはいっぱいありました。
パートナーとして、10年ぶりくらいに(?)見直しました。

再演、またシリーズ化を希望との声もちらほら届いております。
「嘘と真実2」はどこが舞台になるのか、想像は膨らんじゃいますね。
「そんな簡単に言うけど、書くのは俺なんだからさ。」と
誰かさんは言ってますけど。

皆さん、思ったことがあったらどんどん書き込んでくださいね。
そんなパワーを戴いて、私たちもまた歩き続けたいと思います。

11月9日(火)
ついに初日が開けました。
いやあ、この1ヶ月、この日を楽しみに待っていましたよ、私。
こんなに初日が開けるのが楽しみな芝居は最近ありませんでした。
もちろん緊張もしていて、2,3時間前から世間話をしていても
だんだん上の空になってた私ですが、メイクをしながら台詞を
合わせているうちに、それも少しずつ消えていきました。
(トップスの楽屋って男女一緒なのがいいですね)
何よりも、上杉さんはぜーんぜん緊張してない、ってことで
「え?なんで緊張してんの?大丈夫だよ」といとも簡単に
言ってるので、なんだ、そんなもんか、とも思い始め、
近年まれにみるリラックスムードで舞台に立つことができました。
自分でもびっくり!です。
そして、お客さんも緊張することなく、上杉リラックスムードに
ついてきていただいて、しょっぱなからよく笑っていただき、
本当にありがとうございます。
今日のは、今までの稽古の中で一番の出来でした。
我々も楽しんでやることができました。
今日、見てくださったお客様方、本当にありがとうございました。
もしお気に召したら、ぜひまた足を運んでくださいね。

11月6日(土)
大詰めになってまいりました。この日記ともご無沙汰でした。
はじめ、私も稽古場日記の方に登場しようかと考えていたのですが、
演出助手のあさちゃんがあまりにきちんと書き込んでくれるため、
初回を見てすぐに、おかしいですが、
自分の出る幕でもないような気がしてしまいました。
そこで、裏方を献身的にやってくれている皆さんに日記の方を
任せることにして、自分はこちら…と思っていたのですが、
まあ、あまりの台詞の量と、それから稽古前にコンタクトで目を
傷つけて、そのためにパソコンや携帯の画面を見るたびに
しくしく痛む目をだましながらは、書けなかったのです。
どうやら、やっと芝居の方も形になってきて、
目もよくなってきたので、今日書いている次第です。

しかし、本当に若者たちはよく働いてくれている…。
私が若い頃、先輩のお芝居について、こんなには働けませんでした。
とても気が利かなくて。
育ちの違いなんですかねえ。
気が利かない役者ばかの二人に、スタッフとしても有能な人たちが
ついていてくれて、本当に感謝感激です。ありがとう、みんな!!

そして、稽古場に遊びに来てくれる皆さんたち。
笑ってくれてありがとう。本番はもっとよくなるから期待しててね。
しかし、こんなにしゃべってるのに、「もっと長くてもいい」なんて
言われて、それは無理さ…。口の中、噛まないように気をつけるさ。

10月24日(日)
えええ、なんですって、もう24日ですか。
本当にあと2週間となってしまいました、本番まで。
お芝居やり始めた頃から、なんとなく、この2週間前というのが一つの目安で、ここからさらに集中力アーップ!すればなんとかなる、というのが持論ではありますが、この芝居はなかなかそうそうあなどれません。
台詞はいったんは入りましたが、何かをやろうとするとぬけていくこの恐ろしさ…。
そして上杉祥三の台詞は、同じ内容でもページによって言い回しが
違うんですよねえ。同じ言い方でもいいじゃないか、と思うところなんですが作家としては、わざわざ変えて書いているのだから、その通り言ってくれ、と。それが細かくて、大変なんですよねえ。
まあ、私はどんな作家の台詞でも、きちんとその通り覚える、というのを今まで骨身にしみて守ってはきたのですが…、うーん。

そんなこんな、芝居の苦労も、今日の地震のニュースに比べれば
なんて幸せな悩みでしょう。
新潟地方には、上杉のワークショップの生徒さんがたくさん住んでいます。
その方たちが今どうしてるか、心配の限りです。
季節はずれの台風といい、この地震といい、神様はお怒りなのでしょうか…。
日々の日拝に力がこもってしまいます。

10月16日(土)
あれ?夏の次は冬?って感じの冷え込み方ですね。
きのう、娘の保育園では、台風で流れに流れていた運動会が
3度目の正直でやっと行うことができました。
一応、親として父兄参加の競技(なんのことはない、ただの
ジャンケン列車です)にもハッスルして参加して、盛り上げに
加担してきました。

ああしかし、気になるのは台詞…。
1時間半の舞台とは言え、やっぱり二人芝居ともなると
息もつけない、水も飲めない、休めない…当たり前じゃ。
上杉祥三の本は例に漏れず、スピード感が大事ですし、
今回はそれほど難しい言葉もなく、それほど早くもないのですが、
全然楽にはできないのです、やっぱり。

とりあえず、稽古場はなぜか若い人たちの若い雰囲気で
和気あいあい。そんな中で、顔は笑いながらも水面下で
足をじたばたさせている私たち。
稽古場日記もこれから盛り上がっていきますので(?)
皆さんもどうぞよろしくね。

10月6日(水)
やっほー。やっと稽古が始まりました。今日が初日です。
なんと、第2稿が今朝の6時に仕上がったんですよ。
それで13時から稽古開始で、スタッフおよびアンダースタディとして
稽古場についてくれる若者4人に集まってもらいました。

面白いですよ、これは。
今までのトレランスの作品とは趣きを異にしています。
何というか、名づけて言ったら「推理コメディー」??
殺人事件を2人が何役もやって再現するという、見たことのない
芝居です。
稽古場日誌も登場します。
しばらくは、私もこの「つぶやき」をお休みして、そちらに登場かと
思います。

それからチケットをご購入くださった皆さん、ありがとうございます。
まだの方は千秋楽の日曜日、もう数に限りがございますので、
日曜日しか来れない方はお急ぎください。
それでは、劇場でお待ちしておりますですよ!

10月2日(土)
神無月です。きのうから秋晴れのからっとしたいい天気。
今日私は朝5時半過ぎに起き出して、ストレッチしたり部屋を
片付けたりしてますが、真っ赤な朝日が「すてきな一日」を
約束してくれてるみたいで、うれしくなっちゃいました。

今日、イチロー打つかなあ。
本人のプレッシャーはいかばかりかと思います。
オリンピック選手がプレッシャーをはねのけて競技する姿は
すごい!と思ってましたが、イチローのプレッシャーは
もう1ヶ月くらい続いてますからね。と言うより、シーズン中
ずっとですか。いやいや、すごい人だなと本当に思います。
打ってほしいなあ。

二人芝居の稽古は6日に始まる予定です。
トレランスは第2回第3回公演と真冬でしたので、こんな
いい季節に稽古ができるなんて、それだけでもラッキー!
稽古場日記はどうしようかと思っているところですが、
コーナーを作っても、一人稽古場日誌になり、そのうち
書かなくなりそうなので、やめようかなあ。
それとも、お手伝いしてくれる若者たちに「観察日記」として
書いてもらおうかなあ…と
思っているところです。

ああ、早く稽古がしたい!
早く本を読ませてくれ〜。

9月24日(金)
今、斉藤一人さんなる人物に関係する本を次々に
読んでいるのですが、
この人はまったく不思議な人です。
銀座まるかんという会社の「スリムドカン」という
商品名を聞いたことがありませんか?
健康食品で、たぶんその名前からすると腸の状態が
よくなるものだと思われますが、
なんと健康食品やダイエット食品、化粧品などを売って
長者番付が全国一位なんだそうです。
そして10人の弟子がすべて会社を構え、どの人も成功し、
彼に関する本、彼の魅力や語録などの本を書いていると
いうわけですが、本人はマスコミの取材なども全部拒否し、
本にも顔写真などいっさい載っていないので、その風貌などは
分かりません。
ただ、とても魅力的な人らしいんですね、読んでいると。
輪廻転生やら霊の話やら守護霊の話などもしているそうで、
けれどそれを語りすぎたりはしないんだそうです。
そして1ヶ月に1度しか自分の会社に顔を見せない。で
あとは何をしているか、誰も知らないんだそうです。
こうなると、この人は一体なんだろう、と思ってしまいますが、
どうも私たちの間では、仙人か、「あの世」を見てしまった人か、
神界から来た人、このあたりじゃないかということになっています。

何が言いたいかと言うと、この人の語録というのを読んでいて、
自分の最近の態度が間違っていたことをつくづく感じました。
何回か前のこのコーナーで、番外公演のことについて
私が思ったことをいろいろ書きましたが、
まずみんなががんばったことを最初に認めなくては
いけませんでした。
そして、がんばったのなら、それでよかったのだということを。
なぜって、みんなはあのとき自分のできることを、またはできる
以上のことを精一杯やったんですものね。
それならそれだけで十分だと思うに至りました。もちろん、
山を一つ乗り越えた人も含めて。
「楽しかった」のが一番です。
今後もトレランスと関わることで、「楽しい」経験を増やしてもらえると
思われたなら、それが私にとって一番嬉しいことです。
また会いましょう。

9月19日(日)
お彼岸前になって、また夏日が戻ってきたようです。
気温はそれほど高くないようですが、この湿気には参りますね。
早くからっとした、空の高い日が来ないかな。

今、世間は連休の真っ最中だそうですが、明日はどうして休みなのか、
今日になって知りました。
「敬老の日」だったんですね。
いつ、成人の日や体育の日と同じように、この移動する月曜日に
持ってこられたのか、私はちっとも気づきませんでした。
体育の日と言えば、私たちの世代の感覚だと、もちろん10月10日
ですが、今や年によって違うというのはちょっと困るんです。
なぜって10月10日は結婚記念日で、毎年祝日で休みだったら
忘れにくいと思ってそうしたのに、そうでなくなるなんて思いもしませんでした。
そのせいかどうか、今年もさっぱり忘れていて、近所のレストランの
記念日はがきが来て初めて思い出した始末です。

