2002年
12月25日(水)
 メリークリスマス!
 いやあ、慶ちゃん、稽古場日記ありがとう。日付が変わってもお姉さんは許してたもるよ。このトレランスに参加してくれる人は毎回ユーモアのある人たちでほんとにうれしいです。それにしても、陰山さんはどうして、こう日記で人気者になってしまうんですかねえ。だって、朝比奈慶ちゃんは今回初めて会う人、しかも20歳くらい(え?ほんと?)年下なのに‥。大体、みんなが楽しみにしてるのに、書くのを忘れるからいけないんですよ。それで、私が「ああ、本番なのにお願いしちゃって申し訳なかったな。」と反省し、「いつだったら書けますか?」と聞いたところ、「マチネのあとはマッサージ」とか訳のわかんないことをつぶやいていたので、本番中で相当頭がボケボケなんだなと思い、その後も何かおっしゃってましたけど無視して、年内は首にさせていただきました。

 陰山ファンの方々、すみません。来年からすっきりさわやかな陰山さんのお話が聞けると思いますので、待っていてくださいね。

 大体、どうしてこんなに稽古場日記が飛び飛びなのよ!と思われるかもしれませんが、稽古が飛び飛びなのです。上杉の日記にあったように、今週中は、細見さん、蛍さん、チャルさん、そして陰山さんの4名が他の舞台の本番中で、入れ替わり立ち代わりやってくるので、あまり欠席者の多い日は休みになってしまうのです。

 それで、今週は今日25日と26日はお休みです。
 ちなみにこれからの予定を少し書いておきますね。

 27日は今回初出演の姫野さんです。姫野恵二のことを知りたかったら、リンクされている彼のHPをご覧下さい。(でも掲載されている写真は殆どウソというか、サギなので、要注意!です。)

 28日はまたまた今回初出演の安達香代子さんです。夢の遊眠社では、一番若手だった彼女ももうベテランです。女性としても熟れ熟れのいいとき?

 29日はお待ちかねチャルさんの登場か、はたまた初出演の細見さんか?それはまだ未定なのであります。それにしても、細見さんと螢さんはパソコンなどやっているのだろうか‥?

 30日はもう稽古がないのですが、演出助手の石田が登場します。

 という具合で、ただし、これはあくまでも予定なので、ご了承くださいませ。

 新年は3日から稽古です!3日までしかお休みのない方も、3日HPを開けると、あくせくしている我々の声が聞こえてくるでしょう。その日は当番は誰かな?

 いずれにしても、お楽しみに!

12月17日(火)
 きのうは、トレランス第2回目公演「ルネッサンス」の初日顔合わせ及び作者本読みでした。あいにく、売れっ子のいそがし人が多いため、全員の顔合わせとはいきませんでしたが、控えめながらもウキウキ感の漂う、アットホームな初日となりました。

 作者がいつもながらのものすごいスピードで前半を読み、少し休憩して後半がスタート。あっという間に今日やるべきことは終わってしまい、あとは質問と作者および演出家の説明そして、座談会へと移行し、衣装を少し見て、4時前には終わりました。

 しかし、このゆるやかな最初の稽古の間中、なんだかプレッシャーをかけられ続けていたように思うのは、私だけでしょうか。「早くせりふを覚えて」という演出家の言葉を待たないまでも、この「ルネッサンス」という本は、読めば読むほど役者としての技量に訴えかけてくるのです。やる気も出るけど、「ああ大変」と言う思いも同時にあって、小手先では絶対にどうにもならない予感でいっぱいです。

 作者としては、ブロークンの頃から通算して、過去10作のうちのかなり上位をしめる出来栄えだそうで(それは実際に何位なんだろう?)、言ってしまえば、「自信作!!」だそうです!!

 そして演出家としては、これを料理するのは大変だということ。何よりも役者が大変だろう、と言っていました。ふー。ね?これはプレッシャーにもなるでしょう?
 
 さて、年内はこういうゆるやかな稽古が1週間くらい。次は20日ですが、このあたりからまた恒例の「稽古場日誌」を役者で回すので、どうぞお楽しみに!

12月11日(水)
 さ、さ、寒いですねえ。12月と言えば、クリスマスに雪が降るなんて、そんなうまい具合にいかないよねえと話しているような、まだまだ冬もかわいい頃ではありませんか。それが、道に残る雪もわずかになった今日も、頭の芯がずきずきするような寒さ。もう、信じられません。

 この寒さ続きの中、私はドラマのロケに追われていました。あの大雪の降った日はスタジオでしたが、朝雪の降ったことなんて忘れてしまうくらいの夜中まで撮影がかかり、タクシーに乗ったのはなんと明け方の4時半でした。こんな時間まで働いたのは久しぶりと言うか、初めてかもしれません。

 「ルネッサンス」の稽古開始がいよいよ来週の月曜日に迫りました。その日は恒例の作者本読みです。本もすっかりできあがりましたよ。なんといったらいいのか、「神経衰弱」とは趣が違う、スケールの大きい、情熱的な本です。楽しみですねえ。

12月1日(日)
 とうとう今年も残すところ、あと1ヶ月。気がついたら師走ではありませんか。クリスマスも忘年会も大掃除もどっとやってきてしまいますね。

 さて、「今度は愛妻家」、今日無事に大阪公演も千秋楽を終え、先程帰京したところです。せりふじゃないですが、やっぱりうちが一番ほっとしますねえ。行く前は、1年ぶりの地方公演で、久しぶりのホテルやら新幹線やらが嬉しくて、仕事とはいえ、この空間移動をとても楽しみにしていたのですが、なんせ行った翌日に本番2回ですからね。あわただしいの、なんのって。

 最近私は遅くまで飲んだりしないので、ホテルに帰ってもすぐに寝付けずに、睡眠不足ぎみの大阪初日でした。でも、3回のばたばた公演にお客さんはたくさん集まってくれて、立ち見の方もお見受けし、ほんとにどうもありがとうございました。この場を借りて、お礼を言わせていただきます(書き込みもたくさんありがとう!!)。

 ひとつ公演を終えると、ほんとにほっとするものです。舞台の仕事は危険もつきものなので、「無事に」と言う言葉がよく初日と千秋楽に行き交いますが、最近になって、なるほどなと思うんです。今回も無事に終了しましたが、まあ、今回のような1場ものの、どちらかというと台詞劇はそんなにけがもないはずなのですが、実は、私、東京公演の初日に、うっかり暗転でのはけ口を間違えて、暗がりの中でスタッフの女の子と正面衝突をしてしまったのです。相当痛かったのですが、お互いプロですから、叫び声も出さず、しかし、私はしたたかにおでこと歯を打って、しばしその場に呆然と立ち尽くしてしまいました。衣装の早換えもしなくてはならなかったのに。相手の女の子は、眉間にひどいたんこぶを作っていたので、みんな私もかなりひどく打ったろう、と思ったらしいのですが、私の方はなんら外傷はありませんでした。でも、歯ぐきが痛んでいて、そこが過去に、やはり芝居の稽古中、壁に打ち付けて一本折り、差し歯にしていた、ちょうどその箇所だったので、あとから考えたら、もし初日のあそこで、差し歯を折っていたら、その日は歯抜けの状態で芝居を続行しなくてはいけなかったと考えると、ほんとにぞっとしました。