夫婦というのは、魂を磨くのに格好の相手だと読んだことがあります。
家の中で見慣れた顔、「いまさら」な顔に、どれだけにこにこして
いられるか、挨拶ができるか、やさしくできるか、許せるか、
外へ出る前の修業ができる相手、それが夫婦なんだそうです。
確かにいまさら「ありがとう」というのは、なんとなく言いにくいもんですが、
最近私は、友達から「10万回ありがとうを言う修業の会」なるものが
あることを聞いて、「これだ!」と思い当たりました。
誰に言っても、何に言っても、独り言で連呼しても、とにかく一日
100回とか200回とか「ありがとう」を言って、10万回になるまで
続けるという単純なものですが、意外となかなか日数がかかるそうで、
きちんと続けるのは大変だとか。
私もさっそく始めてみました。
何より、「ありがとう」と言ってるときは、自分が洗われていくようで
気持ちのいいものです。
10回ずつ数えながら、天と自然に、生まれてきたことに、周りの人々に、
健康に、与えられた力に、今までの幸運に、様々なことに「ありがとう」を
言ってみます。
家族や周囲の人々に「ありがとう」を言うとき、顔を思い浮かべますが、
実際家族に言うとなると、これが結構言いにくいものなんですね。
もちろん何かしてもらったら自然に言えますが、「いてくれてありがとう」とは
面と向かってはなかなか…。
でも、それを言えるかどうか、それが修業なのかもしれませんね。
アニバーサリーってそのためにあるのかも、とちょっと思ってしまいました。

これを読んでくださっている皆さん、
トレランスにいつも来てくださっている皆さん、
書き込んでくださる皆さん、
いつもほんとうに「ありがとう」。

9月14日(火)
最近、パソコンに迷惑メールが多くて困ります。
多くは不特定多数のアドレスに出していると思われる、女性の名前を
件名につけたメール。
いかにも個人的な知り合いのようなふりをして書かれていて、
ずるいですよね。どこから私のアドレスがもれてしまったのか…。
なかでも首をひねるのは、宛先も発信元も私のアドレスになっている、
これってどういうしくみなんでしょうか?
こういうメールの撃退ってどうすればいいんでしょうか。


毎日、暑さが残ってますが、とても気持ちのいい気候になってきました。
来月からの稽古に向けて、私たちは今、体作りにいそしんでいます。
と言っても、近くの公園で小一時間くらい、走ったり歩いたり、腹筋したりの程度ですが。
でも、土が足底に当たるのが気持ちいいし、何よりも森林浴を兼ねているのが目玉です。
子供を連れてしか来たことのなかった公園ですが、砂場で幼児を
遊ばせているお母さんたちを尻目に、こんな使い方ができるんだなあと
この公園の近所に住んで3年たって、初めて思いました。

朝一人で早く起きたとき、私は大抵、簡単なヨガから一日をスタートするのですが、「木のポーズ」をするときにいつも見ていた、遠くの高い一本の杉の木が、今日見当たりませんでした。
木が動くわけないので、見当たらないってことは切られたとしか思えません。
あんな大きな木、どうして切ってしまうんでしょう。
今、うちの近所は駅前をロータリーに改造中で、以前保育園があったところも
今や更地になってしまいました。
覆いをかけて工事している最中、保育園を取り囲んでいた大きな木たちはどうなってしまうんだろう、とそこを通るたびに心配していましたが、数本は残したようです。切るのが大変だから、工事の最後に残したってことでなければいいと祈っています。

木も切られるとき、痛くて泣くらしいのです。
植物だって生き物ですもんね。しかも樹齢数十年という木を、人間の都合で簡単に切ったりしちゃあいけないと思うのです。
木とおしゃべりできる人もいるらしいのですが、
きっと私たち人間は、酸素をもらう以外の何らかの形で、木のお世話に
なっているんだと思うのです。

9月11日(土)
9・11です。今日もあのツインタワーが壊れる映像をきっと何度も
見かけることになるのでしょうが、なんだかいまだに信じられません。
あんな巨大な建造物が一瞬にしてなくなるなんて…。
そして、まだ行方不明の身内の人を探す人々がいるなんて…。
テロは今や、世界中で「普通のこと」のようになってしまいました。
どこそこでテロが起こった、というニュースではもう日本の人は
驚きません。それがこの間のロシアの学校が舞台になったような、
特別非情なものでない限り。
そして、それが自分の日常の範囲でない限り。
これでは、戦争をしているのとそう変わりないような気さえします。
世界の首たる政治家さんたち、どうぞ早く気づいてください。
地球に生きている我々は、いまだに争いごとにうつつをぬかしていると
いう点で、宇宙の他の生物に比べてかなり下等なんですって。

さてさて、トップページの変更はいかがでしょうか!!
私はかなり気に入っています。
これから、約2ヶ月間、トレランスは「嘘と真実」一色です。

それから、今になって、「舞台役者症候群像」についての議論が
持ち上がっているようですが、当の役者たちは、お客さんの感想を聞いてどう思っているのかな、と思っていたところです。
まあ、自分が舞台で見せたものに注釈をつけるのも意味ないですし、
見せたものがすべてだと思えば、後は笑って忘れてしまうしかないんですけど。
でもこれが、忘れられないんですよねえ。
もちろん、そこから新たな旅が始まるわけで、
しばし反省と後悔の海に漂うことをしないと人は伸びないのかもしれません。

あーあ、また厳しいことを書いてしまいました。
どうしてもあの舞台を振り返ると、こう書きたくなってしまうのです。
きっととても難しい題材なのに、練習時間が少なすぎたんです。
もちろんこの舞台で確実に伸びた人も、何かに気づいたり、
吸収できたりした人も、大きな成果を残した人もいるのです。
でもそれでも一応、番外公演とは言え「トレランス」と
銘打っているのですから、私としては、力が及ばないのは許せても、
油断や甘えは許せなかった、と一言申し上げたかった次第です。
(そんな人もそんなにはいませんでしたけど)
これ以上書くと、またいけないところまで行ってしまいそうなので、
矛先を自分に向けつつ、二人芝居に没頭したいと思います。
では!


9月2日(木)
すっかり間が空いてしまいました。そして気が付けばもう9月。
昨日で無事にトレランス番外公演第2弾「舞台役者症候群像」が
終わりました。
そしていつの間にか、なんとはなしに風に秋の気配が…。

多数のご来場、本当にありがとうございました。
このことはオーディションを経て、舞台に上がった役者たちが
身にしみて思っていることでしょう。
役者というのは因果な職業ですね。
こうして、わざわざチケットを買って、その場で見てもらわなければ
話にならない。
でも、一体なんで見てもらいたいと思うんでしょうね。
私自身はあまり考えずに、自分の欲求だけで舞台に立ち続けてきて、
たまにお客さんに「どうしてこんな恥ずかしいことができるの?」なんて
聞かれて、返答に困ったりしたことがありましたが、
この舞台に関わってきて、今まさに役者たちにそう聞きたい欲求に
かられているんです。
「どうして芝居なんかやりたいの?どうして自分を見せるなんて、そんな
恥ずかしいことができるの?」と。
だって、見て欲しい「自分」って、私も含め、外見も個性もそれほど人に
秀でてなかったりするわけだし、技術がさほどあるわけではないし、
舞台の上で失敗なんかしたらそれこそ、本当に恥ずかしいし、
何より「自分」をさらけ出して、内面などさらけ出して、何を考えてるの?と。

自分に問うても分かりません。
でも一つだけ言えることは、やると決めたらとことん、さらけ出さなくては
いけないのです。いいところも悪いところも全部。
そして、さらけ出した上で、お客さんに判断してもらうしかないのです。
「あなたは舞台に立っていいよ」と。
そして少しでもオーケーが出たと感じたら、とことん努力するしかないのです。
その道を究めようとしている姿を見てもらうしかないのです。
そうしているうちにいつしか、外見や個性は関係なくなるのかもしれません。
きっとお客さんは、見た目を透かして、その役者の「魂」を見に来るのでしょう。
その「魂」に触れて、癒されたい、元気になりたい、刺激されたい、いい気持ちに
なりたい、そんな思いで劇場に足を運ぶのでしょう。
だから、肉体や技術を磨くと同時に、役者は「魂」を磨かなくてはいけないのです。

今回は、そこまで行ってない人もたくさんいましたね。
まず、自分が「舞台に立っていい」と言われたのかどうか、
この舞台で分かったはずです。分からなかったら、問題ですね。
言われたと感じたら、努力を続けるべきだし、言われなかったと感じたら
本当だったらもう役者業をやめた方がいいと思いますが、
何年後かに敗者復活戦もあるかもしれません。
次のオリンピックまで、ひたすら努力するしかありませんね。

自分を開くこと、これが第1条件です。
守ってるというのは意外に自分では分からないものです。
でも、そんな人も心の奥底では本当は分かっているものなのです。
自分が守っているかどうか。
この番外公演では私もいろいろなことを勉強させられました。
どうぞ、皆さん、自分に甘いまま生きないように。
私たちも次のハードル目指してがんばります。
お互いに成長して会いましょうね。

8月13日(金)
うへー、あと2日で誕生日です。うへーって感じですね、ただ。

さて、番外公演の稽古場は白熱しております。
真夏の暑い時期に稽古するのって、私自身は結構好きなんですよね。
これって労働者的快感?
でも、なんか達成感というか充実感があるじゃないですか、
真夏に汗を流すのって。

今日は稽古場へ行って、今回役を勝ち取ったメンバーの写真を撮って
きました。
こんな人たちがやってます。
ぜひ見に来てね。
それから、稽古場日記も今日からスタートです。どうぞよろしく!









8月7日(土)
きのうワークショップが無事終了しました。みなさん、本当にお疲れさま。
遠くから来てた方々、無事に帰宅しましたか。

今回はいつものワークショップと違って、オーディションを兼ねていたので
きのうの発表会は「緊張するな」と言っても無理な状態でしたね。
舞台って、緊張感がなければいいものが作れるはずもないんですが、
いわゆる「あがる」状態までいくと、どうしても稽古場で面白かったものが
なくなってしまいます。

私は3日前から、みなさんの芝居を黙って見てただけですが、
一番いい状態と緊張して硬くなった状態と、その原因も結果も
客観的に見て、手にとるようによく分かりました。
そういう意味では、今回初めて演出家の気持ちが分かったとでも
言えるでしょうか。
私を導いてくれた演出家の方々の、だめだった通しや本番を見たときの
「なんだよ、あいつ」とこぶしを握りたくなったであろうその気持ち、
今初めて亡霊のように、私の眼前に現れたような気がします。
いや、別にきのうの皆さんが、怒りの対象になったわけではないですよ。
ただ、稽古場であんなにリラックスしてできていたものが、こんなにも
無残になるものか、とかなりがっかりし、同時に芝居の恐ろしさにぞっとした、
ってところでしょうか。
その役者に期待すればするほどね。

本番前に緊張しなくなる日なんて来るんでしょうかねえ。
上杉氏は舞台でド緊張したことがないんだそうです。
そして声をつぶしたこともないので、緊張してだめになる、声をなくす、
なんて状態が分からないそうです。
だからそのことに関して、どう言ってあげればいいのか分からないと
言うのですが、それって長嶋ってことでしょうかねえ。
まあ、ほかの部分を見ればとてもいい演出家、演技コーチであることは
間違いないんですが。

私は分かりますよ。
あの杉村春子さんでさえ、初日は緊張するって何かに書いてらっしゃいました。
私はまさに心臓が口から飛び出そうになり、もうなすすべもなく
「守護霊さまあ、助けてください〜」と祈るしかないこともありました。
また、年を経るごとにそれがひどくなっていく気がしないでもありません。
舞台の怖さが分かってくるんですねえ。

というわけで、今日はキャスティングもすみ、もう後は忘れるのみ、
そしてわが道を行くのみ、となりました。
最後にいろいろ言いましたけど、
落ちて悔しい人、自分を責めることだけはしないでください。
自分は少なくとも、この公演には合わなかっただけ、と解釈してください。
私もいつもそうするようにしています。悔しいけど。
そして人をうらやんだりせず、できたら「よかったね、がんばってね」と
言えるといいですよね。
そういう人には、すぐ次のチャンスが回ってくると思います。
天はそういうふうに、人を見ているような気がします。

では、またお会いしましょう。

7月31日(土)
ああ7月が行ってしまう…。また新しく年をとってしまう私。
年をとるのが恐ろしく感じられるのは、無駄に生きている時間が多いって
ことなのでしょうか。
今年こそ、エネルギー燃焼をめざす私なのです。

燃焼、と言えば、ワークショップは熱くなりつつありますねえ。
今回のワークショップはメンタル面より体力面、とばかり動いています。
体力をつけるのには、こういう暑い季節はもってこいだと私は思ってます。
あっつ〜い夏か、さむ〜い冬、人が苦しいこういう季節に、
体を鍛えるとそれだけ蓄積があると思うんですね、経験上。

10代も20代も30代も分け隔てなく、これでもかってくらい走らされて、
皆さんひいひい言ってますが、そのかいあって、だんだん声も出てきた様子。
今日は配役の発表もあり、明日あさっての2日間のオフをはさんで
さらに稽古は白熱していくでしょう。

壁や課題はそれぞれですが、山を乗り越える力はとにかく、
エネルギーとテンションです。
「ああ、この役かあ。」とがっかりしてる人がもしいたら、
「ミスキャストだったな」とこちらに思わせるほど、はみ出してきてください。
私たち、たぶん皆さんが思ってるより、皆さんのこと見てますよ。
また成長して火曜日にお会いしましょう。

7月20日(火)
毎日毎日、なかなかの真夏日ですね。もう少し暑さが続くと、
夏用品が売れて経済効果が上がるんですって。
いいような、苦しいような…。

今回のワークショップはいつもより多くの人が参加されるようです。
夏休みと関係あるのか、でもやっぱり一番の理由は、
がんばれば公演がご褒美につく、というところでしょうね。

役者殺すに刃物はいらぬ、「場」を与えなければそれでいい、
って私は常々思ってます。
舞台であろうが、映像であろうが、活躍する場、演じる場がなければ、
「役者」になれない、と役者自身が思ってしまうのですね。

昔、イギリスに留学したとき、やっぱり売れない役者はごまんといて、
普段は英語学校の講師などして(あちらはそれなら食いはぐれませんから)食いつないでいるんですが、
そんな一人とお茶を飲んでいたとき、
アメリカ人の観光客が彼に話しかけてきて、しばらくしゃべった後
「ところで君は何してるの?」と聞きました。
彼はもう長いこと舞台を踏んでなかったのですが、
ちょっと言いにくそうに、それでもがんばって「Actor」と言ってました。

本当は、彼はもう役者をやめようかというところまで来ている、と
彼の友人が前に言ってたのを私は聞いていました。
だから、彼が何と答えるかと、その一瞬全身を耳にしたのを覚えています。

でも、もしかしたら、私がそばにいなければ、
彼は「English teacher」と答えていたかもしれないとも思うのです。

場を与えられない、というのは、役者にとって致命的です。
でも、「求めよ、さらば与えられん」でもあるのです。
彼は求めていなかったんですね、もう、きっと。

今回のワークショップ参加者は幸い、「求める」気持ちもあり、
「求める」手段も持っていた人たちです。
どうぞ、願望を夢につなげられるよう、がんばってください。
私たちも精一杯お手伝いしますよ。

7月15日(木)
まだ正味一ヶ月は夏があるんですね…。信じられない。

梅雨明けです!と気象庁が発表した途端に、蝉の鳴き声を聞きました。
そう言えば、「夏本番!」の掛け声には、甲子園の実況中継と蝉の鳴き声、この二つはかかせませんね。

ちょっと前にNOKKOさんがNHKの英語番組に出演していたとき、
「あなたにとって、故郷の思い出って何ですか?」と聞かれて
少し考えた後、「私にとっての故郷って、環境とか出来事の思い出じゃなくて母が持ってた感情だったりするんです。」と言ってました。
美しい言葉だな、と思いました。

でも、私にとっての「夏の思い出」は、やっぱり甲子園と蝉とすいかと、それから自分の誕生日、時計が正午を告げると、テレビの野球が中断されて黙祷が始まる、そんな瞬間です。

ああ、それにしても暑い夏ですね、今年は。
最近の私は、朝、暑さに負けてだらけて起きて、そのままだらけ気分を
ひきずっているか、朝からたいした理由もなくうきうきしているか、極端な波で過ごしています。

でも暑くて汗をかくだけじゃなくて、運動して汗をかくのが、
精神にもいいようですね。
肉体は疲れるけど、精神は高揚するようです。
きのう、私は近所のスポーツセンターのエアロビのクラスに出てしまいました。
けっこう中高年の人々が多いのです。
1時間のステップのクラスなので、たいした運動量ではないけれど、
久しぶりの私は始めて10分で息切れか!?と思いきや、
意外に最後まできちんとやったうえ、筋肉痛にもなりませんでした。
きっと筋肉を以前ほどちゃんと使ってないのかもしれません。
今度は筋肉痛になるまでやりこむぞお。

7月12日(月)
まだ7月が始まって10日あまりなんですね。
「夏本番!!」という言葉が聞かれるのは、普通だったらもう少し後のはず…。
これで8月終わりまで、体力持つんでしょうか。

とは言え、私の風邪は何とか治まってきました。
全国の風邪っぴきの皆さん、苦しいかと思いますが、
栄養を採って早く治してね。

こんなに暑いとアレルギーにもよくないらしいのです。
私のアトピーは5日前くらいまたひょっこり遊びに来てました。
いいっつうのに!
でも、さすがに何もしなくても汗をかくので、体の不要な水分は
どんどん出て行ったせいか、2日でひいていきました。

アトピーにはコーヒーがいいですよ、全国のアトピー友達の皆さん。
これは、以前書いたボイスとレーニングの先生から教わったのですが、
コーヒーにはアレルギーを抑える力があるそうなのです。
そして、朝も夜も6時から10時までは「水の時間」。
この間に水分をどんどん摂取して、体内の不要な水、汚れた水を
出してしまうといいのだそうです。
その代わり、コーヒーは体を冷やすので、日中は絶対摂らないと
いうのが、その先生の鉄則だとおっしゃってました。

私は春から実践してますが、なかなかよいようです。
でも、撮影のあった日、待ち時間の手持ち無沙汰につい、コーヒーに
手を伸ばしてしまったのよね。
そのうえ帰ってから、今日は働いた!とばかりにビールにも
手を伸ばしてしまったのよね。コップ半分だけどね(言い訳)。
こんなことでは、アレルギーも怒るわよね。
自分の体と精神とは、根気よく付き合おう!と誓う私なのでした。

7月8日(木)
異常な暑さですね。梅雨はどこに行っちゃったんでしょう。
今年の水は大丈夫でしょうか。

PCを置いてあるこの部屋は、エアコン完備してないので、
夏の暑い時、冬の寒い時はどうしても遠ざかりがち。
今も西日ががんがんに照りつける中で汗をかいています。

こんなに暑いのに、うちの家族は風邪をひいてるんですよねえ。
私も冷房を避けて窓を開けて寝ていたら、逆に喉をやられて
しまいました。
どういうことなんでしょうね。
こんなに暑い熱帯夜なのに、夜気で冷えてしまうのでしょうか。
まったく…。

ああ、今日はもうだめ…。
またお会いしましょう…。

7月2日(金)
2004年も半分が終わってしまいました。
それにしても、昼が一番長い今頃っていいですねえ。
ヨーロッパでは8時くらいまで明るいところも多いですよね。
甘美な夜の思い出を作る方向からは、ちと遠ざかってる私ですが、
終わらない夕暮れ、あまい夜の空気にうきうきしちゃう気分です。

さてさて、公演情報ならびにワークショップ情報が掲載されました!
どうぞふるって申し込んでください!
この夏の番外公演は、これからも恒例となるかもしれません。
少なくとも、昨年の「BROKEN」はそれを予期させました。
今年もぜひ爆発してもらいたい。
これが、爆発しやすいテキストなんですね。この、「舞台役者症候群像」は。

トレランスもワークショップ講師群として、
それから、これからも面白い公演を送り届けるグループとして、
この夏も精一杯、熱くなろうと思います!