 お芝居の神様、お守りくださってありがとう!と感謝感激だったのです。

 さあさあ、次はいよいよ「ルネッサンス」ですねえ。とうとう本もできあがりました!「神経衰弱」とはまったく違う趣向です。と、これ以上多くは語れないのが残念ですが、2週間後に早くも作者本読みがあり、ぼちぼち稽古も始まります。ぼちぼちそのへんもご報告いたしますので、お楽しみに。
11月25日(月)
 おかげさまで、昨日「今度は愛妻家」の東京公演が無事終了しました。残すは今週末、大阪近鉄小劇場で土日3回の公演です。とりあえず、ほっとしている私です。

 それにしても、寒いですねえ。これはもう真冬の寒さですね。10月から冷え込んでいたので、この冬はマフラーを何ヶ月することになるんだろう、と思うとうんざりしてしまいます。着るものにも困りますよね。4,5ヶ月も同じもの着てると飽きちゃって。

 イギリスの冬を思い出します。人々は慣れているのか、諦めているのか、短い夏が終わると、さっそく冬物のセーターやコートを羽織ってるので、1年中同じものを着ている印象があります。

 ところで、私はゆうべの打ち上げで久しぶりにゆっくり飲んだので、今日はしっかり頭が痛いのでした。では、また。

11月18日(月)
 今日は「今度は愛妻家」の初日開けて5日目です。早くも5回も公演してしまったわけですね。土曜日曜のマチネが入ると、あっという間に時間と回数がたってしまうような気がします。

 幸いにもお客さんは大方(?)、喜んで下さっている様子。もちろん、好みじゃない方もいらっしゃるでしょうし、いろいろ意見もごさいましょうが、土曜日曜のお客様は積極的に笑ってらっしゃいました。払った分だけは取り返すぞという意気込みが感じられて、こちらも乗せられてしまいます。

 さて、そろそろ「ルネッサンス」の方もできあがりつつあるのです。世の中にいろんな芝居はありますが、こちらは私が今やっている芝居とはちょっと違うタイプですね。どう違うかというと、それは‥「ルネッサンス」はとてもトレランス的なのであります!!(お分かりになっていただけたでしょうか?)

 お楽しみに!

11月12日(火)
 あああ、こんなに日にちがたってしまいました。
 何を隠そう、あさってから本番の私です。最後の日記から、実はもう一回風邪に倒れた私は、数年ぶりで38度以上の熱を出し、しかも最初の2日はそれに気づかず、「寒い、寒い。背中がぞくぞくするのが止まらないのよお。」とか言いながら、ホカロンを張ったり、熱いお風呂に浸かったり、ドライヤーで首筋を暖めたりしながら、それでも、どうにも寒気が止まらず、芝居の稽古に励んでいたのでした。けれども、3日目の朝、ひどい頭痛とともに起き、ためしに熱を測ってみると8度2分もあるではありませんか。めったなことでは熱を出さない私なので、ほんとにびっくりしました。そしてそのまま寝込んでしまったのです。風邪でお稽古を休んだのは、生まれて初めてです。

 まあ、そんなこんな言いながら、なんとかここまでたどり着きました。明日は劇場に入って、場当たり(照明の具合や、装置の中での動きを見るものです。)をし、夜にはゲネプロです。初日というのは、誰でも緊張するものなんですね、これが。経験を重ねるとしなくなるのかと思っていたら、どっこい、反対でした。舞台の怖さを知れば知るほど、緊張は高まるというわけでした。その証拠に諸先輩方、誰に聞いても「緊張しないわけありません。」という答えが返ってきます。

 あの、杉村春子先生だって、「初日にはやはり緊張します」と何かのインタビューでおっしゃってました。でも、なるべくしないようにがんばろうと思う私です。緊張感くらいならいいけど、あがりまくりって時もありますからね。あ、初日にいらっしゃる方、これを読んだら「なるほど」と思われないように。そして、初日のお客様こそ、緊張して座ってらっしゃらないでくださいね。よく、あるんですよ。舞台の上も下も、緊張して硬くなってることが。「神経衰弱」なんてまさにそうでしたねえ。

 さあ、あさってはどうなるのでしょう。楽しみですね。うふふ。

10月27日(日)
 10月も残り少なくなりました。きのう、今日は東京もぐっと冷え込んできましたね。思わず暖房を入れてしまいました。10月では、ちょっと寒すぎるのでは、と思うのですが、そう言えば今年は春が来るのも早かったし、秋が来るのも早かったから、冬が来るのも早くても不思議はないのかもしれません。でも、冬だけは早まらないでほしいと思うのは私だけではないでしょう。だって早く来たからと言って、早く去るとは限らないのが気象ですからねえ。

 さてさて、先日「ルネッサンス」のイメージ写真撮りが行われました。これに参加したメンバーは、上杉、長野と陰山さん、そしてキャラメルボックスの細見さんだけでしたが、みんなそれぞれ間近な舞台を抱えての撮影でした。なかでも細見さんは11月初旬が初日ということで、心なしか少しやつれた面持ち。なんでも、出ずっぱりの役でせりふも多い上、立ち回りなども大変だそうです。いかにも本番間近な役者の顔をしておりました。陰山さんは水戸の近くの土地で(聞いたことのない地名だったので、忘れてしまいました。)、大谷亮介さんと市民劇の共同演出をされているそうです。終わってからお茶をする暇もなく、三々五々帰っていかれました。この写真は来週あたりアップする予定です!

 なお、書き込みにありましたが、「ルネッサンス」の予習は文字通り「ルネッサンス」に関する本などを読んでおくとよろしいかもしれません。とりあえず、その時代に、どんな人物がいたのかくらい分かっておくと、それだけでも親しみが沸くかもしれませんね。美術中心ですが、それを取り巻くその時代がモチーフとなるそうです。(と、あくまで私の聞いた限りのお話です。あしからず。)もちろん、本を読まなくても楽しめることは請け合いですよ!