6月28日(月)
暑い、あっつ〜、蒸しあっつ〜。
子供のように「あせも」ができてしまった私です。
日に日に洗濯物は増える一方。
こんな寝苦しい夜、皆さんは、エアコンをつけてますか?

東向きの寝室で窓の近くに置いたベッドの、ちょうど枕の部分が朝6時ごろにかーっと暑くなるので、またまたベッドの位置換えをしました。
そして滝のような汗をかいたので、耐え切れず、ついに10日あまり口にしていなかったビールを飲んでしまいましたよ!
別に「禁酒」したわけじゃないから、いいか!だって。
人間って弱い…。というか、私って弱い。
でも、もうお酒にも弱い。コップ2杯のビールでくらくらでした。
なんと経済的。
でも、ビール代わりの発砲性の水を飲んでるので、
かかるお金はそう変わらないのです。
うまくいかないもんだ。

6月21日(月)
久しぶりに大型の台風ですね。

おとといの夜中、娘があまりにうなされるので、そのたびに起こされてとても辛い思いをしました。一番眠いときに眠れなくて、目が覚めたら、かなりの頭痛でした。

娘はよくうなされて甘えるので、今回もそれかと思い、「今夜はひんひん言わないでね。」とよくよく念を押し、頭痛も娘のせいにしてましたが、ニュースを見てはた!と思い当たったのです。

これは、気圧のせいですね。子供がうなされるのも、私の頭痛も。

夫も子供の頃、よく台風の前日にうなされたと言ってました。

私は最近、アトピー体質なので、雨が降る前に頭が痛いことがよくあるのです。これは、体の中の水が(アトピーって、水の病気なのね)、外部の水と反応するそうです。


ところで!
「神との対話」を読みました。

この本の存在は前から知っていましたが、今出会えたのは、そういう時期だったからかも。

いちいち、「!」となることが多く、考えを根底から覆されるような部分もあって、今、私にはバイブルのようになっています。

でも頭では理解しても、腹の底から分かるまでには、まだまだ読み込みが足りないのを実感し、今3回目を読んでいます。これは、画期的。私ってどんなに好きな本でも、頭から3回読むことなんて、ほんとにないんです。

本来の自分を思い出す、というのが、神と同じにつくられたわれわれ人間の魂の最終目標であるらしいのですが、「神と同じだ。なんでもできる」と思うそばから、否定的な考えが頭をもたげてきます。

それは仕方のないことらしいんですね。世界は愛と不安の2対極からできているから。

人間の行動はいつも、愛か不安か、どちらかから発生しているそうです。

そして人間は幼い頃から不安であるように、教えられてしまうものだから。

だから、心を鍛えなくてはいけないそうです。

まだまだ何も実践できないでいますが、そんな私も、最後まで読んで愕然となった、「人間の体はアルコールを摂取するようにはできていない」という一文。

とりあえず、これだけやっています。お酒をやめました。

考えてみたら、20代、30代、ばかみたいに飲んだしなあ。ほんとにばかだったよなあ。ああ、お酒で失敗したこと、無駄にした時間、取り戻したあい。

と言いながら、勧められたら弱いかも。とりあえず、風呂上りのビールの誘惑は断ち切ったぞ!


6月17日(木)
 梅雨の中休みって、こんなに爽やかなもんなのでしょうか。
 日本の夏がいつも、このくらい乾いているといいもんです。

 さて、7月からのドラマの撮影が始まりました。私は今回、月曜日9時フジテレビの「東京湾景」にちょっとだけ出演します。
 一応、毎回(今のところ3話はお休み)出るんですが、本当に一瞬ずつなのです。「まだ出ないか」と思って、ちょっとトイレに行ったらおしまいですよ。いや、トイレどころか、隣の人としゃべるために横向いたら、それっきりかもしれません。
 主人公が働く雑誌の編集部の編集長なんですよね。キャリアな人ふうな、服装、メイクです。
 「恋するトップレディ」のときなんかは、キャリアだったけど、男とは無縁という性格づけだったので、ほとんどノーメイクに近いナチュラルメイクで、メガネもかけてたし。
 そもそも私はドラマで派手な役をやったことがあまりないので、今回はそういう意味では楽しんでいます。

 でも、初めての現場でかなり神経使ったらしく、その上、靴のヒールも高かったので(ずっと座ってたくせに)、足も疲れて、撮影が終わって家に帰った頃には、なんだかくたくたでした。
 もう8時半ころから眠くなって、もちろん子供が寝させてくれないので、翌日も疲れがとれず、またまた歯が痛みはじめる始末。
 翌日は、しばらくぶりの人と打ち合わせ、そしてまた初めての人に会ったので、よけい疲れたからでしょう。なのに、それが終わると、どうしてもバッグが欲しいという考えが頭を離れなくなり、痛む足に鞭打って、繁華街を歩く私はなんなのでしょう。
 昔からそうでした。「○○がしたい」ということがいつの間にか「○○をしなくちゃ」に変わってしまうんですよね。その考えの奴隷になってしまうのです。
 私って変わってない…。
 でも、これからは変わるんだもんね。
 どうしてか、は、また次回。

6月11日(金)
 ものが腐りやすくなる季節ですね。
 それほど気温は高くないのに、湿気のせいでしょうか。梅雨時というのは、食中毒に注意しなくてはいけないのですが、最近台所付近で、生ごみが急ににおい出して耐えられなくなることがあります。
 冷蔵庫の中でも、どんどん傷んでいくので、ずぼらな私も気をつけてなくてはなりません。
 ところで、「除菌」ということに、現代人は当然というか、MUSTの感覚を持っていると思うのですが、よく考えたら、たとえばまな板の「除菌」をするために、その専用の洗剤を使い、除菌はできるかもしれないけど、きちんと落とさなかったら、洗剤の指定成分が残るということに思い至らなかったりするんですよね。
 これって、変な気がする。

 先日、たまたま図書館で手にした本が、「それでもまだ化粧したいですか?」とか何とかいう本だったのですが、これに化粧品やら洗剤やらの人体に及ぼす害が書かれてあって、漠然と知ってはいましたが、よく読むとぎょっとしてしまいました。
 だいたい、顔にファンデーションを塗るということは、絵の具を塗ってるのと、そう変わらないんですよね。実際、ファンデーションには白い絵の具の素を入れてるんだそうですが。
 
 そうは言っても、仕事でお化粧しないわけにはいかないので、普段はなるたけノーメイクの私です。UVの日焼け止めもどうしてもかゆくなるので、やめてしまいました。
 もっぱら、帽子と日傘と長袖シャツです。
 洗剤も、石鹸分の多いものに、こぞって切り替えてみました。
 ただシャンプーだけは、石鹸シャンプーがよいと聞いて、試してみるのですが、だめですねえ。1ヶ月くらい使ってると、髪本来の美しさが戻ってくるらしいのですが、私の硬くてくせのある髪では、1ヶ月も待ってられないのです。
 
 便利なものと、いいものは違う!そこが、資本主義社会のねらい目なんでしょう。なんとか、だまされず、賢く、バランスをとって、やっていきたいものです。

6月7日(月)
 とうとう関東地方も梅雨入りを宣言されてしまいました。
 先週、それまでの予報とは打って変わって、週間天気予報が晴れマークばかりになったのが快挙でしたが、今度ばかりはそうは期待できませんね。
 いつもこの季節は、ため息とともにあきらめて、じっと時のたつのを待つだけです。

 梅雨前の最後のお天気の土曜日、今日はチャンスとばかりに、郊外へ出かけました。場所は高尾山。
 見渡す限り、緑、緑を期待して、ちょっとでもいいから登るつもりで行ったのですが、あいにく途中までのケーブルカーが工事中で、運行していませんでした。
 リフトは運行していましたが、小さい子には危険かと思い、脇の登山道をちまちま歩いて、もちろん途中で引き返してきました。
 徒歩だけでは、どうにもこうにも見晴らしのいい所へは行けず、結局消化不良の思いを抱えながら、それなりにくたびれて帰って来ました。
 後で、ふもとの茶屋でソフトクリームを食べていたとき、店のご主人が言うには、「子供は抱いてリフトに乗れるんですよ。うちなんか、赤ちゃんのときからそうしてますよ。」だって。
 私たちって、どうしてこう、早とちりというか、思い込み激しいというか、「危険!」と決め付けて確かめもせずに帰ってきちゃうんでしょうか。
 まあ、二人とも、頭から「乗れない」と決めてかかっていたところを見ると、乗るとよくないことが起こっていたに違いない、などと自分をなぐさめてしまいます。
 それよりも、今度また行けるように、神様のお計らいかもしれません。
 何しろ、アウトドア関係、弱いですからね。今度はちゃんと調べて行こうっと。

6月3日(金)
 梅雨入りがなぜか遅れていて、嬉しい限りです。
 
 上杉祥三の「問はず語り」は、一時とても調子よく続いていましたが、本人、執筆活動に入ってしまい、そうすると、物を書く人って、こういう雑文をいっさい書かなくなるんですよね。また、来月以降、再開されることでしょう。ご了承を。