10月22日(火)
 すっかり風邪もよくなった私です。
 パソコンが壊れて買いなおしてからというもの、どうも日課のように向かっていた習慣が戻ってこないのですが、ここ2,3日はちょっと時間があって、以前のようにパソコンとべたべたしています。なぜ、稽古中なのに時間があるのでしょう!?それは‥分かりません。私はすっかり朝型になっているのですが、お芝居の稽古というのは、大抵午後1時くらいからしか始まりませんからね。午前中はさくさく用事を片付けられるわけです。もう、晴れた日なんぞ、私はこまねずみのようにくるくる動き回っています。こんなに動いてるのだから、もう少し体重は減ってもいいと思うのですが、いかんせん、食欲の秋ですねえ。体調もよくなった今となっては、もう食べ物がおいしくて。

 夏の間はなかば義務のように、食物を口の中に入れていましたが、最近は「あれが食べたい」というように、その食べ物の味や感触を、具体的に脳が思い出しているのです。今日も3日分の買出しのつもりで、スーパーと肉屋と果物屋に行き、両手に抱えきれないくらい、たんまり買い込んでしまいました。ちなみに、今、私の脳がちょくちょく思い出すのは、栗!栗です。一度栗ご飯を作ったら、家族には何の評価もされませんでしたが、私はもう、おいしくて、おいしくて。次がさつまいもです。似てますね、基本的に。ああ、さつまいもの天ぷらが食べた〜い。
 
 しあさっては1月公演の写真撮りです。またご報告しますね〜。

10月16日(水)
 うわ、またまたこんなに日にちがたってしまいました。なにをかくそう、私はこの10日ほど、風邪に倒れておりました。と言っても、「今度は愛妻家」の稽古が10日に始まっているので、横になっているわけにはいかな
かったのですが。鼻水ずるずる、咳ごほごほの状態で本読みが始まり、いやー、苦しかった、苦しかった。声が出ないと表現の半分が失われることに改めて気づかされました。集中もできないし。

 今はすっかり、とはいかないまでも、だいぶよくなって元気に稽古に通っております。でも、今年の風邪は長いんですって。みんなが言うんです。特に鼻水と痰が切れないと。まさに私もその通り。今日も鼻をかみすぎて、鼻血が出てしまう始末です。しかも!どうやら、私は秋の花粉に反応する体質になってしまったようなのです。この間から、どうも、外に出ると、きーんと目が痛くなって、涙が止まらなくなり、歩き続けることができなくなることがちょくちょくあり、最初は光化学スモックかとも思ったのですが、どうも、秋にも「実りの花粉」とやらがあるらしく、それにやられているようなのです。だって今日なんか、夜、干した布団に寝転んだ途端、きーんときましたもん。あー、まいった。こんなこともあるんですね。

 稽古の方は順調です。あ、そうそう。今日、中野の稽古場で井之上チャルくんに会いました!彼は、立身出世劇場の公演で東京に来ているのです。明日から公演ですので、お近くの方は是非、見に行ってあげてください。

 それから、それから!ご報告が遅れましたが、関西地方の皆様、朗報です!ついに!トレランスは、一月公演「ルネッサンス」をかっさげて、関西に向かうことになりました。2月、神戸オリエンタル劇場です。たった2回の公演ですが、是非是非いらしてくださいませね。特に、5月に東京に来れなかったあなた、「神経衰弱」は見逃しても、「ルネッサンス」は見逃さないように!

 よろしくお願いいたします。

10月1日(火)
 10月になりました。関東地方は今日、戦後最大級の台風に見舞われました。どこが戦後最大級なんだか、気象庁とマスコミのネーミングの仕方には首をかしげるところがありますが、確かに午後にはものすごい雨と風。出かける用事をキャンセルしてしまいました。でも、子供の頃の台風って、もっと台風らしかったけどなあ、なんて、テレビの台風情報で映される被害を受けた地域の映像を見ながら思ってしまう私です。たぶん、家屋や沿道のもろもろが、台風に負けやすくできていただけなのかもしれませんね。だから、台風っていうと、風で剥がされるトタン屋根やら、落ちてくる看板なんてものを想像してしまうのですが、考えてみると、今そういうものは自分の周りにはないだけなのかもしれません。鉄筋コンクリートのマンションに住んで、こういろいろ整備されている環境では、台風も「台風らしく」はなりえないのかも。まあ、あくまで一歩も外に出ていない私の感じ方なのですが。

 私の気持ちはそろそろ次の舞台に向かっています。
「ルネッサンス」の前に、サードステージの「ショーケース」シリーズで、「今度は愛妻家」という作品に出演するんです。これは、中谷まゆみ作、板垣恭一演出のシリーズ3本目。今度は「ちひろ」じゃありませんよ。でも、再び家族愛がテーマ、といったところです。10日から稽古なんです。せりふ覚えなきゃ!

9月25日(水)
 ぐっと秋らしく、空が高くなってきました。金木犀がいい香りですねえ。秋刀魚がおいしいですねえ。

 昨年11月に引越してきたので、今回初めて、地元の秋祭りに行ってみました。レトロな出店がいっぱいで、いまどきの子供たちもこんなものを喜ぶものかと、ちょっと意外。たとえば、ほら、なんて言うんですか?あの、色のついたガムのようなものをピンでつついて、形を残すやつ。あれなんて、私、数十年ぶりに見ました(一体、私はいくつやねん?)。なんだか嬉しくて、くじびきなどして、プーさんのハンカチを当てて喜んでいましたが、考えてみたら、100円ショップで買えるものを300円で買ったようなものでした。でも、そんなもんだよね。これがお祭りだ。
 
 トレランスの来年以降の公演計画が夢のように、次から次へと語られています。でも我々はこれを夢に終わらせない!という誓いを立てているのです。なんでも「やる!」と決めたらできるもんです。最近、そういうことがわかってきました。だって、このユニットができたんですから。

 なんでも思い続けて、実現させましょう。

9月20日(金)
 あっという間に9日間たってしまいました。もう少し中間報告するつもりが1回で終わってしまって、ごめんなさい。

 今日、ワークショップが無事に終了いたしました。今日は最終日なので、今まで練習してきた作品の発表会だったのですが、盛り上がりましたよー。人数が多めだったので、午前中と午後の二クラスに分かれてやっていたのですが、同じ芝居を競い合うという形で、しばらく前からライバル意識ばりばりで、日も夜も稽古に稽古を重ねていたのでした。

 このトレランス・ワークショップに出てくれる方は真面目な人たちが多くて、一日3時間ずつでは足りないとばかりに、連休からこっち、ほかに自分たちで稽古場を借りて練習しているのです。確かに「この9日間は芝居漬けになろう」という上杉コーチのお言葉があり、私たちも盛んに「もうひとつのチームに負けるな!」とはっぱをかけ続けては来たのですが、皆さんの気合の入れようは、予想を上回るものがありました。だって、衣装・小道具がもうすごいもん。お互いにチームの中で貸し借りしあって、その役に合う衣装をちゃんと身に着けているのです。それも、今日の午前中の練習では着ずに、本番までとっておくもんですから、休憩が終わって、さあ本番だと稽古場に入った瞬間に唖然としました。髪の毛が白くなってる人までいました。

 まあ、本番では、稽古してきたものを全部、もしくはそれ以上のものを出せた人、上がってしまって稽古中のほうがよかった人、それぞれいろいろいましたが、そんなものですからね。本番がよくなかったといっても、伸びた分はちゃんと反映されてるものですし。

 それから、今回は期せずして、私たちが気づかされたものがあります。それは「気」です。午前チームと午後チームは、どうものっけから明るさが違い、どんなエチュードをやってものりが少し違うんです。結局チームカラーというのは個々人の問題だとは思うんですが、ちょっとずつ明るい人たちが集まったという程度の差が20人以上の集団になると、あれだけの差になってしまうんだな、と興味深い発見をしました。

 でも、明るいチームの「気」はいろんな失敗や未熟さを跳ね飛ばしてしまう力があるんです。逆に暗いチームにはずずっと引きずられてしまう重たいものがあって、お客さんはやっぱり、どこか稚拙であっても明るい気を発してるものにお金を払いたいのでは、と思ってしまいました。そのほうが元気をくれるから。

 そういうわけで、役者は明るいほうがいい!という結論に達しました。たとえ少々暗めでも、おちこんじゃいけない、ポジティブで行こう!と、今回のワークショップは締めくくられたのでした。

 さあ、このワークショップから1月に出演する人は何人いるのでしょうか??うふふ、楽しみですねえ。

9月15日(日)
 せっかくの連休なのに、関東地方はお天気が悪くて残念ですね。私もこの休みに普段おざなりになっていた、布団干しと洗濯物干しをわしわし片付けたかったんですが、だめでした。あー、くやしい。

 洗濯が思うようにできないという事態は、意外に人間の心に深く作用するようです。ある先輩の俳優さんが言ってたんですが、地方公演続きで家に帰れずに疲れがたまって、なんとなく険しくなっていたある女優さんが、ある日ホテルで思いっきり洗濯をした途端に、態度が柔らかくなったんですって。わかるような気がします。昔、友人とニューヨークに旅行したとき、なんだか何もかもうまく行かない日があって、二人で愚痴りながらバスルームでじゃぶじゃぶ洗濯したことがありました。洗濯が終わったころには、二人ともちょっと気持ちがすっきりしてたことを覚えています。

 さてさて、先週から始まったワークショップ。実は、ふたを開けてみると、前回参加してくれた人が大半だったんですね。全体の3分の2ほどでしょうか。さすがに、2度まで参加を決意してくれただけあって、もうやる気満々。前回手ごたえのあったぶん、やりきれなかったところを補う気持ちで来てくれたのでしょう。その勢いに、今回初めて参加する人もひっぱられているようです。みんな、真剣そのもの。

 ただ、演技というのは奥深いものであって、個々人抱えている問題も違うし、経験やレベルという点で、今いるところも違う。そこをどのように導いてあげられるのか、最初は正直言って、戸惑っていました。たぶん、10日やそこらのワークショップで成果を期待してはいけないんだろうと覚悟はしてました。ですが、今回2日目になって、いきなり結果を出してきた人が2,3人いたんですね。初日に終わった時点で頭を抱えていた私は俄然、張り切ってしまいました。

 私は主にストレッチと呼吸と発声を担当しているんですが、いきなり声が出始めた人が何人かいたんです。もちろん、もともとそれなりのものを持ってた方たちでしたけど、私のような指導未熟者でも、そして6月からという、この短期間でも、こんなに目に見えてよくなってくれるんだと感激しました。

 日ごろ、「これは地道にやるしかないですね。」と言っていたけど、まさに「やって」くれたわけです。継続の力はすごいですね。

 さて、あさってからの4日間でそういう人たちが与えられた役を演じることになっています。そして20日の最終日には発表会。この3日間の連休で、彼らは自分たちで稽古場を借りて、練習しているそうですよ。熱心さに驚きます。

 あさってが楽しみ。なんにしろ、ポジティブな精神っていいですよね。

9月8日(日)
 明日から第2回目のワークショップが始まります。第1回目は6月、ワールドカップで日本が敗退した後に、「サッカーよりも演劇だぜ!」と狛江の稽古場で地味にまじめに、お芝居に取り組んでいた私たちでした。あの時に参加してくれた方が、今回もまたずいぶんいらっしゃいます。気に入ってくれたんですね。ありがとう!

 今回はもう少し会場も広いし、エアコンも入ってます(6月にはなかったのです)!だから、ばしばし汗をかきながらいろんな事を体験してゆきましょう。もちろん、演技は体験しなきゃできない、ってものではないけど、「似た状況の似た気持ち」というのはあるに越したことはないと思うんです。それがいわゆる「引き出し」になるわけですからね。それと想像力を使って、演技というのは成されるんじゃないでしょうか。よく言われることだけど、役者はたとえば殺人、それから自分が死に直面したとき、究極の状況などなど、体験したことのないことを演ってみせなくてはならないわけですから。

 子育てをしていると、赤ちゃんや小さい子供が、どのように自分の新しい体験を生かしているかが分かります。それは、翌日動作になって表れたり、言語になって表現されたり、いろいろな形を生みますが、明らかに新しい体験をしたことで、脳の中でニューロンが繋がった、ということがわかるんですね。大人もきっと同じでしょう。また、そのくらいのビビッドな感性を持ってなければ役者は務まらないとも言えるかもしれません。

 さあ、明日からの9日間に期待しましょう!

8月26日(月)
 ここのところ過ごしやすい日が続いていると思ったら、どっこい今日は汗だくでした。うちの近くの公園では、せみが去り行く夏を追いかけるようにわんわん泣き、先日の雨の後、大量に発生した蚊が、我が物顔で刺しまくっています。そして、夜は鈴虫の音、と、これが夏の終わりの風物詩ですよねえ。こんなものが味わえるというのは、この辺はまだまだ自然が残ってるわけですね。おとといは、地区の盆踊り大会をうっかり逃してしまって、とても後悔している私です。

 「ルネッサンス」、楽しみですねえ。紹介された出演者のほかにも、何人か出ていただくことになりそうです。どんな話になるんでしょうねえ。なんせ、ルネッサンスですからねえ。うふふふ。‥季節は1月ということもあって、数年前に訪れたフィレンツェのぴりりとした空気を思い出す私なのでした。

8月19日(月)
 ここに遊びに来てくださってる皆さんには大変申し訳ないのですが、私が新しいパソコンの特徴を把握していないために、日記も古いのが更新されたりして、調子狂っちゃいますよね。ごめんなさい。

 今日は関東は台風でした。今年は台風が多いような気がします。そして、この時期は台風が来るたびごとに、気温が下がっていくんですよね。今夜は鈴虫の泣く声が聞こえたりして、ああ秋が近づいているんだなあ、とちょっと寂しくなりました。あんなに暑いのがこたえていたくせに、やっぱり夏が去ってしまうのが名残惜しいんですよね。日没も早くなって、午後7時前に暗くなりかけているのに気がついたときなんて、なんだか泣きたくなりました。みなさんはどうですか。

 さてさて、哀愁に浸ってもいられません。9月にはワークショップがまたまた再開です。近々情報を載せますので、日程の合う方、興味のある方はぜひご参加ください。

 それから!もう見ていただいたと思いますが、来年1月の公演情報がアップされてます!楽しみですね〜。うふふ、どんな舞台になるでしょう。

8月16日(金)
 きのうは私の誕生日でした。毎年このころになると、自然と頭の中で「一人ゆく年来る年」をやっている私なのですが、今年も暑さにぼうーっとなりながらも、これまでのこと、これからのことをいろいろ考えました。

 もう私は世間的にはれっきとした中年と呼ばれる年代ですが、それはただ年をとっているだけではいけないのだと身にしみて思うのです。なんというのか、自分の人間性というものに責任を持たなきゃいけないというか、自分の面倒は自分で見れなきゃいけない、と強く感じています。簡単に言えば、ちょっとつまんなくても「つまんなあーい」とは言ってられない、ということですね。