 明日、もし天気がよかったら近場のお山などに足を延ばしてみたいと思ってます。
 娘を先日、遅ればせながら3歳児健診に連れて行ったら、左目が少し見えにくい様子だったので、このまま近視にしてはいけないと、母はいろいろ考えました。
 まず、寝る前の寝転び読み聞かせは座ることに。それから、大好きなディズニーのDVDは1ヶ月間、禁止。
 このDVDの件は、よく守ってると思うのですが、私が「自分のせいで近視にしたのかも」と、ものすごくショックを受けて、しばらく目に見えて落胆していたからでしょうか。「これはただ事じゃないぞ」と感じているのかもしれません。
 それから、暇さえあれば、そしてお天気さえよければ、緑いっぱいの所へ連れて行ってあげることを誓いました。
 目が悪いのは本当につらいですからね。私も中学生時代は1,5ずつでしたが、その後、徐々に悪くなり、今では両目で0,1くらいです。
 これには、お芝居も加担していると思うのですが、20代の頃、ちゃんと栄養もとらずに、暗いところで目を見開いていたからでしょうか?(どんな芝居やねん)
 
 とにかく、私も緑いっぱいを求めています。

5月28日(金)
 いい天気が続いています。
 暑いけど、風が涼しくて、幸せな気持ちになっちゃいます。
 こういうのって、どこかで感じたなあ…。あれはどこだったか…。
 と、今日、手芸屋さんで何気なく手にした生地の、プリント模様を見てそれがどこだか急に思い出しました。
 あああ、南フランス、アビニョンだあ。
 アビニョンには、毎年行われる演劇祭を見に行ったのですが、
 暑いけれども乾燥していて、
 そしてまた、エジンバラなどのイギリス系フェスティバルと趣きが違っていて、
 なんか、気さくなんですよね。出し物も。
 女の子二人で、水の上につながれたボートの中の劇場で、
 漫才みたいのやってたりして(フランス語の)。
 それが全然面白くなくて、客も5人くらいしかいなかったりして。
 やってる方はがっかりでしょうが、その状態自体がおかしいんです。
 
 あああ、行きたい、行きた〜い、行きたあああい。
 アビニョンにもエジンバラにも。
 数年のうちに念願を果たすぞお。
 
5月26日(水)
この部屋はすっかり読書感想コーナーになってしまってすみませんが、またまた書かせていただきます。
今回は「ミュータントメッセージ」。

読まれた方もいらっしゃるかもしれませんが、その道では有名な本らしいのです。10年ほど前に刊行されたものですが、一時はアメリカでベストセラーになっていたそうです。そんな国がどうして戦争起こすのか、わけがわかりませんけどね。と言っても、別に戦争反対の本じゃないんですよ。今もなお、創世記の地球に暮らしていた人々と同じように暮らしている、オーストラリアの奥地のアボリジニと数ヶ月暮らした女性の体験です。壮絶です。宇宙とつながり、「聖なる一体」とともに生きる、現代人には到底真似できない方法で暮らしている人々です。何も持たずに旅をし、願ったときには空から鳥が、砂漠に水が現れて、食料となり、喉を潤す、そんな手段を持った人々です。もちろん、いわゆる「超能力」(私たちはそれを超、能力と呼びますが、彼らは人間に備わった自然な力とみなしているようです)を使って、骨折もあっという間に治すし、テレパシーで会話するし、文字は記憶力を鈍らせるから使わないんだそうです。よく笑い、音楽を愛し、競争せず、めったに泣かないんだそうです。そんな彼らは、もう子孫を作るのをやめたそうです。5万年前から脈々と生きている彼らの部族は、この地球ではもう生きながらえないとみたのだそうです。そして滅びる(人間ではなくなる)ことにしたのだそうです。地球がどんな危険にさらされているかのメッセージを、このアメリカ女性に託したのだそうです。

それからもう10年もたっているのですね。
確かに環境保護などの運動は盛んになってますが、一国の大統領や総理は、ことの本質を分かっているでしょうか。
疑問です。

私は常々、こんな内容のことを信じてきましたが、実際の、これほどまでの話を読むと、かえって無力感にとらわれてしまいました。
「何もできない」と。
でも、今のままではいけないことはよく分かります。
どうしたらいいのでしょう。
私が本を閉じて、最初にやったことは、部屋にもう一つ観葉植物を増やしたことです。植物だけが、人間の酸素を作ってくれる。なんだかそれしかできませんでした。

人類の明日はどうなるんでしょうね。

5月12日(水)
今年の5月はお天気が続きませんね。
風薫る5月はどこに行っちゃったんでしょ。
でも、外を歩いてると、ときどきあの、植物特有のにおいが(フェトチミンじゃなくて、なんだっけなあ。去年から思い出せないのです。)漂ってきて、うっとりしてしまいます。

友人から、「トレランスのHP」ってこれからの予定が書いてないよね」と指摘されました。確かにそうでした。反省です。でも、予定が確定していないって事情があったりするのです。とりあえず、夏のワークショップ情報は早めに、そして、秋以降の今年と来年の公演の予定を近々アップいたします。お楽しみに!

上野の東京都美術館のフェルメールを見てきました。「画家のアトリエ」はアムステルダムでも見てなかったので。でも、目玉は一つ、そして見るべき物も私には一つだった、ような。日本の美術館はそうなってしまいがちですね。こうなったら映画の「真珠の首飾り」が見たいものです。

5月6日(木)
やった、やっとG・Wが終わった〜。
いやいや、今年は悲惨なお天気でした。よくあるんですよね、5月に天候が不順なのって。不順くらいならいいけど、肌寒いわ、大風だわ、極めつけや一日雨、ですもんね。うちはそもそもG・Wに旅行やお出かけなどしないのですが、やっぱりお天気はいい方がいいに決まってます。暖房が欲しくなるくらいの肌寒い中、ずーっと子供の相手をしているのは、なかなか忍耐のいるものでした。

今日は、いやいや言うのをやっとこさで保育園に送り届けて、思う存分、家の掃除です。連休中、ほとんど掃除機の出る幕がなく、我慢に我慢を重ねていました。窓も磨き、カーテンまで洗ってしまいましたよ。この、どんより曇り空にもめげず。あー、すっきりした。

これから私は、きれいなお部屋で読書で〜す。
うしし、とうとう「ハリー・ポッター 炎のゴブレット」を手に入れました。勘違いしてましたが、これは昨年にとっくに出ていたものなんですね。それでも、古本屋さんで相当なお値段でしたが。でも、今頃「ハリー・ポッター」で騒いでいるのは私くらいなものでしょうか。最近、小学2年生の姪に尋ねましたが、もちろん4巻まで読んでいるそうです。
ああ、これを読み終わったら9月までどうしましょ。
頭の中は、魔法の世界でいっぱいの私です。
それにしても、作者のJ・K・ローリングさんは凄いですね。
生活保護を受けながら、赤ちゃんが眠っている間にコーヒー一杯で何時間もねばりながら書いたなんて、凄すぎる!
イギリスの喫茶店の風景をふと、思い出してしまいました。
あちらには離婚して母子家庭の保護を受けている女性はたくさんいます。
そして、なかなか手厚い保護らしいと聞いています。
でも、そんな事情を差し引いても、やっぱり凄い!
こんな世界的なベストセラーを書く人は、生まれる前からそういう使命を
もっていたのでしょうね。
子供たち、そして私のような大人にまで夢を与えてくれるなんて、なんて素敵な仕事だったでしょう。
私もそういうお仕事がしたいと心から思います。

4月24日(金)
 「ハリー・ポッター」は2巻目に突入しています。2、3と図書館で借りてきたのですが、ふと気がつくと、もう5巻目まで出ているそうじゃないですか。
 ということは、映画も5作目まで準備しているのでしょうか。
 実は、何を隠そう、本と同時に映画も見ている私たち。親たちは原作を読んでから、という王道ですが、子供はそうはいかないので、いきなり字幕つきの映画からです。
時々、日本語で解説してあげますが、なかなか楽しんでいる様子で、「今日もはりー・ぽったー見る」とテレビの前に陣取ったりしています。
 しかし、この映画の「ハリー・ポッター」シリーズというのは、原作にかなり忠実で、人物やその他もろもろが「イメージ通り!」と叫んでしまうものが多く、そのうち、イメージが先だったのか、映画を見てからそう思ったのか、分からなくなったくらいです。
 3人の主人公たちもいいですね。あの子たちが11歳から始めて、毎年撮っていくとすると、7巻目では18歳。日本でも「時計」という題で、中島朋子さんを主役にそんな成長映画を撮っていたようですが、こちらは物語の登場人物ですから、単に成長を追いかける、というものじゃないわけです。
 個人としての子役たちの成長と、登場人物との成長がうまく重なっていくものでしょうか。興味津々です。
 でも、イギリスでは彼らは、まさにヒーロー、ヒロインでしょうね。だって、世界中のベストセラーなんですから。それにつぶされないことを祈っています。
 それにしても、このシリーズは、ほんとにイギリスのような歴史のある国で生まれるべくして生まれたようなお話。同じ英語圏でも、アメリカやオーストラリアでは決してないんですよね。あの、街の古さ、かび臭さ、そして血のにおいのする陰惨な過去。
 10代の子供たちが思い切りイギリス訛りでしゃべっているのが、耳に心地よく、懐かしくて、早く次の作品が見たいと思ってしまうのです(25日にWOWWOWでやるんですよね!)。

4月20日(火)
 あっという間に、街の景色がいっせいに緑、緑、緑になってしまいました。この季節って不思議ですよね。花がどんどん咲いて、どんどん散って、次から次へと花と葉の様子が変わるので、近所の公園なんか、一週間行かなかっただけで、風景が違うのです。
 私はまたまた園芸熱に火がついてしまい、小さなプランターを2つばかり買ってきて、久しぶりに花を植える楽しみを味わってしまいました。
 でも、東向きのうちのベランダでは、2つが限度。それだって、洗濯物の大きさによって、日差しを浴びれないときもあり、あっちへ移したりこっちへ移したり。
 今日は真夏のような暑さです。わずか1ヶ月の間にこれだけ気温が変化しちゃあ、体調にも影響がないわけないですね。私は元気ですが、子供はやられてます。この暑いのに、鼻づまりなんて!
 