 そうは言っても、これだけ暑いとしょっちゅう「暑ーい」を連発している私です。この暑さはだるさを生みますね、ほんとに。「だるーい」「ねむーい」を言う前にさっさと寝てしまうことにしましょう。

 みなさんも体調には気をつけてね。夏バテが始まる頃ですよ。

8月9日(金)
 ああ、気がついたらこんなに日にちがたっている。皆様、お元気でお過ごしでしょうか。暑いですねえ。日本全国猛暑だそうで、わたしも例外なく、ぐったりしております。気がついたら、「恋人たちの予感」は終わっておりました。10日間の15回公演で一日2回公演が多かったせいか、はたまた内容のせいなのか、始まったとたんにあっという間に終わってしまったような感触です。ご覧になった方は楽しんでいただけたのでしょうか?たとえば、トレランスの「神経衰弱」が好きだった方や、演劇コアなお客さんからは「ムムム‥?」な意見も戴きましたが、大方評判はよかったようです。私は個人的には、あんなに有名な映画を舞台化するなんて、内心、無謀だと思ってましたが、いけちゃったことに心底驚いています。現場の中にプラス思考の人が多かったのもよかったのかもしれませんね。

 でも終わってつくづく考えるに、やっぱり私としては、当たった映画から、そのテイストと少なくともストーリーとしての成功の保障つきで本を借りてくるのではなくて、舞台は舞台の本で、しかも日本人が書き下ろしたもので、面白いものをやりたいと思うのです。最近は日本にも作家が出てきているという評判を聞きますが、翻訳ものをやらなくてもいいくらい日本にも面白い作品がうじょうじょするようになったらいいのになあ、と思う私なのでした。

 ところで、秋(たぶん9月下旬)にもワークショップを開催します。詳しくは決定次第、お知らせしまあす。

7月16日(火)
 アイアムバァーック!!皆さん、ほんとにお久しぶりです。やっと帰ってきました!新しいパソコンちゃんが開通したのです。結局一ヶ月以上も通信できなかったわけです。このページもさみしいことになっていて、見捨ててしまった方も多いかもしれませんね。ほんとに申し訳ない限りです。これからは新しい機械に慣れつつ、こまめに書いていこうと思います!と言いつつ、もう眠くてしかたない私。実は本番もあっという間に10日後に迫ってきてるのでした。台風のせいで異常に暑いし、いやあ過ごしにくいですよねえ。稽古はまあ、順調です。毎日毎日どんどん形になってきています。というわけで、またお知らせしまあす。では!
7月3日(水)
 みなさま、お久しぶりです。もうすっかり忘れられているかもしれませんねぇ・・・とほほほ。まだパソコンが直らないのです。もう、こんなに私を苦しめるバリュースターなんかとっとと捨て去って、明日VAIOに乗り換えようかと思ってます。明日は久々の休みです。一日休んで今度は次の稽古が始まるんですけどね。

 今日は先週から始まっていたトレランス第1回ワークショップの最終日でした。いやあ、発表会だけあって、ものすごい熱気でしたよ。この3日間くらい配役が決まってからというもの、早朝練習、残り稽古にいそしんでましたからね、皆さん。もうすっかりお互いに仲良くなって、稽古場前の駐車場で練習している光景は研究生か、はたまた劇団員のようでした。“夢中になる”っていいことだな、と改めて思いました。果たして成果は・・・? それはやっぱり自分のある部分を伸ばした人もおり、克服した人もおり、問題点を突きつけられた人もおり、様々です。たかだか8日間では、答えが出ないのが芝居の難しいところでもあり、いいところでもあります。ああしかし、芝居って奥が深いなあ。というのが今回の私の感想です。私もいろいろ勉強しました。秋にもまたやりますので、興味のある方は是非参加してみてください。ゲームなんかで盛り上がったりして、基本的にはおもしろいのです!

6月23日(日)
 パ、パソコンが動かなくなってしまいましたぁ〜。
 どうやっても、プロバイダーに問い合わせても、どうしてもつながらないのです。このパソコンは買ったときから何かとトラブル続きで何度も修理に来てもらい、フリーズしいしい使っていたのですが、いよいよお別れになるかもしれませんねぇ。まだ1年半ですよ!?でも最初から「ハズレ」を選んでしまったのかもしれません。そういうことってあるそうですから。くーっ。と言いながら、いよいよ明日からトレランスの第1回のワークショップです。
 楽しみ、楽しみ。
 なるべく早くご報告できるようにしまーす。
6月10日(月)
 森林浴が気持ちのいい季節になってきました。この時期、樹木が出すフェトンチット(でしたっけ?いつもパスタの名前とこんがらがって、分からなくなってしまうんですが、違ってたらごめんなさい)は人間の心身にもいい影響を与えるそうです。植物ってすごいですね。

 さてさて、私は今週の土曜日にある本読みに向けて、そろそろ新しい公演の台本を開き始めました。7月末から文化村シアターコクーンで行われる「恋人たちの予感」です。場所もそうだけど、ジャズの生演奏が入り、かなりおしゃれなものになりそうな気配。これはメグ=ライアンをロマコメの女王にのし上げた作品ですからね。かなりアメリカチックな冗談や会話をどういうふうに処理するんだろう、と思ってましたが、改稿に改稿を重ねた末、台本は結構映画を忘れさせてくれるものに仕上がってると思います。ただ、メグの熱いファンたちを納得させるには、いろいろ必要でしょうね。

 話は変わって、ワークショップのお知らせはご覧になっていただけたでしょうか。やりますよ〜。次回公演に向けて「トレランス」は!我こそは、と思うプロ、アマの役者の方は是非ご参加ください。私たちと一緒に舞台を作りましょう!

6月2日(日)
 のんびり過ごしている間に6月になってしまいました。公演が終わってからまだ1週間なんて嘘のようですね。あの忙しい時の1週間と時間のたち方が明らかに違うのが、これが相対性理論ということなんでしょうか??よく分かりません。

 とにかく、私は体の欲求に任せて眠り、きのうからようやく重い腰をあげて、稽古期間からめちゃくちゃになっていた部屋の掃除にとりかかりました。あんまりひどかったので、なかなかやる気になれず放っておいたのが、今日人が訪ねてくることになり、、やむにやまれずやることになったというわけです。やりだすと、これが止まらないんですよね。掃除が趣味の人の気持ちが分かります。普段目をつぶっている分だけ、何を省いて来たかがいきなり怒涛のように思い出され、次から次へと仕事が湧き出てきます。気になっていた玄関の掃除や、窓拭きまでしてしまいました。最後は汚れた雑巾を洗濯機でざばざば洗っておしまいです。今日は夕立ちが降ったりして、洗濯物が全部乾かなかったけど、明日はまた朝からいい天気だといいなあ。

5月29日(水)
 先週の今日が初日だったなんて、そしてもう何もかも終わってしまったなんて、芝居ってほんとに、実体のない「夢」のようなものだとつくづく思います。私たちはそういうものに、人生やら生活やらを賭けているわけですが、経済的に贅沢でないからこそ余計に、なんて贅沢な仕事だろう、と思うのです。だって、たった5日間のために、何人の人が働いたか、いくらのお金が動いたか、どのくらいの知恵と労力と心が費やされたかを考えると、それが全部翌日には形をなさなくなったり、不要物として捨てられたりするんですからねえ。願わくば、ご覧になった皆さんの心の中にきらりと光り、残るものであったらと思います。

 最後になりましたが、劇場に足を運んでくださった方、このHPを見続けた下さった方、本当にどうもありがとうございました。書き込みも全部読ませていただきました。特に制作面で不手際があったこと、お詫び申し上げます。次回からはスムーズに行くよう、手配させていただきます。

 このHPはまた進化し続け、来春の2回目公演に向けて、またリニューアルする予定です。「神経衰弱」の公演写真もアップします。どうぞ、皆さん、また来て下さいね!そして走り始めたトレランスを今後ともよろしくお願いします!!

5月23日(木)
 とうとう幕が上がりました。今日は2日目でした。いやー、ほんとに無事に幕が開いてよかった、よかった。まず、それを喜ばせてください。実はここに来るまでに結構いろいろあったのです。詳しくは書けませんが、一時は無事に幕が開けられるか?!という事態にまでなっていました。それが、あんなに温かい拍手をいただける結果になるなんて、すべて陰ながら支えてくださった裏方の皆さん、また無報酬でお手伝いに飛んできてくださった友人の方々のおかげです。ほんとうにありがとうございました。この場を借りてお礼を言わせていただきます。

 お芝居って、そういうもの全部が伝わる、魂の交換場のようなところでもあるのですね。私は今回こそ、お客さん、キャスト、スタッフの皆さんに「ありがとう」と言いながら立たせてもらっている舞台はありません。

 内容は、昨日より今日、今日より明日と、どんどんよくなっていくはずです。どうぞ、皆さん、劇場までお越しください。そしてお気に召したら、また会いに来てくださいね。
5月16日(木)
 あっという間に初日まで1週間をきってしまいました。びっくりです。稽古の方はちゃくちゃくと進み、進みすぎて体調に異変を感じる人も出てきて(変な書き方ですが、単なる疲れです。)、今日は通しもなかったし、久しぶりに早く稽古が終わりました。ちょっと一息って感じですか。

 一息ついでに、今日また先週いらっしゃったセラピストさんたちが稽古場に来て下さいました。すごいんですよお。私なんか先週気管支炎になりかけていたのに、気のパワーをもらって翌日には治ってましたもんね。

 私は常々、こと人間の体に関しては西洋式の対症療法の治療より、東洋思想に基づいた、人間の本来持っている治癒力を刺激する治療法を信じているんです。それが改めて実証されたような、目の覚める思いです。話をしたり、体から少し離れた所から手をかざしたりするだけで、こちらの調子が分かってしまうらしいんです。

 私が今日選んだ色はグリーンでした(カラーセラピーです)。この色は、何か新しいことを始めようとするときのとてもエネルギッシュな状態を表す色だそうです。木々の緑が空に向かってぐわっと伸びようとするときみたいに。今の私の状態そのものらしいです。ですが、私はもっともっとエネルギーが欲しい。またまた「強い気を持っている」と言われましたが、私自身はそんなふうにも思えないんです。もっと、もっと多くのエナジーが欲しいっ!!

 というわけで、一日遅れの日記を載せる長野でした。今日はもう17日。初日まであと5日!明日は衣装をつけての通しです。楽しみ。

5月10日(金)
 先日は関西の方々にラブコールを送りましたが、今日は東京あるいは関東地方に住んでいる方にメッセージです。

 ちょこちょこっと覗いてはみるけど、絶対書き込みをしないと決めているあなた!関西勢に気おされてはいるけど、ちゃんとこのHPを気にしてくれているあなたの存在を私は知っています!そして、GWに遊びすぎてお金がなくなっちゃったから迷ってたり、来るワールドカップの為に今自粛しようとしていることも。

 あのね、「注意1秒、けが一生」ですよ。って、ちょっと違うかしら。つまり、うーんと迷って結局うっかりパスしてしまったりしたら、ほんとに一生後悔します。今日の通し稽古で私ははっきり自信を持って、そう言わせていただきます。是非是非お友達をお誘いあわせの上、いらしてください。そして、舞台の後はいいお酒、いいお食事、いいおしゃべりなどしてお帰りいただけたら、ほんとに嬉しい限りです。それができる舞台になりつつあるんじゃないかと思っています。ね、「行けないな」と思ってた方、もう一度考えて見てね。

5月8日(水)
 すっかりさぼってしまって、失礼しました。やっぱり公演が近づいてくると、色々な仕事が増えてきて、髪の毛振り乱して立ち向かっています。なんていっても、これが旗揚げですからねえ。今までのように、人任せにできないことも多いのであります。

 稽古場は今日から夜稽古も始まって、スタッフさんもよろりよろりと集まってきて、いよいよ本番2週間前の様相を呈してきました。この5月の気持ちよい夜風に吹かれながら、充実した稽古を終えて稽古場を出るときの気分はこたえられませんね。と言いたいところですが、まだまだ稽古でああもしなきゃ、こうもしなきゃというのが消化できず、歯がゆい思い。でも、みんな楽しそうにやっています。

 そう言えば、先日の親睦会はおかしかったなあ。誰がああだった、こうだったというのを今日、稽古前にウォーミングアップしながら話し合った結果、この現場では年の若いもん順に偉いわけだね!?と言われ、チャルくんはしきりに頭を掻いていました。

 今度皆で楽しく飲めるのはいつになるかなあ。よいお酒を飲めるように、いい稽古をしたいものです。

5月1日(水)
 あれだけ書いてもまだ迷ってる関西の皆様、追って宣伝させていただきます。掲示板はなぜか関西率が高いようですが、実は今回の「神経衰弱」チームは関西率、5割、代役の松下さんを入れるともっと高くなるんです。それで、チャル、麻希コンビは上京したて、ほやほやのぴちぴちでしょ。一方上杉、陰山のおじさまコンビは、もういつ東京に来たのか分からないくらい昔のことにはなってますが、どちらかが関西弁になると自然ともう一方も「そうやねん」とかなってるような具合。それになんと、芝居の中でも関西弁が飛び交ってるのですよ。しかも、あんな重要なシーンで‥。上杉祥三は関西人の琴線に触れると書いてらっしゃる方がいましたけど、やっぱり彼の書くものにも関西魂はあふれているんです。もちろん、演出にもですよ。(彼は普段言いませんけど、役者は関西人の方が上等や、と思ってるに違いないんです!)だから、ギャグもまじめなシーンも、関西の方が見て絶対におもろくないわけがないんです。

 次回かあるいは次々回のトレランスは大阪公演始めますよ。そのときからいらしてもこの第1回目をご覧になった関西人の方に「そんな言うても、旗揚げ公演見とらんのやろ?」と言われてしまいまっせ!

 どないや、これだけ書いたら来る気になったやろ?はっは、新幹線代なんて、やっすい、やっすい!