 「血脈」を終えた私は、大作に挑む楽しみを覚えて、またまた図書館に行ってきました。今度は、とうとう「ハリー・ポッター」です。書店に並び始めた頃からいつ読もうか、と思っていたのですが、夫が古本屋で格安で仕入れてきたのをきっかけに、今日から2巻目に突入です。
 読みかけの本があるのって、朝起きるのが楽しみなんですよね。以前、子供がいないときは夜寝る前に「今日もあの本が読める!」と思える本があるのが、本当に幸せだったことを覚えています。今は、朝。
 「これはしばらく朝起きるのが楽しみになるでしょう」っていう、お勧めの大作があったら、教えてくださいね!私からは、ここに書いてあるもののほかに、「賢者の石」(コリン・ウィルソン著 創元推理文庫)なんてのもお勧めです。

4月9日(金)
 とうとう「血脈」を読み終わりました。読んだものから図書館に返していって、第3巻はやっぱり返却日をとうに過ぎてしまいました。
 それにしても凄かった。佐藤家の血というのは壮絶です。そして、またこれを書いた佐藤愛子さんは、よくあそこまで自分や自分の親兄弟、親戚を客観的に書けたもんだと感心します。
 読み終わってから、また「私の遺言」を開いてみたくなりました。そこに少し書かれてあった「血脈」についての部分がどうだったかを読み返したくなったからです。
 忘れていた箇所の、その前後を読んで見ると、なるほど、亡くなったお姉さんやお母さんがこの世に未練や不満を残し、いまだに成仏できずにいるというところで頷いてしまいました。けれどももっと凄いのは、「血脈」を書き上げたことで、佐藤家の浄化が進み、お父さんやお母さん、お姉さんや兄のハチローさんまでが、天に昇っていったということです。
 つくづく面白い話でした。
 しかし、あんな凄い一家がいたんですねえ。私の周りには、まったくいない手合いですが。

 ワークショップ最終日からひいていた風邪も、ようやく治ってきた、と思ったらもう一週間たつじゃないですか。早いもんですね。
 実は私、ワークショップの最中、結膜炎にはなるし、歯は痛いし、さんざんでした。どうしてこう、仕事が始まると体が言うことを聞かなくなるんでしょう。働きたくないってことですかね?要するに。
 世間はお花見も終わり、ゴールデンウィークに向けて、嵐の前の静けさです。私はまたまた、花の誘惑に勝てずに、ベランダガーデニングを始めようとしています。

4月4日(日)
 やっほー。ワークショップが無事終了しました。発表会の日は、いつにも増して相当の盛り上がり。季節もいいことですし、みんなあの日は演劇(自分の出来か?)と酒に酔いつぶれていたようです。
 私もロンドンで修行していたとき、長い冬があけてやっと草木も芽吹き始め、イギリスにも心地よい風が吹き始めていた頃に、いくつかワークショップに参加し、気持ちのいい最終日を迎えたことを思い出しました。
 冬の間は固まっていた精神も、暖かくなってリラックスしてくると、おのずと演技もやわらかくなってきます。何かしらの成果が出たような気がして、とても嬉しかったものです。

 でも、発表会はあくまで一日限りのお祭りのようなもの。本当の成果を出すのはこれからですね。「だめだった〜」と思っている人も「やった!」と思っている人も、これからです。ぜひぜひがんばってね。

3月30日(火)
 全国の桜もがんばっています。今日、東京は午後から雨模様でしたが、どんよりと曇った暗い空、生暖かい空気の中で、薄桃色の桜の花びらがひとひら、ふたひら、散って来て、またこれがいいんですねえ。
 ほんとうに日本人は桜が好きです。道を歩いていると、桜の下に差し掛かった人々は皆、「ああここも綺麗に咲いてきたね。」と話しながら歩いています。一人で歩く若者は例外かもしれませんが。
 
 今、われわれのワークショップを受けている若者はまさに、桜なんか見ているゆとりはないかもしれませんね。あと3日で発表会ですもんね。
 今回は今までで一番人数も多く、以前受けたことのある常連さんと初参加の人たちのバランスも程よいチームになってると思います。
 でも、こちらから見ると、以前参加したことがあろうがなかろうが、個々に抱えている問題や壁はほんとうにそれぞれですね。それぞれぶつかっているものは、私も通ってきたことがあり、馴染みの悩みだったりするので、それはもう2日もお相手していれば、すぐに分かってしまうものなんですが、それに対してアドバイスはできても、この先ずっと見守ってあげるわけには行きません。
 そこが短期ワークショップのじれったいところですが、所詮は自分で気づき、自分の力で進んで行くしかない世界です。でも、過去3回のうちで、この短期ワークショップを足がかりに力を伸ばした人はたくさんいます。
 それに役者へのアドバイスはどこまで行っても、ひとつのアドバイスでしかありませんからね。ほんとに役者って、「自分」を磨くしかないんです。世界にたった一人の自分です。誰の真似もできないし、誰にも真似され得ないものです。

 金曜日の発表会で、どれだけ皆さんが伸びているか、楽しみです。ほんとにこれしか言えないけど、がんばって!

3月22日(月)
三寒四温でなくて、一寒一温といったところですね。

 今、私は佐藤愛子さんの「血脈」を読書中ですが、これ、すごい大作なんです。上、中、下と三巻あって、それぞれがばか厚い本なのです。
 読みたいと思っていたところ、図書館の「今日返却されたコーナー」にちょうど置いてあったのを見て、今日を逃しては借りられないような気になり、しかも、上だけ読んで、次読みたいってときに、中がなくなっているという事態を避けるために、2週間で読める見込みもないのに、三冊いっぺんに借りてきてしまったものです。
 でも考えてみれば、上がないのに中だけ借りる人もいないよなあ。ほんとに私って慌てもの。
 でも、ほんとにすごいです、これ。一族の歴史が心理状態から時代背景からまあ、こと細かに書かれていて、よく自分の父親や母親のことをこんなふうに客観的に書けるなあと感心します。
 サトウハチローさんが佐藤愛子さんのお兄さんだったってこと、知ってました?これは例の「私の遺書」に書かれてあって、「そうだったのか!」とびっくりしたんですが、二人のお父さんというのが、当時有名な小説家だったんだそうです。(この方は知りませんでしたが)
 「血」というものはすごいですね。やっぱり遺伝ってあるんですね。
 最近のマイブームは、朝早く起きて、カフェオレを飲みつつ、朝日の当たる中でこの小説を読むことです。朝からどろどろの物語に浸されています。

 さてさて、明日からほぼ一年ぶりのワークショップが始まります!今回初参加と言う方が多くて、また新たな出会いを楽しみにしています。自分でも、計画外のアイデアが沸いてきたりして、素敵な時間が過ごせることを期待しているんです。がんばりましょう。

3月20日(土)
 冷たい雨に濡れた春分の日でした。咲きかけた桜のほころびがしとどに濡れて、さぞ冷たかろうと思いきや、やっぱり植物は水分も必要なのか、全然雨や気温に負ける様子もなく、むしろ誇らしげに咲いているように見えました。
 うちのリビングは以前も書いたとおり、ジャングルのような観葉植物の群れなのですが、このたび、幸福の木が怪しい花をつけたんです。初めて見ました、幸福の木の花なんて。うちにもう7年くらいいるやつなんですが、何を思って今年花開いたんでしょうか。
 不思議です。

 先週、先々週と続けて「僕と彼女と彼女の生きる道」にちびっとずつ出演しました。
 いつも10時台のドラマは殆ど見れないのですが、これは録画という手に及んで、先週分をさっきやっと見ることができました。
 自分の出てるシーンはあっという間でしたが、子役がかわいいので、すっかり一視聴者になってしまい、別れのシーンではボロ泣きしてしまいました。
 子供と引き裂かれるドラマなんて、いけません。それは、子役がかわいければかわいいほど(いやいやかわいくなくたって)、あまりに悲しいじゃないですか!この親子でなくてよかったと、ただ神様に感謝することになってしまいます。
 最近ドラマもがんばってる傾向。じっくり作れば、人はついてくるんでしょう。見ごたえのあるものを見たい気持ちはどこでも共通です。

3月16日(火)
 やっと確定申告も終わり、きのう、すべりこみセーフで出してきました。
 今年は諸事情で、私が夫の分もやってみたのですが、計算苦手で経済観念に欠ける私も、こうして我が家の収入、支出を見直してみることにはとても意義がありました。
 なんといっても、光熱費のかかり過ぎ!計画性のなさ過ぎ!
 これでは、いつまでたっても稽古場つきの我が家なんて遠い話。
 でも、どうして私って、こうお金に無頓着なんでしょう。自分でもなぜかよく分かりません。あれば使うし、なくてもあんまり不安じゃないんですね。恐ろしいですね、将来が。(でもあまりそう思ってない)
 妻たるもの、家計を締めて貯金を作らなくては、その使命を果たしているとは決して言えないのだと、ある本に書かれていました。私は「賢い妻」にはなれてませんね、今のところ。
 この春からがんばろう!