4月30日(火)
 稽古も第2週目となりました。きのうは結局また、本読みで終わってしまったため、今日初めて立ったのですが、また稽古場のテンションが一気に上がりましたね。耳だけで聞いていた人の台詞が、いきなり生の肉体を伴って、目の前で躍動するのを見ると、やはり現場の人間としては、わくわくしますねえ。とは言え、やっている方は、「やっと動けて嬉しい!」という気持ち、あるいはそういう箇所と、「まだまだ自由に動けん!」と言う部分があって、これがこれからの稽古欲、となっていくわけです。

 だけど、ほんとのところ、みんな台詞がまだぺらぺらじゃないのよね。女優がどうとか書きましたが、あれは関係なかったようです。台詞入り程度はみんな、ほぼ同じようでした。そのへんも足並み揃ってる???さあ、これからが勝負ですね。

 関西の皆様、今回は行けませんとあっさり諦めてしまわずに、何としてでもいらしてください。だって、これから関西公演ができるとしても、トレランス旗揚げ公演はこれだけですよ?!しかも、この作品は珠玉!の予定なのです。

 話は変わりますが、新コーナー「松本麻希に部屋」もどうぞよろしく。
4月26日(金)
 本読みも、机にへばり続けて5日が過ぎました。ありがたいことに、こんなにたくさん読むものだから、無理しなくても自然と台詞が入りつつあるようです。

 上杉祥三が演出をしている時は代役の松下さんがその台詞を読んでいるのですが昨日、今日と最後に上杉も入って通して読んでみました。昨日より今日、皆さん格段によくなっているようですねえ。だからなのか(?)、明日は休みになりました!この土日は私たちのささやかなゴールデンウィークです。とは言っても、「この2日で台詞を入れてきてね!」とくぎをさされてのことなので、あまりうかうかもできないのですけど。

 こういうとき、大抵女優はまじめなので、しっかり入れてきたりするんですが、さあ、このチームはどうでしょう?月曜日の立ち稽古は楽しみ!おっと、私のシーンからじゃないのかい!?いけねえ、いけねえ。というわけで、明日あさっては「稽古場のつぶやき」もお休みでーす。

4月23日(火)
 ついに!きのうから本格的稽古が始まりました!この本は基本的に台詞劇なので本読みはみっちりやる。と演出家はのたまい、この1週間は机に座り、台本と相手役の顔を見ながら、ひたすら読み、読み、読みの毎日だそうです。

 だけど、おかしい。なんだか、今まで見たことのないような個性的な役者さんが揃ってしまったようです。みんな既に仲いいしね。私は先週、飲みに行ってないので、そのあたりはちょっと出遅れてる?一生懸命、みなさんと交流中です。

 「稽古場のつぶやき」も始まったので、楽しみにしててくださいね!

 さて、ご質問の26日の開演時刻の件ですが、13時が正しいのです。まぎらわしくてすみませんでした。

4月19日(金)
 うはははは。ご指摘の通り、「ごちそうさま」じゃなくて「ごきげんよう」でした。今日見てて、気が付きました。さっそく、こっそり直そうと思ってたら、もう書き込みがあってありゃりゃりゃ‥。でも、私ときたら書いた後も「あれ?「ごちそうさま」でいいんだっけ?「いただきます」じゃないよね。」なんて思ってたのですから、頭の中が古いと言うか‥。

 とにかく、みなさん、KONTAさん、すんませーん。
4月17日(水)
 昨日、いよいよ稽古がスタートし、作者本読みがありました。いよいよです!みんな、ちょっと興奮ぎみ。どの役もなかなkやりごたえがあるからね。実は今週は今日も本読みのはずだったのですが、諸事情でお休みとなりました。

 KONTAさんが今日から「ごちそうさま」に出演中。見てみてください。

 さて、チケットはまだまだあります。どうぞ、お友達とお誘いあわせの上、いらしてね。

4月14日(日)
 行って参りました、「ジュリアス=シーザー」!久しぶりにシェイクスピアを見ました。いや、よかったですよ。43人も舞台に上がるというので、さぞかし交通整理が大変だろうと思ってましたが、皆さん口跡もはっきりして、ストーリーがよく分かりました。今時珍しいコスチュームプレイだしね。奇をてらってなくてよかったです。

 ところで、アントニーのああいう人物像の解釈は初めてでした。あっつい野郎となってました。上杉本人に言わせると、「ハムレット」や「マクベス」のようなイギリスを舞台にした芝居じゃなく、テンション高いイタリアの話だから、激しい人物にしたかったと。確かにバリバリ、上杉テンション全開でした。久しぶりにあの芝居を見た、って感じ。魂こもった演技でした。ただ、なんだか「リチャード3世」を見ているような気になるのは私だけ?

4月12日(金)
 東京近郊にお住まいの皆さん、もう「ジュリアス=シーザー」には行っていただけましたか?私はまだでーす。はははは。シーザーが殺されるまではちょっと、座席の背にひっついてしまいそおという感じらしいですが、アントニーが出てくると俄然いいらしいですよお(誰の弁??)!

 私は明日CMの撮影があり、早起きしなくちゃなりません。でも人間、年とってくるとほんとに睡眠時間少なくても何とかやってけるもんなんですね。気のせい?

4月8日(月)
 うふふふ、ついに!「神経衰弱」が完成しました。読みました、読みました。どうだったかって?そりゃあもう、‥‥でございますよ!本当に期待していてください。稽古に入るのがとても楽しみになってきました。

 今日、入学式だった学校も多かったでしょうね。うちは小学校、中学校のまん前なので着飾った子供たちや父母が校庭で写真を撮ってるのが見えました。暖かい日だったし、なんかみんな嬉しそうだったな。まあ、実際のところは新生活への不安やら戸惑いやらいろいろあるんでしょうけど。

 それにしても、入学式にお父さんの姿が多いのには驚きでしたね。今時の風潮でしょうか。

4月4日(木)
 大事なお知らせをし忘れていました!4月9日から14日まで上杉祥三が夜想会主催「ジュリアス=シーザー」に出演します。新宿紀伊国屋です。久しぶりのシェイクスピア作品で燃えています。
詳しくは夜想会HP
http://www1.sphere.ne.jp/yasokai/index.html
をご覧になってください。

4月1日(月)
 きゃあ!4月になってしまいました。(別に困ることもないんですが。)

 先日、このページでもご紹介した明樹由佳さんの出演されている「ねむれないよるのうた」を観に行って参りました。下北沢の本多スタジオという小さなコヤで、なんだか場所がらといい、スペースといい、昔懐かしい芝居の数々を思い出しましたが、そのどれもと似ていない、いい舞台でした。手話と台詞を組み合わせて、音楽を効果的に使っています。明樹さんは子供を失った女性の深い悲しみをまさに、体ごと表現していました。私も久しぶりに「ああ、踊りたい!」とつい思ってしまいましたよ。でも、何年踊ってないだろう‥。

 さて、石川さんがちらしをリンクしてくださって、よかった!ありがとうございます。なかなかしぶいチラシでございましょう?東京の各劇場にちらほら顔を出しているはずなので、ご覧になったら捨てたりせず、かわいがってやってくださいまし。

3月27日(水)
 先週の土曜日前売開始したわけですが、なんせチラシがその前日にできてくる始末で情報が行き届いておらず、実はチケット、まだまだたくさんあります!是非お友達をお誘い合わせの上、いらしてくださいね!

3月24日(日)
 このページを楽しみにしてくれている方もいるというのを掲示板で知ったので(Thank you so much !)、せっせと書くことにした私ですが、いやー、今日は寒かったですね!と、お天気の話ばっかですいません。なんだか、次々に起こる日常の用事に追われているだけになっています。しかも、眠くて!ゆうべなんか、背中が痛いと思って起きたら、久しぶりに9時間も寝てしまいました。それでも眠い!

 昼間公園に行ったら、もう人々はとっくにお花見のござを広げてるのに、行政の人だかなんだかがのろ〜りやってきて、今さら提灯など下げ始めてました。もう、桜終わりだよ!?

3月22日(金)
 掲示板を読んでいると、井之上チャルさん関係のページからやってきた方も多いよう。グローブ座のページからやってきた方もありがとうございます。掲示板にはいつも勇気付けられます。

 実は、このHPは立ち上げたのが遅かったので、まだ検索サイト一箇所にしか載っておらず、前売開始日が明日だということを知らない方も多いでしょう。そうです。明日なんですよ!明日!

 どうぞ、どうぞよろしくお願いします。万が一、明日を逃しても明日以降、よろしくお願い致しますです、はい。

3月21日(木)
 今日は春分の日で、異常に暖かい日でした。そして、私の覚えている限り初めて、お彼岸の日に花見ができました。変ですよね。関東では普通、入学式に花見ですよね。これから新しい環境に入ろうとする誇らしい気持ちや不安な気持ちを煽るように、はらはらと散るのが桜だと記憶していたんですが‥。卒業式の頃の、春になりたての甘い空気も、もうひとつ感じられないまま春本番で、なんだか物足りない私です。

 しかし、今日の東京の道路はまったく混みきっていました!こんな日にお墓参りはもう決してするまいと心に誓った一日でした。

3月18日(月)
 とうとう桜が開花してしまいましたね!なんだか、朝も蒸し暑くて目が覚めたりして、ほんとに今年は暖かいですね。もしかして、このまま夏になったりして。日本は、こうして夏と冬しかなくなってしまったりして!

 去年引越ししてきたこの部屋では、ガーデニングができないのが残念でたまらないのでした。

3月16日(土)
 PC周辺を使いやすいように、電話を横に持ってきたり、コードをつなぎなおしたりしていたら、突然パソコンが調子が悪くなってしまいました。2,3日悪戦苦闘した挙句分かったのは、新しく買ってきたコードが不良品だったということ。プロバイダに電話して、いろいろな接続をチェックした後だったので、とても無駄な時間を過ごしたような‥。イギリスに留学したとき、それまで全く知識のなかったインターネットに取り組んで、パソコン用語なんか日本語でもよく分からないのに、英語で、しかも電話で説明を受けて、ちんぷんかんぷんでまったくつながらず、一人泣きそうになってたことを思い出します。

 まあ、あのときよりは事態ははるかに単純かつ明快。だから、これも一歩先に進んだ、ということにしておきましょう。

3月14日(木)
 なんと、家の近所の桜の木のつぼみが開きそうになっていました。ついこの間までは枝にはなあんもなかったのに。植物の力にはいつも感心させられます。そうだ、うちの観葉植物たちにもお水をあげなくちゃ。

 昨夜のテレビ東京にも上杉祥三は犯人と間違われる役で出演していましたね。午前の教育テレビの「おはなしの国」再放送にも出ていたそうです。本人は今、4月本番の「ジュリアス=シーザー」に向けて必死に稽古中。久しぶりのシェイクスピア、それよりも久しぶりの舞台出演で興奮気味。「やっぱやる方がええわ〜」と意気揚揚です。
 
 おしらせ; トレランスに出演してくださる明樹由佳さんが3月26日から31日まで下北沢本多スタジオにて公演。ラ・カンパニー”アン”「ねむれないよるのうた」です。是非よろしく!

3月10日(日)
 まあ、暖かい一日でしたね。といっても私は一日中小田原市役所で撮影で殆ど外へ出られませんでしたが。明日も朝からスタジオです。そして終了!

 ここでちょっとお知らせです。長野は火曜日10時からフジで「恋するトップレディ」に出演していますが、今度の火曜日は日テレの火サスに上杉祥三が登場です。犯人役か、犯人に間違われる役の多い彼ですが、はてさて今度はどうでしょう??

 フジと日テレ、皆さんはどちらをご覧になりますか?

3月9日(土)
 昨日は「恋するトップレディ」の撮影で午後から夜中までスタジオでした。12月の頭から入ったこの連ドラの撮影ももう残すところあとわずか。せっかく親しくなった出演者やスタッフの皆さんともお別れです。春は別れの季節ですね‥。

 そう言えば、眠い。とても眠い。これも春だからでしょうか。生あくびばかりしています。

 石川氏からちょこちょこメールを戴き、ホームページ改良の手管をいろいろと示唆されていますが、なかなか時間がかかるものです。でも、ちょっとずつ変わってるでしょ?近いうち、掲示板ももっと使いやすいものにするつもり。それはいつだ!?確定申告が終わったらだあ〜(まだしていない)!

 写真は月曜日か火曜日にできあがるんですって。だから、これに載るのは火曜日か水曜日、もしくは木曜日です!しばしお待ちを。

3月7日(木)
 今日は代々木のスタジオでチラシの裏に載せる写真撮影及び、出演者の顔合わせでした。そこでカメラマンの石川氏(このホームページのお助けマンでもある)に一人一人の顔写真と4人の集合写真を撮ってもらいました。写真ができたら、出演者紹介も含めてこのホームページにも載せるつもりです。

 井之上チャルさん以外のキャストは全員集合でしたが、なんだか皆、初めて会ったとは思えず、最初から打ち解けて盛り上がっていました。そこにあまり無理がなく、むしろ居心地がいい感じ。こういう現場は貴重です。「やりたい」と志願してくださった方たちばかりなので、最初からみんな、お互いに関して「トレランス」(寛容)の姿勢なのかもしれません。まあ、巷の小劇場の皆さんに比べると平均年齢ちょっと高め(!?)なので、みんな大人なんだわね。

 作家でもある上杉も感激し、「絶対面白いものになる!」と意気揚揚。「だから、本はもうちょっと待っててね。」だって。

3月6日(水)
 わーい!早速の書き込みありがとうございます!一方通行じゃないって嬉しいもんですね。上杉も喜んでおります。皆さんのご期待に沿えるよう、がんばりまーす。今日からeプラスの前売が始まりました。売れ行きはどんなものでしょう?よろしくお願い致します。

 さて、明日は写真撮影と出演者の顔合わせです。うふふ。楽しみ。

3月5日(火)
 やった!とうとうホームページができました。この1週間、仕事の合間にパソコンに向かってああでもない、こうでもないと孤軍奮闘していましたが、今日ようやくwebに乗せることができ感動。たくさんの人が見てくれるといいな。

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