3月4日(木)
 あっという間にひな祭りも過ぎ去りました。季節感のない現代、日本の風物はできるだけ子に伝えようと、季節の行事はすべて行う方針の私ですが、今年のひな祭りはただお雛様を飾っただけに終わりました。
 それと100円のひなあられ(値段は関係ないとは思いますが、正直まずかった、これ。子供も一口食べてやめました)、桃のお花を飾っただけです。
 きのう、買い物を済ませてしまった後で、「そうだ。ひな祭りには散らし寿司だったんだ。」と思い出し、夕方また「すし太郎」を買いに行きました。ところが、風邪をひいているわが子は、薬が効いてきて、その買出しの車の中で、そんな時間にすやすやと。そして夜中まで目が覚めなかったので、夕飯はさみしく一人で食べるはめになりました(旦那もお出かけ)。
 ところで、どうしてひな祭りには「ちらし寿司」なんでしょう。スーパーでは、BGMの合間に「やっぱりひな祭りと言えば、ちらし寿司!」と宣伝しているのですが、何か言われがあるのでしょうか。
 そして、当日の夕方「すし太郎」を求めに行くと、見事に売り切れ寸前でした。宣伝効果ばっちり。いまどきの主婦は、私同様、ちらし寿司をはじめから自分で作ったりしないのね。
 てことは、いまどきの子供が覚えるちらし寿司の味って、一つなんだなあなんて、今更ながらにそんなことを思いました。(そんなこと言ってる間に、自分で作れって)。

 さてさて、リニューアル第2弾も間近。上杉祥三の部屋というのが登場する予定です!
 そこで、今週の私は我が家のパソコン2台をADSLにつなぐべく、健闘していた次第です。電器屋さんでルーターってのを買ってきたんですけどね、しかし、なんでこう、コンピューターってのは、何もかも1回でするっといかないんでしょうか。
 もちろん、いってる人もいるのでしょうが、私は新しいことを始めようとするとき、必ず何箇所かに何回か電話するはめになってしまいますね。
 イギリスにいたとき、よく困ってあちこちに電話して、もっと困って泣きそうになったことが何度もあって、でもあれは外国で、私が異邦人だからなのだと思ってたけど、コンピューターってのはそういう性質のものなんですね。
 そして今回分かったこと。NTTの人はちょっとぶっきらぼう。うちのプロバイダのOCNさんはとっても親切!人柄の問題じゃないですね。複数の人たちだから。教育の問題です。
 でも、イギリスにいる頃よりはずっと早く何でもできるようになりました。当たり前じゃ。

2月28日(金)
 あー、びっくりした、びっくりした。明日、撮影があるので、寝る前にもう一度せりふとシーンを確認しようと思ったら、なんと見落としがあったじゃないですか!
 昼すぎに出て行って、子供を保育園に預けている時間内で終わると勝手に読み間違えてたら、実際は夜9時まで拘束されていたのです。
 あー、びっくり。あわてて、姉や母に電話し、なんとかシッターさんをとりつけました。明日は夫は地方へ出張なので、もう冷や冷やです。
 私一人しかいない夜に、仕事が入ってなくてよかったあーと勝手に喜んでいたわけでありました。しかも、出番は、家庭裁判所の調査官として、裁判に座っているだけのシーン。こういうのが、結構つらいのよね。いても何もしないんだけど、いなくちゃいけないシーンっつうのが。
 でも、母に泊まってもらえることになったので、安心して働けます。書き割りでもがんばるぞ!

2月26日(木)
 すっかり春が来てしまった感のある、今日この頃。暖かいのは嬉しいのですが、あまりに急いで来たので、沈丁花が香らずして花開いてしまいました。そんなことってあるんですね。まだひんやりと風の冷たい早春に、いち早く春の到来を告げる、この沈丁花の香りが私は大好きなんですが…。好きな季節の香り、春は沈丁花、秋は金木犀。
 夫が風水の本を買ってきました。風水は数年前に流行ったときに、ご多分にもれず、我が家でも取り入れていましたが、今回の本では、陰陽五行などの説明も本格的に入っていて、最近私が興味を持っている老荘思想にも繋がっています。
 とりあえず、ひっかかった「寝室と枕の向き」。夫婦二人とも、東と南が吉方位なので、占いに弱い私たち、さっそく狭い寝室で、思い切ってベッドの向きを変えてみました。
 簡単な作業だとたかをくくって始めたら、ベッドの下を物置にしていたことを忘れて、その移動とカビ対策に結構な時間がかかってしまいました。
 でも、手の届かない所の掃除ができたのが何よりです。欧米では、大掃除は年末ではなく、春にやるっていいますからね。暖かくなって働きやすいし、冬の物をしまうついで、気分を変えて衣替えと、春にやるのは理にかなってますよね。
 部屋の模様替えをするのは、「気」の流れを変える作用があって、いいことなんだそうです。ほんとはもっと、お金をかけて家具やカーテンを買い換えたい気持ちも山々ですが、とにかく掃除をすることが大事。ほこりとカビを一掃することが第一だと、アレルギー一家の主婦は考えます。
 そういえば、五行では、私は三碧木星、夫と子供は九紫火星で、相性的には私は相手にとって「いい」相性なんだそうです。つまり、私の方から相手を助けることができるのだとか。
 九紫同士は友達だそうで、二人を見ていると、「なるほど、なるほど」。そして、私はと言えば、子供を助けるのは当然ですが、考えてみれば、ずいぶん二人の面倒を見てやってるもんだ、と我ながら思うわけです。なんちゃって。
 いずれにしても、誰かを助けることができる人生っていいですよね。

2月18日(水)
 3日続けて更新しちゃいます。快挙です。
 今日は全国的に平年より暖かい一日だったそうで、東京もすっかり春かと思うくらい、日差しの晴れやかな日でした。
 久しぶりにおにぎりを作って、子供を公園に連れ出しました。普段、保育園に預けているので、平日に公園に行くのは本当に久しぶり。確か、10月頃に数回行ったきりじゃなかったかなあ。
 いつもの児童遊具が設置されてある場所へ行くと、私の数少ない顔見知りのお母さんと子供たちが、変わらぬ風情で遊んでいて、なんだかほっとしました。
 でも数ヶ月でどの子もだいぶ大きくなっている様子。うちの子は、今ワンレンを目指しているので(いや、ただおでこを出した方がかわいいのでは、と身内に言われただけなのです。)、前髪を上に持ち上げているのですが、それだけで印象が変わって分からなかった、と言われました。
 なかでも嬉しかったのは、夏に大きなお腹を抱えて、1歳半の子を追い掛け回していたお母さんが、ベビーカーの中の赤ちゃんを嬉しそうにあやしていたこと。「ああ、生まれたんだ。」とこちらもほっとしました。
 最近、身近に悲しい事件があったので、無事に生まれてくることの貴重さと感動をかみ締めていたところなのです。
 このお母さんは実は、金髪の目の青い人です。赤ちゃんは女の子でジュリアちゃん。ほんとにほほ笑ましい笑顔です。
 今日は、近所でうちの事務所の社長にも偶然会ったり、最近「人に会う」ことが開運事項になってる気がします。折から、この春の日差し。心がほっこりしますねえ。

2月17日(火)
 きのうに引き続き、またまた掻いて、いや書いています。最初の「掻いて」はたまたまコンピューターが選んだ間違いですが、本当にそう書きたくなるくらいしつこいアトピーです。
 でも、ちょっとはましになったかな。うちは家族3人とも、なんとなく咳をしてるし、体を痒がってますねえ。「春は肌がよくないのだ」とは夫の持論です。
 ともあれ、とらさん、ご心配ありがとうございました。それから皆さん、BBSに関しても、ご迷惑をおかけしました。
 これからはもうちょっと頻繁に登場しようと思っています。

 体調の問題ばかりで申し訳ないようですが、私の体重は公演が終わっても減る一方です。神戸公演から淡路島に寄ったとき、久しぶりでおいしいものをいただき、こりゃ確実に太ったなと思ったら、家に帰ったら今度は45キロ台になっていました。
 45キロなんて重い!とおっしゃる方も多々いらっしゃるようですが、私は太もものあたり、とてもしっかりしてますので、成人してから45キロになったことなんて1回しかないのです。
 エラも張るだけ張ってしまいました。とほほ。
 これはすべて心労か、と言われていますが、「クレ鼻」は評判的にはかなりいい線行っていましたが、と言うより、はまった人にはとても熱い支持を受けていましたが、興行的にはかなりダメージを受けていたのです。
 その原因を突き詰めるため及び対策と、この1週間、随分いろいろな方たちとお話する機会がありました。私自身、子供を産んでから、こんなに人と会話する機会を持つのは初めてだったかもしれません。
 いろいろな方が様々な情報を教えてくれました。ほんとに人のネットワークってすばらしいものです。
 その結果!トレランスは新しいトレランスに向けて、再出発することに決めました。
 とは言っても、すぐには目に見える形では変わらないのですが。
 今年は、ニュー・トレランスで装いも新たに、皆さんにお目見えしますですよ。待っててね。

2月16日(月)
 なんだか春めいてきました。と思いきや、急に冷たい風ががたがた窓を鳴らしたりして、さすが早春です。草木がいっせいに芽吹こうとするこの季節は、ものすごいエネルギーが大地を揺らすのだそうです。それで、花粉症をはじめ、人間の体にはさまざまな不調が表れたりするそうです。
 もちろん、人間が自然と共に生活している頃は、そのエネルギーは負よりも正に働くことが多かったのでしょうが、今の、特に東京のような都会では、いくら緑が少ないからと言っても、コンクリートの狭間から出てこようとするたんぽぽしかり、冷たい空気を割って、生まれようとする力たるや、相当なものでしょうからね。それが、小さいものから集まったら、人間なんか負けてばっかりという気がします。
 
 さて、この早春の不穏な空気に、私も早速負けて、またまたアトピーちゃんの到来です。稽古中と本番中は忙しくて通えないとわかっていたので、漢方薬を多めにいただいたのですが、東京公演が終わって、鍼に行って体を見てもらったら、薬が効きすぎているようだからもう飲まなくてもよいのでは、と言われて、しばらくやめていました。
 実際、本番中も少し出たかな、というくらいで、舞台の緊張感の割には、体調的には山を越した感じだったんです。ところが、神戸から帰ってきて、家族3人で氷川神社(スサノオノミコトさんが祀られています)にお礼参りをしに行き、寒かったので、帰って熱い鍋を作ろう、ということになり、久しぶりにチゲ鍋をたらふく食べました。
 すると、夜中から「なんだか痒いなあ」と顔をぼりぼり掻いていたらしく、翌朝には懐かしいオカメ顔になっていました。
 これが長いんですよねえ。もう5日目になるけど、あちこり代わりばんこに痒くなり、いてもたってもいられなくなるときがあります。
 アトピー先輩に「一度治ってもまた出る」とか「漢方薬は飲み続けたほうがいい」とかいろいろ言われましたが、さすが先達の言うことは本当です。
 たぶん、私の推測では、私の場合、胃腸障害があると出やすいと言われていたので、チゲの刺激で胃がやられたことと、本番が終わって急に体を動かさなくなったことが敗因ではないかと思うのです。
 それから、油断して「生姜紅茶」も作ってなかったし。これは「体を温める」必須アイテムなんですけど。
 今日からまた、「生姜紅茶」を作り、プールに通おうと決めた私です。きんぴらごぼうも毎日食べるといいんですって。明日も書きます!

2月11日(水)
 あああー、終わりました。無事、神戸公演も終了です。劇場に足を運んで下さった方々、東京に引き続き神戸にも観に来てくださった方(とらさんのほかにもいらっしゃるのでしょうか)、
本当に本当にありがとうございます。
 神戸公演では、確かに演出を少し変えました。神戸のことをよく話題にしているし、本質的な意味を誤解されたくなかったからです。でも、神戸のお客様は私たちが思っていた以上に懐大きく、受け止めてくださったようです。おかげさまで、劇場の気がとてもよく、私たちも思い切って演じることができました。最終的には、ひょっとしたらこの作品は、神戸でこうしてやるために作られたのではないかとさえ思う、と演出家をして言わしめるところまで、よいものに仕上がったと思います。
 なぜか、どうしても「まつろわれない霊魂」と口にするとき、阪神大震災で苦しんだ方たちのことを思い浮かべてしまった私です。そして、それは後で聞くと、出演者全員がそうだったようです。いつも思うことですが、劇場には、「どうしてもそういう気になる」空気というものが流れているんですね。これも後で聞いた話ですが、東京の俳優座劇場にも、いろんな意味での「気」が流れていたというか、集まってきたというか、もともとそこに長い間いらっしゃったというか、まあ、いろいろあったようですが。

 今回はでも、主催者としては反省点も多く、これから少しずつ検証していかなくてはなりません。とりあえず、これで「神経衰弱」「ルネッサンス」「クレオパトラの鼻」と3部作は完結したと言えるでしょうか(どこが3部作なのか、という声もありますが)。
 次回は、どのような形で皆さんにお目にかかれるか、皆目見当がついていない昨今ではありますが、ぜひぜひ楽しみに待っていてくださいね。
 本当にありがとうございました。
2月5日(木)
 東京公演が先週1日の日曜日で無事、終了しました。ご来場くださった皆さん、本当にありがとうございます。書き込みをしてくださった方々、感謝しております。
 今回は稽古中から、日記を人任せにしてさぼりがちで、ほんと、すみません。稽古時間は凝縮していたので、さほど疲れていないと思っていたのですが、やっぱりPCの前に座る体力はありませんでした。
 本番中も「楽だ」などと書いたその日、ばちが当ってか、台詞を失敗して、だからというわけではないのですが、翌日からまたまたターボをかけたのです。あんまりかけすぎて、あやうく声が飛びそうでした。
 でも、なんとなく本の内容がお客さんに伝わってないような気がして、もう一つ手ごたえが欲しかったんですね。まあ、がんばればいいってもんじゃないんですけど。

 さて、ぼちぼち休養して、明日は神戸入りです。久しぶりに新幹線で移動です。余談ですが、今回の出演者の中には新幹線初体験という若者がいました。もうびっくりです。九州から飛行機で上京してきたんですって。月日は変わりますよねえ。私は、地方公演で何度、東京大阪のあたりを新幹線で移動したことか‥。そしてまた、そのひとつひとつに思い出などもあったりして。
 話は変わりますが、節分も終わって、暦の上ではもう春なんですね。今日などはなんとなく、コートも前を閉めなくても、ぶらぶら歩きができるような暖かさでした。去年もそうでしたが、寒い時期の公演はいやですよね。お客様の方も足が鈍るのは分かります。でも、どうぞ神戸のお客様、寒さに負けずに「クレ鼻」にいらしてね。春はもうそこよ。

1月25日(日)
 初日が開けました。無事に、とは言えなかったのが残念です。見にいらしたお客様もさぞやびっくりされたことでしょう。あのシーン以後、舞台の袖で人がばたばた動いたり、話したりする物音が聞こえなかったでしょうか。周囲も大慌てだったのです。
 本当に本番には何が起こるか、わかりません。でもこれも「なめるなよ」という神様の警鐘でしょう。本番前、私たちはお祈りすることを忘れていたかもしれません。自分たちで作り上げた気になっていたのをお怒りになったのでしょう。
 でも、逆に言えばこのくらいですんで、本当によかったと思ってもいます。あれが女性だったり、またもっと大事故だったらと思うと、それはそれで神様に感謝です。
 上杉祥三はもう大丈夫。額のばんそこうはしばらくは取れませんけどね。
 今日から初心に帰って、もっともっといい舞台つくりを目指します。どうぞまた足を運んでくださいませ。

1月20日(火)
 ひゃっほー。本番まで残すところ、あと4日となってしまいました。我々は稽古に次ぐ稽古を重ね、洗濯機で回され続けた雑巾のようです。どんなたとえじゃ。
 あさっては劇場仕込みのため、キャストはオフとなるので、この日に休養&リフレッシュして、乾燥機にかけられ、ぴっかぴかの真っ白なタオルと生まれ変わり、皆さんの前に登場する予定です。
 でもそれを待たずに、連日の寒さのためか、みんな少しずつ体調を崩しているので、昨日今日は稽古開始時間が少し遅くなりました。わずか2時間程度で、昨日はたまった用事を片付けきれず、また休養も取りきれずに終わった私も、今日はよく寝て気分爽快。しかも、気になっていた家事を片付けることもできて、またまた気分爽快。
 稽古終了時間がのびているので、子供は今や保育園からベビーシッターさんと、二重保育の状態なのですが、ベビーシッターさんがうちに来るということは、少しでも家の中を片付けておかねばならないわけです。やっぱり、汚いところでは嫌でしょうし、一応メンツもありますし。
 でも、本番前ってこれがきついんですよねえ。やることはいっぱい、犠牲になるのは家の中って感じで乗り切ってきたので、朝掃除をしなきゃならないのは苦行です。
 今日はでも、子供のための夕食も準備できたし、人参茶まで作ってしまいました。自分のために入れたお茶を飲みながら、台所に立つのは、それはそれで幸せな気分です。
 昔、ロケで知り合ったある年配の女優さんは、旅やロケから帰ってきて、煮物を作ると落ち着くの、とおっしゃっていましたが、わからなくもありません。第三舞台で一緒だった、ある男優さんも料理が好きで、疲れていてもキッチンでエプロンをしめると落ち着くの、と言っていました。
 とは言え、私は芝居の世界にびっちょり浸りきるのも大好きなのです。だから、体さえついてきてくれれば、休みなしでも稽古場にいたいくらい‥。なんていうのはかっこつけすぎ?
 さあ、今日も張り切って稽古しましょう!

1月14日(水)
 今、やっと出演者メンバーの稽古場日誌をため読みしました。このところ、PCの前に座れなかったばかりか、たまに開けようとしても、ラインが混んでるのか何なのか、つながらなかったり。みんな、大変そうですねえ。これは、稽古場の楽しい雰囲気を味わってもらうための日記じゃなかったのかしらってな気持ちです。
 でも、客観的に観ると、それぞれが自分の限界に挑戦しようとしているところなのかもしれません。人によっては、そういう試みをしたことが今までなかった、ということもあるかもしれません。「がんばる」と一口に言っても、がんばり方が分からないってこと、あるでしょう?
 だから、今回はそれぞれ目標が得られただけでも、一筋の光明が‥。
 と言ってる私はどうかと言うと、まだまだ水面に口を出してアップアップしている状態です。あと一週間で、深く潜ったり、逆に水面上に飛び跳ねたり、自在にこなす力をつけなくては。
 いつも思うことですが、ああ、時間が欲しい‥。

1月7日(水)
 とぎれとぎれの日記ですいません。このPCが置いてある部屋が寒くって、どうも夜などいつく気になれないのでございます。
 新年が明けて早7日、稽古が明けて早4日、うっそ〜てな気分です。まだお餅も食べきってないし、玄関のお飾りもしっぱなし。もちろん、七草粥なんかする暇もないのです。
 稽古場は白熱してますね〜。こんなにテンション上がってて、みんな息切れしないかな。
 今日はお稽古場にインスタントコーヒーしかなかったので、うちの小さいコーヒーメーカーでも役に立つかと持って行ってみました。こういうところもトレランスはまだまだ家内工業なのであります。だから、きのうの西さんの日記の「あたたかいコーヒー」というのは、まだインスタントのことだったのね。西さんたら、この間の挑戦ですっかりPCというものを会得したのかと思っていたら、知り合いに出す公演の案内状を何十枚も手書きで書いていました。それで忙しくて、一行しか書けなかったらしいのです。一応、弁護しておきます。
 みんなのことを細かく報告したいのですが、どうにも時間が足りないのと、寒さに耐えれません。また暖かい時間帯を見計らって、ご報告しますね!みなさんも風邪には気をつけて。
1月1日(木)
 ついに明けました。おめでとうございます。
本年もどうぞどうぞ、「トレランス」を観て、感動して、書き込んで、叱咤激励して、そして暖かい目でお見守りくださいますよう、お願いいたします。
 今年も我ら一同、がんばってまいります。
 まずは、新年明けての1月公演「クレオパトラの鼻」、スタッフキャスト一丸となって打ち込んでいきます。こうご期待! 



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